【エール】ネタバレ!朝ドラは不評?最終週最終回まで公開

朝ドラ「エール」の第1週から最終週・最終回、結末までのネタバレを紹介していきます。

「エール」はNHK連続テレビ小説第102作目の作品で、モデルは作曲家の古関裕而(こせき ゆうじ)と妻・金子(きんこ)を中心に、明治・大正・昭和という時代を描かれています。

朝ドラでは、前期の「スカーレット」が好評だったぶん、「エール」では物足りないんじゃ・・・という評判もあります。

主演を務めるのは窪田正孝、そして妻を演じるのが二階堂ふみです。

このエールは2020年の新型コロナウイルスの影響で撮影にも影響が出ており、かなりの放送回を削られるかもしれない・・・という噂もあります。

出演者の一人だった志村けんはこの新型コロナウイルス感染症による肺炎で急逝。

波乱の幕開けとなってしまったドラマ「エール」について紹介していきたいと思います。



朝ドラ「エール」のネタバレ一覧

ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!

気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!

・ノベライズ等最新のネタバレはこちらから

朝ドラ「エール」のあらすじ

日本が生糸輸出量世界一となった明治42年、急速に近代化がすすむ福島の老舗呉服屋に、のちに多くの名曲を生み出すことになる作曲家・古山裕一(窪田正孝)が誕生する。

老舗の跡取りとして育てられた裕一だが、少々ぼんやりしていて、周りには取り柄がない子どもだと思われていた。

しかし音楽に出会いその喜びに目覚めると、独学で作曲の才能を開花させてゆく。

青年になった裕一は、一度は音楽の道をあきらめようとするが、ある日家族に内緒で海外の作曲コンクールに応募してなんと上位入賞を果たす。

それをきっかけに、裕一は歌手を目指している関内音(二階堂ふみ)と知り合う。

福島と豊橋―遠く離れた地に住みながらも、音楽に導かれるように出会った二人は結婚する。

そして不遇の時代を乗り越え、二人三脚で数々のヒット曲を生み出していく。

しかし時代は戦争へと突入し、裕一は軍の要請で戦時歌謡を作曲することに。

自分が作った歌を歌って戦死していく若者の姿に心を痛める裕一・・・。

戦後、混乱の中でも復興に向かう日本。

古山夫妻は、傷ついた人々の心を音楽の力で勇気づけようと、新しい時代の音楽を奏でていく!

【配信】
NHKオンデマンド※U-NEXTの利用がお得です

URL:https://video.unext.jp/

朝ドラ「エール」第1週ネタバレ「初めてのエール」

日本初のオリンピックが開催された1964(昭和39)年10月10日。

東京の国立競技場で古山音(二階堂ふみ)は夫・古山裕一(窪田正孝)を探していた。

裕一は、自らが作曲した『オリンピック・マーチ』が開会式で演奏される緊張に耐えかねて、トイレに1人閉じこもっていた。

裕一を見つけた音は、裕一を優しく励まします。

警備員にも「先生の曲に生きる希望をもらった」と声を掛けられ、夫婦は大観衆があふれる開会式の会場へと足を踏み出した・・・。

時はさかのぼり、1909(明治42)年8月。

古山裕一は、福島市の老舗呉服店「喜多一」の四代目店主・古山三郎(唐沢寿明)と古山まさ(菊池桃子)の長男として生まれた。

子宝に恵まれず、悩んでいた中でできた子供だっただけに、両親は大変喜び。

2年後には、弟・古山浩二(潤浩)も生まれ、古山家は4人家族となった。

1919(大正8)年、両親の愛情を受け、裕一(石田星空)は優しい少年に成長していた。

しかし、運動が苦手で言葉はどもりがち、性格は内気だったため、いじめっ子にからかわれることもあった。

そんな裕一を心配し、

「夢中になれるものを探しなさい」

と声を掛ける父・三郎。

三郎が居間で蓄音機に新しいレコードをかけると、流れてくる『威風堂々』のメロディーに全神経を奪われる裕一の姿があった。

小学校の運動会の練習で、運動が苦手な裕一は騎馬戦でヘマばかり繰り返し、体育教師に酷く叱りつけられる。

そんな窮地を救ってくれたのが、音楽教育に情熱をかたむける教師・藤堂清晴(森山直太朗)だった。

運動会当日。

徒競走で転び、笑いものになる裕一。

すると、失意の裕一の耳にハーモニカのメロディーが流れ込む。

それは、藤堂先生が指揮をし、生徒たちが演奏するものだった。

生まれてはじめて聞いた「自分へのエール」に包まれ、裕一は懸命にゴールするのだった。

1920(大正9)年、裕一は小学5年生。

同じ組に金持ちの息子・佐藤久志(山口太幹)がいる。

担任は藤堂先生で、生徒たちには北原白秋の詩に曲を付けるという課題を出す。

そんな中、裕一は母親のまさに連れられ、川俣に出かける。

川俣はまさの実家・権藤家があります。

教会の前を通りかかり、歌声が聞こえたので入ってみる2人。

裕一は聖歌を歌う1人の少女に釘付けになる。

その少女こそ、8歳の関内音(清水香帆)。

父の出張に同行してきていたのだった。

作曲の課題に悩んでいた裕一は、藤堂先生の助言に従い、学校のオルガンを鳴らしてみる事にする。

すると、川俣での思い出が脳裏に巡り、突如メロディーが湧いてくる。

黒板に書き連ねられた音符を見て、裕一の音楽の才能に驚愕する藤堂先生。

すぐに喜多一を訪問して両親に伝え、裕一にも

「得意なものにしがみつけ」

とアドバイスをする。

裕一の才能は学校中の噂になり、曲を作って欲しいという生徒の間で引っ張りだこになる程だった。

そしてある日、学校一の悪童、ガキ大将の村野鉄男(入江大牙)が客ともめ、突き飛ばされているのを裕一は目撃する。

鉄男は父・善治を手伝い、魚を売り歩いていたのだった。

後日、鉄男が落としていった『古今和歌集』を届けようと村野家を訪問すると、善治と鉄男が大喧嘩していた・・・。

朝ドラ「エール」第2週ネタバレ「運命のかぐや姫」

鉄男(入江大牙)が詩を書いていたことが、父・善治の逆鱗に触れたのだった。

鉄男は裕一(石田星空)に対しては悪態をつき追い返してしまうが、すぐに落とし物を届けに来てくれたことに気づいた。

翌日、鉄男は裕一に謝罪する。

そして、2人に友情が芽生えるのだった。

詩を書くのが好きだという鉄男に、裕一は藤堂先生(森山直太朗)の

「しがみつけば道は開ける」

という言葉を借りて励ます。

しかし、

「好きなことでは食っていけない」

という鉄男。

その後、村野一家は夜逃げして、地元を去ってしまったのだった。

1923(大正12)年、秋。

川俣の教会で歌っていた少女・関内音(清水香帆)は11歳になっていた。

関内家は、愛知県豊橋市で陸軍向けの馬具の製造・卸商を営んでいる父・関内安隆(光石研)、母・関内光子(薬師丸ひろ子)、13歳の姉・関内吟(本間叶愛)、9歳の妹・関内梅(新津ちせ)の5人家族。

音の通う学校で、学芸会の準備が始まった。

音の積極的な働きかけで、学級の演目が『竹取物語』に決定。

音は、自分が「かぐや姫」に選ばれると思っていたのだったが、割り振られたのは「おじいさんその2」の役。

すっかり意気消沈し、当日の予定、教会行事での琴演奏を忘れてしまった。

父・安隆と共に教会に駆け込むも間に合わず、オペラ歌手・双浦環(柴咲コウ)の出番となっていた。

美しい歌声に心を奪われる音。

思い切って話しかけると、環からレコードをもらい、歌への情熱が高まる音。

そんなある日、安隆が電車の事故で突然亡くなってう。

亡き夫にかわり光子が商売を続けようとするが、周囲は手のひらを返したような態度をとりはじめる。

安隆から商品を仕入れていた打越金助(平田満)が契約の終了をちらつかせ、職人頭の岩城新平(吉原光夫)までもが去ってしまった。

そんな状況に音の怒りは収まらない。

絶体絶命の関内家だったが、長女の吟が契約書を探せばいいと気がつく。

見つけた契約書には現段階での契約の破棄には違約金が発生するとの条項があり、それにより打越の思い通りにはならず、岩城も店に戻ってきたのだった。

そして学芸会の日、音は主役の神崎良子に頼まれ、かぐや姫を演じることになった。

良子にとっては、主役を演じるのは体調不良になるほどのプレッシャーだし、学芸会に嫁ぎ先候補を連れて来られる事から、見せ物になるのが嫌だった。

良子は帝役を演じ、母親に自分の心を示す。

舞台の終盤、帝の頼みで音が演じるかぐや姫が美しい歌声を響かせ、学芸会の舞台は大成功。

音は歌手になることを亡き父に誓うのだった。

朝ドラ「エール」第3週ネタバレ「いばらの道」

1926(大正15)年。

17歳になった古山裕一(窪田正孝)は、商業学校に通い、ハーモニカ倶楽部に所属する。

ある日、尊敬する倶楽部の会長・舘林信雄から、家業を継ぐためにプロの音楽家を目指すのをやめると聞かされる。

同志と思っていた裕一は落胆し、その舘林に煽られ怒り心頭になる。

次回の公演曲は、メンバーが自作した曲から投票で選出される。

曲目を勝ち取って舘林を見返してやると息巻く裕一だったが、全くうまくいかない。

すると楠田史郎に

「怒りを原動力にするのは君じゃない」

と言われてしまう。

自分を取り戻し、作曲に集中した裕一は投票で圧勝する。

裕一が家に帰ると、父・三郎(唐沢寿明)が2人の息子の将来についての決意を述べるのだった。

それは、長男・裕一の夢を応援し学費を出す。

喜多一は次男・浩二(佐々木宝)に継がせるというものだった。

三郎は、妻・まさ(菊池桃子)の兄である権藤茂兵衛(風間杜夫)に電話をかけ、

「息子達は養子に出さない」

と告げる。

権藤家は資産家でしたが跡取りが無く、茂兵衛は自身の甥である裕一か浩二を養子に欲しいと、以前から古山家へ申し入れていたのだった。

そしてハーモニカ倶楽部の演奏会の日、裕一の曲は聴衆を魅了し、拍手で盛り上がる。

しかし、客席にむせび泣く三郎の姿があった・・・。

裕一を養子に出さなければならなくなったからだ。

一度断った養子の話だったが、三郎が連帯保証人になっていた仕入れ先が、借金を踏み倒して逃げたため、茂兵衛から融資を受ける代わりに養子の条件を飲むことになってしまったのだ。

公演後、裕一は倶楽部を辞め、音楽と縁を切ったのだった・・・。

1928(昭和3)年、学校を卒業した裕一は、茂兵衛が経営する「川俣銀行」で、住み込みで働くことになる。

銀行には、支店長・落合吾郎(相島一之)、鈴木廉平(松尾諭)、松坂寛太(望月歩)、菊池昌子(堀内敬子)がいた。

ある日、裕一はダンスホールで美人の踊り子・志津(堀田真由)に出会う。

志津は群がる男性に目もくれず、なぜか裕一にダンスを申込む。

裕一はいっきに恋に落ちる。

それを知った銀行の同僚たちが2人を交際させようと、レストランで企画を催すが、失敗に終わってしまった。

しかし、その場で思わぬ再会もあった。

小学校時代の悪童、ガキ大将・村野鉄男(中村蒼)に声を掛けられた。

鉄男は記者になっていた。

そして、裕一からもらった

「しがみつけば道は開ける」

という言葉を忘れておらず、今も詩を書き続けていた。

その翌日、裕一は仕事で大失態をおかし、茂兵衛に責められる。

「踊り子にうつつをぬかすからだ!別れてこい!」

と命じられ、裕一は志津を訪問し、その場の勢いで告白する。

そんな裕一を見て、志津は笑いだす。

志津の正体は、なんと裕一の小学校の同級生だった。

再会したことに気づかない裕一の事が癪にさわり、志津は裕一をからかっただけだった。

こうして裕一の初恋は終わってしまうのだった・・・。

朝ドラ「エール」第4週ネタバレ「君はるか」

美人の踊り子・志津(堀田真由)との出来事などから1年間、裕一(窪田正孝)は黙々と銀行の仕事を続けていた。

抜け殻のような裕一を行員たちは心配していますが、茂兵衛(風間杜夫)だけはご満悦。

ある日、鉄男(中村蒼)が国際作曲コンクールの募集広告が載った雑誌を持ってきて、裕一に応募を促す。

しかし、裕一はどうも避けている様子。

すると、銀行で行員たちはハーモニカを吹き、裕一を励ます。

みんなからの応援もあり、裕一は挑戦する事を決めるのだった。

ブランクがあるため、最初はなかなかうまくいかなかったが、周囲の協力もあり『竹取物語』のメロディーが浮かぶ。

鉄男は音楽に復帰した裕一を喜んでくれているのですが、裕一はこれを最後に音楽に別れを告げるつもりだった。

そして1930(昭和5)年3月、裕一のもとに朗報が届く。

裕一が作曲した『竹取物語』が、史上最年少で2等を受賞したという知らせでした。

イギリスへの留学が許可され、留学費も支払われる。

これにはさすがに喜びに満ち溢れる裕一。

時を同じくして、関内音(二階堂ふみ)は、音楽教師・御手洗清太郎(古川雄大)の下で声楽を学んでいた。

御手洗先生が見せてきた新聞で、古山裕一の受賞を知る音。

自分と2歳しか違わない無名の青年の快挙に、気持ちが高揚する音。

受賞曲が小学校のときに演じた『竹取物語』だったことも拍車をかけ、音は早速裕一にファンレターを送る。

数日後、さっそく裕一から手紙の返事が届く。

新聞報道以降、たくさんの手紙が裕一宛に届いたものの、裕一は音の

「歌手になりたい」

という情熱に特別心惹かれ、曲を作ってあげたいという気持ちが沸き上がってきた。

それ以降、2人は文通し、心を通わせていった。

一方、裕一の祖父・権藤源蔵(森山周一郎)が急死。

養子縁組を進めようとしていた矢先に、裕一の受賞を知った茂兵衛は怒り心頭に。

また、裕一の弟・古山浩二(佐久本宝)も兄に対して

「留学したら、喜多一は潰れてしまう」

と激しく怒っている。

裕一を留学させてやりたい父・三郎(唐沢寿明)は板挟みになってしまう。

ところが、茂兵衛は裕一の留学をあっさりと認める方向に。

「どうせ失敗して帰ってくる。そうすれば音楽を諦めるだろう」

という狙いが茂兵衛にはありました。

裕一は有頂天になり、留学が決まったことを音に知らせる。

しかし、その知らせ以降、音からの返信が途絶えてしまった。

住む世界が違うと感じた音は、身を引こうとしていました。

あまりに返信がこないので、裕一は音に警戒されないよう、女性の名前で再度手紙を出してみる事に。

すると、音から返信があり

「裕一の重荷になりたくない。自分のことは忘れてほしい。」

という音の想いがつづられていました。

朝ドラ「エール」第5週ネタバレ「愛の狂騒曲」

音(二階堂ふみ)からの別れの手紙を読んだ裕一(窪田正孝)は、衝動にかられ豊橋の関内家を訪問。

そして、音を見た瞬間、頭の中にメロディーがあふれ出た裕一は、関内家にしばらく置いてほしいとお願いし、その唐突な願いを光子(薬師丸ひろ子)は受け入れるのだった。

実は光子から、裕一に深入りしてはいけないと釘を刺されていた音だったが、2人で話をしながら豊橋のスポットを巡ったり、一緒にお祭りに参加するうちに、裕一への心の距離は近づいていた。

そんな2人が関内家に戻ると、三郎(唐沢寿明)が待ちかまえていた。

福島では裕一が突然いなくなって大騒ぎでしていた。

そこで文通相手のところにいると勘付いた三郎が豊橋まで駆けつけてきたのだった。

三郎と光子、両者の中で2人を別れさせる方向で話はついていた。

しかし、ここで裕一が音へのプロポーズを繰り出す。

驚きより喜びが勝る音。

2人は音楽も結婚も諦めないという固い決意を見せるのだった。

突然のことで仰天し、互いに言い争っていた三郎と光子だったが、やがて光子が2人の味方に回りだす。

そして、三郎も古山家と茂兵衛(風間杜夫)の説得は俺に任せろと言い、福島に帰っていった。

裕一は豊橋に滞在中、鶴亀寅吉という怪しげな興行師との出会い、裕一と音は演奏会の契約を交わしていた。

御手洗(古川雄大)のレッスン室を借りて曲を完成させる裕一。

小山田耕三先生の教本で、ほとんど独学で学んだという裕一の才能に驚く御手洗。

演奏会で裕一の曲は喝采を博し、最後は音の出番。

亡き父に捧げる歌の詩は、関内梅(森七奈)が作詞。

音は声が出なくなってしまう場面があったものの、裕一のサポートで演奏会は大成功。

新聞にも掲載され、本人の知らぬ間に、その評判は小山田耕三(志村けん)にまで届くこととなった。

一方、演奏会の収益は鶴亀寅吉に持ち逃げされてしまった。

音は東京帝国音楽学校の受験のため、関内吟(松井玲奈)は見合い相手を探すため、東京行きの資金に充てようと考えていたため、怒りが収まらない2人。

その点、裕一はのんきに、楽しかったからと気にしていないようす。

三郎から「全て上手くいっているから、すぐに帰るように」と電報をもらったため、留学と婚礼の準備のため張り切って福島に帰ったのだった。

朝ドラ「エール」第6週ネタバレ「ふたりの決意」

三郎(唐沢寿明)の電報は、裕一(窪田正孝)を福島に呼び戻すための嘘だった。

三郎は説得に失敗し、伯父・茂兵衛(風間杜夫)のみならず、母・まさ(菊池桃子)までも、これから留学というときに結婚はないだろうと反対していた。

喜多一に戻った裕一は、「音がいないと曲が書けない」と言って、まさに結婚の許しを請うが、弟・浩二(佐々木宝)が「おめでたい男」と兄を罵り、積年の怒りを爆発させる。

自分は家のために苦労しているのに、兄は両親に甘やかされ、自分のことだけを考えている事が許せないのだった。

裕一が藤堂先生(森山直太朗)に相談すると、

「何かを得たいなら、何かを捨てなければいけない」

と諭される。

裕一は留学を選び、音に別れの手紙を書くことにした。

以降、音から届いた手紙を読むことはなかった・・・。

そんな中、世界的不況のため留学は取り消すという通知がイギリスから届いてしまう。

放心状態の裕一。

三郎からの手紙で留学取り消しを知った音は、受験で滞在している東京から福島に向かう。

しかし、裕一は「音に会う資格はないし、音楽の神様にも捨てられた」と言って背を向けてしまう。

裕一はこれからは銀行員に戻って働くつもりだった。

音は、どうすれば裕一が音楽を続けられるかと思い悩み、自分が東京帝国学校に合格したのにも関わらず、喜べないでいた。

そんな中、音は姉・吟(松井玲奈)の見合い相手の叔父・廿日市誉(古田新太)が「コロンブスレコード」で働いていると聞いた。

音は廿日市のもとに裕一を売り込みに行くが、廿日市には全く相手にされないでいた。

そして、川俣の教会でぼんやりしている裕一の前に、音が現れる。

一度断ってきた廿日市が、裕一との専属契約を申込んできた事を伝える。

鉄男(中村蒼)も現れて、「自分は作詞するから、東京へ行って曲を作れ」と励ます。

2人から説得された裕一は、時間が欲しいと言って帰っていった。

音楽の道と権藤家を継ぐ道の間で迷う裕一だったが、権藤家を訪問した際に、茂兵衛と祖母・権藤八重(三田和代)の会話が耳に入ってくる。

裕一は次の跡取りをもうけるための中継ぎのような存在で、全く期待されていなかったのだ。

東京に行く決意をした裕一は喜多一で荷物をまとめる。

まさが「あなたには無理」といって引き止める。

そんなまさに、裕一は言う。

「母さんは僕の幸せを願って無理と言ってくれる、音は僕の幸せを願ってやれると言ってくれる。」

母の気持ちを汲み取りながら、裕一は音の気持ちに賭けたのだった。

朝ドラ「エール」第7週ネタバレ「新生活」

裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)は東京で新婚生活を始めた。

音の学校の近くの喫茶店「バンブー」裏の借家が夫婦の新居となった。

コロンブスレコードとは年に3500円という大金で専属契約を交わしている裕一。

最低でも月に2曲は作曲する契約だったが、廿日市がことごとくボツにするため、半年後には21曲連続不採用となってしまった。

裕一と同期の作曲家・木枯正人(野田洋次郎)も似た状況でだった。

春になり、音の東京帝国音楽学校が始る。

学校には女生徒が「プリンス」と呼んで憧れる3年生の男子学生(山崎育三郎)おり、彼は学園のスター的存在だった。

ある日、プリンスが1年生の夏目千鶴子(小南満佑子)を相手に、皆の前で歌を披露。

千鶴子は最年少で帝国コンクール金賞に選ばれた実力の持ち主。

皆は学校の創立記念日に開催される公演『椿姫』の主役は、この2人で決まりだろうと噂していた。

しばらくして、木枯の曲がレコード化され、裕一は先を越されながらも木枯を祝福する。

夜、木枯の誘いで華やかな女給がいる社交場のカフェーに行く2人。

木枯としては曲作りのための人間観察だったが、帰宅した裕一が音にカフェーのことを隠していると、音にバレて喧嘩になってしまう。

翌日、喫茶店「バンブー」には音とプリンスが居た。

音が浮かない顔をしていたのでプリンスが声を掛けたのだった。

そこへ裕一が入ってくる。

プリンスはハッとして

「古山か!僕だよ。佐藤久志」

と声を掛ける。

プリンスの正体は、裕一の小学校時代のクラスメイト・佐藤久志だった!

久志から作曲活動を励まされた裕一。

しかし、さらに半年過ぎても裕一の曲は採用されず、廿日市から2年目の契約金は半額だと言い渡されてしまう。

それに納得できない音は、廿日市に直談判に行き、前年通りの契約金にすることを了承させるのだった。

数日後、裕一はコロンブスレコードのサロンで憧れの小山田耕三(志村けん)に出会う。

音が廿日市に直談判したとき、実は裕一がコロンブスレコードの専属になれたのは、小山田の推薦があったからだった事が明かされた。

小山田先生の顔に泥は塗れない!と、作曲に勢力を出す裕一だった。

音は久志の勧めもあり、記念公演『椿姫』の主役選考会に応募する。

しかし、一次審査当日、心労で倒れた裕一を介抱したため、開始時刻ギリギリの到着になってしまった音。

教官からは失効と言われてしまうが、ライバルの千鶴子が「まだ1分前」と助け船を出してくれたおかげで、音は一次審査を通過することができたのだった。

朝ドラ「エール」第8週ネタバレ「紺碧の空」

ある日、早稲田大学応援部の団長・田中隆(三浦貴大)が裕一(窪田正孝)を訪ねてくる。

新しい応援歌『紺碧の空』を作曲して欲しいとの依頼だった。

慶応に新しい応援歌ができてから、野球の早慶戦で早稲田は負けっぱなしなのだそうだ。

久志のいとこが早稲田の応援団に所属しており、裕一に話が回ってきた。

早稲田の第一応援歌は憧れの小山田耕作(志村けん)が手掛けており、乗り気ではなかった裕一の心が動きだす。

2週間後の早慶戦に間に合わせないといけないのだが、作曲はまったく進まない。

バンブーのマスター・梶取保(野間口徹)から

「自分の音楽を作ろうとしている」

音(二階堂ふみ)からも

「西洋音楽にこだわりすぎている」

と指摘されるが、聞く耳を持たない裕一。

そして、自身の最高傑作という交響曲を引っ提げ、小山田耕作を訪問するが受け入れられず、泣きべそをかいてしまう裕一。

早慶戦まであと3日。

しびれを切らした団員が

「勝つための歌を」

と押しかけてくるが、裕一は引きこもってしまっている。

音が行動を起こし、豊橋に帰る。

関内家では姉の吟(松井玲奈)が、お見合いしてから順調に交際している男性・鏑木智彦(廿日市の甥)を母・光子(薬師丸ひろ子)と妹・梅(森七菜)に紹介していた。

音が裕一のことを皆に相談すると、軍人である鏑木が

「軍人が命をかけて戦えるのは、誰かのためだからです」

とヒントを与えてくれた。

早慶戦まであと1日。

団長の田中が裕一を訪問する。

音から、

「裕一の心を動かせるのはあなたしかいない」

と言われたためだ。

田中が幼い頃からの親友を元気づけたくて応援部に入ったことを話すと、裕一の脳裏に小学校の運動会での記憶がよみがえる。

裕一はハーモニカの音楽に励まされ、ゴールできた・・・。

ハッとした裕一は、田中の思いを受け止め応援歌を書き上げる。

早慶戦においては裕一も合唱指導し、試合も一緒になって応援した。

早稲田は試合に勝利、連敗を止めることができたのだった。

お礼を言う応援団員に裕一は

「救われたのは僕の方です。おかげで目が覚めました」

と伝えたのだった。

朝ドラ「エール」第9週ネタバレ「福島行進曲」

自信を取り戻した裕一(窪田正孝)は、福島で記者をしている鉄男(中村蒼)をバンブーに呼び出し、一緒に曲を作ろうと誘う。

するとそこへ久志(山崎育三郎)もやってくる。

そこで、いつか鉄男が詩を書き、裕一が作曲し、久志が歌うことを約束する3人。

音(二階堂ふみ)の通う音楽学校では、記念公演の二次審査が行われ、音と千鶴子(小南満佑子)の2人が最終選考に残っていた。

しかし、特別審査員として招かれていた、音憧れの双浦環(柴咲コウ)に

「歌から何も伝わってこない」

と指摘され、ショックを受ける。

久志から、まずは『椿姫』の世界を理解することとアドバイスを受ける音。

社交場のカフェーで男女の機微を勉強しようと思いつく。

そこで、木枯(野田洋次郎)が紹介してくれたカフェーで、音は1週間限定の女給として働くことになった。

ある夜、音が指名を受け席に向かうと、そこに鉄男がいた。

裕一に頼まれて様子を見に来ていたのだ。

後から女給仲間の希穂子(入山法子)がやってくると、鉄男は突然声をあげる。

2人は元恋人同士だったのだ。

しかし、鉄男に社長令嬢との縁談が出ると、希穂子は突然姿を消したのだった。

鉄男は希穂子が東京にいるらしいと聞いて、ずっと捜していた。

鉄男が失踪の理由を聞いても、田舎が嫌になったのだと突き放すだけの希穂子。

音のお勤め最終日に再訪するが、冷たく追い返されてしまう。

裕一の家で、落ち込む鉄男、久志の3人が酒を酌み交わしながら鉄男は『福島行進曲』を作詞していた。

それは流行りの「地方小唄」で恋の歌でもあった。

裕一は一晩で曲を書き上げ、廿日市(古田新太)はレコード化を決定。

学生の久志は参加できかったが、裕一はようやくデビューできたのだった。

バンブーでレコード発売のお祝いパーティーが開催される。

音は希穂子も誘っていた。

『福島行進曲』が流れる中、鉄男が

「この曲が書けたのは君のおかげ、一緒に生きて欲しい」

と求婚するが、希穂子は

「良い男性と結婚が決まっている」

と嘘をつき、涙をこらえ去っていった。

数日後、記念公演の最終選考会が開かれた。

椿姫の悲恋を歌いながら、音の脳裏には鉄男と希穂子の姿が浮かんでいた。

言葉とは裏腹な希穂子の本心を、音は気が付けるようになっていた。

涙を流し歌う音を、環が優しい目で見ている。

最終選考の結果、主役に選ばれたのは音だった。

朝ドラ「エール」第10週ネタバレ「ふたりの夢」

『椿姫』の練習が始まった。

主役に抜擢された音(二階堂ふみ)だったが、技術面では千鶴子(小南満佑子)にかなわないため、呼吸法や体作りから始めなくてはいけない。

鉄男(中村蒼)は福島の仕事を辞めて上京してきていた。

新聞社の社長令嬢との縁談を断ったことなどで、周囲がうるさく嫌気がさした・・・とのことだった。

裕一(窪田正孝)は鉄男をコロンブスレコードの廿日市(古田新太)に紹介する。

しかし、まったく取り合ってもらえない。

その理由は、『福島行進曲』が売れなかったから・・・。

そんな中、木枯(野田洋次郎)から裕一に仕事の話が舞い込む。

木枯のヒット曲を作詞した高梨一太郎が、自身が作詞した『船頭可愛や』に曲を付けてほしいとのことだった。

裕一の『福島行進曲』を聞いた高橋からのたっての希望だった。

裕一が『船頭可愛や』の作曲をすると、歌詞が高梨一太郎と知った廿日市は即採用。

同時に、これが最後のチャンスと宣告されてしまう。

しかし、レコードは売れず、廿日市から契約終了と、今までの契約金の返却まで求められてしまった・・・。

裕一にとって最大のピンチがやってきた。

音から事情を聞いた環(柴咲コウ)は、『船頭可愛や』を聞くと自分が歌いたいと言い出す。

廿日市は世界的歌手・双浦環の提案に張り切りってのっかる。

しかし、裕一が作曲する流行歌は赤レーベル。

そして双浦環が歌う場合は、西洋音楽の青レーベルからのレコード出版となる。

そのことで、青レーベルの中心人物・小山田耕作(志村けん)が難色を示してきた。

しかし、これを環は新しい才能への脅威と見抜き、

「私は歌う」

と言い切るのだった。

環の『船頭可愛や』は発売されるや大ヒットとなる。

一方、練習の成果が出始めた音だったが、妊娠していることが発覚。

それでも舞台に立ちたいという音に周囲は困惑する。

音自身も何をしても「お腹の子に障る」と言われることに苛立っていた。

環だけはこれまでどおり接してくれる、そう思い音は環に歌への情熱を訴える。

しかし、環から

「プロというのは子どもが死にそうになっても舞台に立つ人間。あなた、当然その覚悟はあるのよね?」

と言われてしまう。

音は絶句してしまった。

2週間後、久志(山崎育三郎)から、音の声量が落ち、息も続かなくなっていると聞いた裕一は、音に舞台に出るべきではないと伝える。

音は自分がどうすればいいのかわからなくて涙を浮かべてしまう。

そんな音に裕一は

「音の夢を僕に預けて欲しい」

と伝える。

いつか、裕一が作った曲を、音に大舞台で歌って欲しい・・・と。

裕一の言葉にうなずいた音は『椿姫』を降板し、退学届けを提出する。

半年後、古山家に元気な女の子が誕生するのだった。

朝ドラ「エール」第11週ネタバレ「故郷の歌」

娘の華が生まれて4か月。

裕一(窪田正孝)は娘に夢中。

そんな中、福島の小学校の校歌を作曲してほしいという藤堂先生(森山直太朗)からの依頼を受けると、今度は校歌完成披露会に参加してほしいという手紙がきた。

同時に、母のまさ(菊池桃子)からも帰省を促す手紙が届く。

なかば故郷を捨ていた裕一は複雑な心境だったが、帰省することにする。

福島の旅館で開かれた校歌完成披露会に出席した裕一は、音(二階堂ふみ)と華を伴い喜多一に戻った。

店内はガランとしている。

喜多一は前年に店を閉め、浩二(佐々木宝)は役場の農業推進係として働いている。

川俣銀行も人手に渡り、茂兵衛(風間杜夫)は隠居して陶芸にいそしんでいると聞かされる。

夜には川俣銀行の同僚、ハーモニカクラブの友人、喜多一の元従業員など、大勢の仲間を集めて大宴会となった。

父・三郎(唐沢寿明)は上機嫌だったが、音は三郎が胃を押さえて痛そうにしている姿を目撃していた。

帰ってきた浩二は、兄に対する怒りが収まっておらず、裕一と目を合わせない。

そして三郎が胃がんで手の施しようがない状況にあることを告げる。

何も知らなかった裕一は呆然とするしかなかった・・・。

次の日、三郎を診療した医者は覚悟しておくように・・・と言う。

裕一が

「家族が一丸となって何とかしなければ・・・」

と慌てだすが、浩二に

「何もわかっていない」

と言われ、胸倉をつかまれてしまう。

家族でお金を工面し、福島一の名医に見てもらうなど、裕一以外の人間で頑張っていたのだった。

そこへ三郎が現れ、裕一に大事な話があると言って連れ出す。

その後、三郎の容態が急変。

三郎は浩二と2人になり

「この家の当主はお前だ」と伝える。

三郎は裕一に、全ての家督を次男の浩二に継がせる了解をとっていたのだった。

三郎は浩二の頭をなで、その夜息を引き取った。

父の葬儀が済んだあと、裕一は改めて浩二に詫びた。

「い、今まで嫌な思いさせてきて、本当にごめん!浩二の言うとおり、何にもわがってながったど思う。」

「今も自信ないげど・・・。この家のごどは、浩二に全部任せます。母さんのごど、よろしく頼みます」

「言われなくてもわがってる。・・・兄さんも、頑張れよ」

数日後、裕一と音は、東京へ戻る前に茂兵衛(風間杜夫)を訪ねていった。

茂兵衛は、その日もとくとを回していた。

「本当はずっと、これがやりだがったのよ。絹子も死んで銀行もなぐなって、時間だげが残った。」

「没頭でぎるっつうのは幸せだな。ちっとも飽ぎねぇ。好きなごどで飯が食えるやづなんざ、一握りだ。」

「せいぜい気張って、かみさんど子どもに苦労かげんなよ」

「・・・はいっ!」

初めて見る茂兵衛の穏やかなまなざしに、裕一は胸を打たれた。

茂兵衛が焼いたいびつな夫婦茶碗を土産にもらって、裕一たちは福島を後にした。

朝ドラ「エール」第12週ネタバレ「あの世、神田、パリ」

あの世

ある日、音(二階堂ふみ)が華を寝かしつけていると、白装束に三角頭巾を付けた亡き父・安隆(光石研)が現れた。

安隆はあの世で宝くじに当たり、閻魔様から1泊2日の現世旅行を許されたと言う。

先に訪ねた吟(松井玲奈)は驚いて逃げてしまったらしいが、音は驚きながら安隆を受け入れた。

そこへ裕一(窪田正孝)が帰宅する。

音から父の命日が近いと聞かされ、豊橋の方向に手を合わせる裕一。

裕一には何も見えていないが、誠実な人柄に安心する安隆。

音に必ずまた歌うのだよと告げて、妻・光子(薬師丸ひろ子)のもとへ旅立つ。

光子は三女の梅(森七菜)のことを心配していた。

梅は、文学を教えてあげていた幼馴染が、自分より先に文芸誌の新人賞を受賞し、ショックを受けているようだった。

安隆は、梅に負けを認めることで人は成長できると諭し、光子には仕事と子育てに対するねぎらいの言葉をかけ、別れを告げる。

安隆は最後に作業場を覗く。

光子に惚れている職人頭の岩城(吉原光夫)に対し「光子との再婚を許す」と手紙を置く。

気配に気がついた岩城は「安隆さんといるおかみさんが好きなので」と返事を書く。

安隆は笑ってあの世へ帰っていくのだった。

神田

バンブーのオーナー・梶取保(野間口徹)と妻の恵(仲里依紗)が2人の馴れ初めを裕一と音に語り始めた。

10年ほど前、保は古書店を営んでいた。

常連客の木下一は内気な保の性格が気がかり。

ある日、店に恵が訪れ、保と会話するようになった。

いい雰囲気になるのだが、3ヶ月経っても2人の仲は進展いないまま。

木下が親戚の少年を連れて行くと、少年は保に「好きなら行動しようよ」とアドバイスをする。

アドバイスされた保は変わり始め、遂に恵の心を射止める。

その少年の名前を聞いて驚く裕一と音。

おませな少年の正体は佐藤久志(山崎育三郎)だったのだ。

パリ

時は遡り、1913(大正2)年。

若かりし環(柴咲コウ)が歌の修行でパリにやってきていた。

新進気鋭の画家・今村嗣人(金子ノブアキ)と恋に落ち、共に暮らしている。

環が周囲の注目を集め、オペラハウスで上演される『蝶々夫人』のヒロインの座をつかみ取った一方、嗣人は個展を開いても凡庸と酷評されてしまう。

環という光の影でいることが耐えられない嗣人は、歌を諦めて欲しいと環に懇願。

環はそんな嗣人に別れを告げ、光続けることを選んだのだった。

朝ドラ「エール」第13週ネタバレ「新人歌手は誰だ」

1936(昭和11)年、裕一(窪田正孝)がコロンブスレコードと契約して5年が過ぎた。

裕一はご当地ソングや球団の応援歌を数多く手がけ、安定した作曲家生活を送れるようになっていた。

作曲家を目指し上京した鉄男(中村蒼)は芽が出ず、おでん屋の屋台をやっている。

久志(山崎育三郎)もまた音楽学校を出て4年、デビュー機会がなく腐っていた。

裕一は久志に、コロンブスレコードの新人歌手募集に応募するように勧めた。

作曲するのは裕一で、合格者はレコードデビューができるというものだった。

応募を決めた久志は、歌を始めたきっかけを裕一と鉄男に語る。

久志が10歳の頃、父親が再婚し、新しい母親がやってきたのだが、馴染めずにいた。

そして実母に会いに行くと、新しい家庭で幸せそうに暮らしている。

行き場をなくした久志が学校の教室で突っ伏していると、藤堂先生(森山直太朗)が突然歌い出し、久志を歌に誘い込む。

そして藤堂先生は久志の歌声を褒めてくれた。

藤堂先生は以前から久志の歌の才能に気がついていたのだった。

その後、久志は新しい母親とも仲良くできるようになり、歌の道に進んだのだった。

数日後、音(二階堂ふみ)と華がバンブーで休憩していると、御手洗先生(古川雄大)がやってきた。

コロンブスレコードの新人歌手募集に応募するため、最後のチャンスとして豊橋から上京したのだった。

偶然、裕一と久志もやってきた。

お互いを「スター御手洗」「プリンス佐藤久志」と名乗り、火花を散らす2名の応募者。

そしてオーディションの日。

久志が歌うと、廿日市(古田新太)の好感触を得れた。

御手洗や他の候補者の歌唱力もレベルが高く、裕一は圧倒される。

ところが、合格したのは寅田熊次郎という帝都ラジオの会長を父に持つ青年だった。

納得がいかず、コロンブスレコードに抗議する久志と御手洗。

そこに熊次郎本人が現れ、久志と御手洗を罵倒しはじめ、その場で喧嘩になってしまう。

騒動の後、廿日市が久志に

「研究生として契約してあげる」

と声を掛ける。

コネで選ばれた熊次郎だけでは不安だったらしい。

最初は新人のカバン持ちと聞いて断ろうとする久志だったが、御手洗に背中を押され、久志は頑張る決意をする。

2人は握手を交わし、御手洗は豊橋に戻っていった。

そして数日後の裕一の家。

突然やってきた久志が、裕一が書いた熊次郎の曲を「いい曲だから僕がいただく」と取り上げてしまう。

そこへ新たな訪問者、田ノ上五郎という弟子志望の青年がやってくるのだった。

朝ドラ「エール」第14週ネタバレ「弟子の恋」

田ノ上五郎は水戸の雑貨問屋に奉公し、音楽は独学で学んだそうだ。

弟子など取るつもりはない裕一(窪田正孝)だったが根負けし、弟子入りを許すのだった。

豊橋からは梅(森七菜)がやってきた。

文芸誌の新人賞を受賞したとのことで、古山家に居候して執筆活動をする予定なのだ。

早速2作目の執筆をはじめるが、率直な物言いをする五郎にペースを乱され、筆が進まない。

数日後、出版社で梅の新人賞授賞式が開かれた。

先に作家になった幼馴染の幸文子が、梅に花束を渡す。

しかし幸文子は内心では対抗心を燃やしている。

カメラマンが2人にカメラを向ける。

梅はためらったが、出版社の役員に「見た目も売りだ」と釘を刺され、早速業界の裏側を見せらるのだった。

その頃、五郎は自分の才能の無さに悩む。

梅も執筆活動が上手くいかない・・・。

お互いの悩みを打ち明ける2人だったが、五郎が失言してしまう。

翌日、梅を怒らせてしまったと落ち込み、酒をあおる五郎。

梅が水を持ってきたとき、五郎は「梅さんの小説が好き」と真意を話すことができた。

翌日、神社で思案する五郎に、梅は告白してしまう。

その後、解き放たれたかのように執筆が順調になる梅。

しかし、五郎は弟子を辞めると言い、古山家を去っていった。

出版社では、関係者が見守る中、梅と文子の対談が行われていた。

記者に今後の展開を聞かれ、梅はかけがえのない人と一緒に豊橋に帰ると言って、皆を驚かせる。

梅は路地裏で寝起きしていた五郎を探し出す。

1ヶ月後、梅の2冊目の著書が無事に出版される。

そして、豊橋には一人前の馬具職人となり、梅と結婚することを目標に、岩城(吉原光夫)のもとで修行する五郎の姿があった。
 
※続きの後編のネタバレは別記事で行っていきます。

 
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