漫画・アニメで人気の「鬼滅の刃」の最強にして最悪の人物「鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)」のネタバレをしていきたいと思います。
無惨は、鬼殺隊た炭治郎にとって最後の敵です。
炭治郎にとっては家族を惨殺し、禰豆子を鬼へと変貌させた仇敵です。
その血は人間を鬼に変える事ができ、鬼にさらに血を与えると力が増強される。
この能力を持つのは、無惨ただ一人です。
そして、配下を誰も信用しておらず、もし無惨に関する事を喋ったり、名前を口にしただけでも、その身が滅び去ってしまう“呪い”を、配下全員にかけているほどの用心深さも持っています。
そんな「鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)」について紹介していきたいと思います。
目次
鬼舞辻無惨のネタバレ一覧
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!
気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!
鬼舞辻無惨とは
千年以上前に生まれた鬼の始祖たる男。
自分自身の血を与えることで人間を鬼に変えられる唯一の存在。
炭治郎の家族を殺し、禰豆子を鬼に変えた仇である。
鬼達の絶対的支配者。彼らを血に仕込んだ呪いで支配し、「あの方」と呼ばれ、恐れられている。
不死身の鬼を殺すことができる。性格は冷酷非情かつ支配的で、自らの意志に沿わない者は決して許さない。
珠世からはその人物像を「いつも何かに怯えている臆病者」と皮肉られている。
癇癪で暴力を振るったり、自分を棚に上げた言動をすることも多い。
鬼舞辻無惨の過去・生い立ち
平安時代の貴族として生まれる。産屋敷家の先祖。
身体が弱く二十歳までに死ぬと言われていたが、医者が回復を願い試作段階であった新薬を処方した。
だが無惨は短気を起こして医者を殺してしまう。その後で薬の効果が出始め、強靭な肉体を持つものの、日光の下に出られないという中途半端な状態になってしまう。
こうして人の血肉を欲する最初の人喰い鬼となる。
目的は、日光を克服して完全な不死となること。そのために二つのプラン
「太陽を克服した鬼を産み出して、吸収する」
「(自分を鬼にした新薬の原材料たる)青い彼岸花を探す」
を進める。鬼を作るのは、あくまで自分が利用するため。
鬼舞辻無惨の現在
神出鬼没・正体不明で、柱ですら接触した者はいなかった。
炭治郎が匂いを辿り遭遇した事で、人間社会に溶け込んでいる事が判明。
いくつかの容姿・身分を使い分け、渡り歩いている。
妻子持ちの実業家としては「月彦」と名乗り、他にも資産家の養子の子供や妖艶な着物姿の女性などがある。
日光の下を出歩けないため、病気などと理由をつけて偽装している。
「日輪の耳飾りをした剣士」と深い因縁を持つ。
同じ耳飾りをした剣士の炭治郎、支配から外れた珠世と禰豆子の3人を特に警戒し、抹殺対象とする。
目に見える人型の頸部がそのまま急所ではなく、たとえ頭部ごと粉砕しても再生し、体内には脳が5つ、心臓が7つのスペアを複数備えしかも位置が移動しており狙えない。
戦闘時には、全身に複数の口と牙を備えた異形の姿に変貌する。
体当たりでがそのまま捕食攻撃となる。
さらに無数の触腕を高速で振り回して周囲の敵を切り裂く。
鬼舞辻無惨の呪い
人間を鬼化させる血液に予め仕込まれている能力。
鬼は無惨に関する情報を口にしようとするだけで身体が破壊される。
下弦以下の鬼は「鬼舞辻無惨」の名を口にするだけで死ぬ。
本人の前であれば死の呪いは発動しないが、無惨に対して思考を完全に読まれてしまう。
距離が開けば鮮明な読心はできなくなるが、位置は把握される。
黒血枳棘(こっけつききょく)
血を茨状に伸ばして攻撃する。
悲鳴嶼行冥との戦いで使用した。
鬼舞辻無惨と継国縁壱
無惨は、黒死牟(継国巌勝)の弟、継国縁壱の妻“うた”と、うたのお腹の中に居る子供を殺した。
縁壱は鬼を追ってきた剣士に声をかけられるまで、ぼんやりとうたと子供の亡骸を抱いていた。
縁壱の夢は家族と静かに暮らすことだった。
愛する人に手を伸ばせば届く距離で。しかしその夢は鬼によって潰えた・・・。
その後、縁壱は鬼狩りの剣士となった。
それから間も無く、縁壱は鬼舞辻無惨を見つけた。
縁壱は出会った瞬間に自身がこの男を倒すために生まれて来たのだと理解した。
鬼舞辻無惨と継国縁壱の戦い
無惨は「呼吸を使う剣士にはもう興味がない。」と言って即座に攻撃を仕掛ける。
無惨は恐るべき速さと攻撃範囲を持っており、縁壱はかすり傷でも死に至ると感じ取り、生まれて初めて背筋が凍った。
無惨の身体を透かして見た縁壱は、無惨に七つの心臓、五つの脳があることを知る。
この瞬間、縁壱は『日の呼吸』の型を完成させ、次の瞬間、縁壱はすれ違いざまに無惨の身体はバラバラに斬り裂かれてしまった。
縁壱の赫刀で斬られた無惨は身体が再生できずに困惑する。
縁壱は「命をなんだと思っている?」と無惨に問うが、無惨は返答をしなかった。
無惨の顔は怒りで赤黒く染まり、縁壱は自身の言葉が無惨の心に届かないことを悟った。
縁壱が無残と共に居た女の鬼の方を見ると、その鬼は無惨を助けようとせず、頸を斬られた無惨を凝視していた。
その眼はキラキラとした希望の光で輝いていた。
縁壱は女の鬼よりも先に無惨にとどめを刺そうとした。
縁壱が無惨に一歩近づくと、無惨の食い締められた奥歯が砕ける音がした。
その瞬間、無惨の肉体が千八百もの肉片になって勢いよく弾けた。
縁壱は千五百と少しの肉片を斬ったが、残りの肉片は逃れることに成功した。
逃した肉片は合わせればおそらく人間の頭ほどあった。
鬼舞辻無惨と共に居た女の正体
縁壱が立ち尽くしていると、女の鬼が鳴き声のような声と共に倒れ込んだ。
女の鬼は
「もう少しだったのに、もう少しだったのに・・・頸の弱点を克服していたなんて・・・」
と言って頭を掻きむしった。女の鬼は涙を流しながら
「死ねば良かったのに!生き汚い男!鬼舞辻無惨・・・!」
と口にした。女の鬼は無惨が弱った為に一時的に無惨の支配から解放されていた。
縁壱が女の鬼を宥めると、女の鬼は無惨について話しだした。
女の鬼は無惨は縁壱が死ぬまで姿を現さないだろうと言った。
縁壱は女の鬼に無惨を倒す手助けを頼んだ。女の鬼は戸惑いつつもその頼みを了承した。
その女の鬼は『珠世』という名前だった。
縁壱はその後、駆けつけた仲間から兄が鬼になった事を聞かされた・・・。
縁壱の兄、継国巌勝(黒死牟)については下記の記事を参考にしてください。
縁壱の想いは炭治郎へ
縁壱は、無惨を倒せなかった事、珠世を逃した事、兄が鬼になった事を鬼殺隊の隊員から責められ、鬼殺隊から追放される事になった。
一部の者は縁壱に「自刃(自殺)せよ」と迫ったが、産屋敷家の当主がそれを止めた。
縁壱の過去を聞いた炭吉(炭治郎の祖先)は「縁壱さんは悪くない。」と言った。
しかし縁壱は
「私は恐らく鬼舞辻無惨を倒すために特別強く造られて生まれて来たのだと思う。」
「しかし私はしくじった。結局しくじってしまったのだ。」
「私がしくじったせいでこれからもまた多くの人の命が奪われる。心苦しい。」
と口にした。炭吉は縁壱にかける言葉が見つからなかった。
その時、炭吉の子供が縁壱の着物を掴み、だっこをせがんだ。
縁壱は炭吉に言われるままに子供を高く持ち上げた。すると子供は声を上げて笑った。
その純粋無垢な笑顔を見た縁壱の目からは涙が溢れていた。縁壱は子供を大事そうに抱きしめた。
そこに栗拾いに行っていたすみ子が帰って来た。
すみ子は涙を流す縁壱を見て「そんなに泣いてどうしたの!きっと大丈夫よぉ。お腹いっぱいご飯食べさせてあげますから。ねっ!元気出して!」と声をかけ、縁壱の頭を撫でた。
縁壱はすや子から剣の型を見たいとせがまれ、日の呼吸の全ての型を披露した。
それを炭吉はひとつも取りこぼさぬよう目に焼き付けた。
縁壱の日の呼吸の型は息を忘れるほどの美しさだった。
縁壱が剣を振るう時、炭吉には縁壱が人ではなく精霊のように見えていた(これが『神楽』として受け継がれた理由)。
日の呼吸の型を見たすや子や子供たちが喜んではしゃぐと、縁壱は照れくさそうにうつむいた。
別れ際、炭吉は「また遊びに来てください。」と言ったが、縁壱は返答する事なく耳飾りを住吉に渡した。
炭吉は縁壱ともう会うことがない事を悟った。炭吉は遠ざかる縁壱に
「縁壱さん!後に繋ぎます!貴方に守られた命で・・・俺たちが!」
「貴方は価値のない人なんかじゃない!何も為せなかったなんて思わないでください!」
「そんなこと絶対誰にも言わせない!俺がこの耳飾りも、日の呼吸も、後世に伝える!約束します!」
と叫んだ。それを聞いた縁壱は笑顔を浮かべて「ありがとう。」と言い、炭吉たちに手を振った・・・。
無惨の最期
遂に本気を出し、鬼殺隊殲滅に乗り出した無惨。
復活直後から鬼殺隊隊士たちを布切れのように引き裂き、復活後の養分に捕食しながら無限城を飛び回る。
途中、炭治郎と義勇に遭遇して言葉を交わすも、炭治郎の逆鱗に触れる。
それも意に介さず葬り去ろうと襲い掛かるが、途中から愈史郎に鳴女の脳を支配されてしまい、無限城の操作権限を掌握されて邪魔立てされたため、やむなく遠隔操作で鳴女の頭部を潰して無限城を放棄し地上に引き摺り出される。
大半の柱や主要隊士が揃う中で第二幕開戦となるが、脅威の不死身ぶりと圧倒的な破壊力で鬼殺隊を寄せ付けず、終始主導権を握っていく。
しかし、珠世が己が身に仕込んだ薬は人間返りだけではなかった。
ここから珠世の仕込んだ「老化の薬」が効果を現し始め、無惨の体力そのものを奪い始める。
隙を見て飛びかかった炭治郎を『管』で昏倒させるも、今度は柱たちの猛攻が開始され、無惨への包囲網が徐々に形成されていく。
その合間で炭治郎は愈史郎に治療され復帰し、夢の世界で耳飾りの剣士との最後の語らいからヒノカミ神楽の真髄を見出して無惨へ喰らいつく。
余りの鬱陶しさに、500年前同様に分裂して逃走を図るが、既に珠世の第三の薬「分裂阻止」が無惨の肉体を蝕み、分裂による逃走を封じられてしまう。
なおも夜明けまで粘る鬼殺隊に、怒りを爆発させ襲い掛かる無惨。
夜明けまで小一時間を切ったその時、珠世最後の仕掛け「細胞破壊の薬」によって最大の武器で再生能力に歯止めをかけられ、遂に窮地に立たされる。
敗色を察した無惨は、一も二もなく逃走を決意。
だが善逸・伊之助・カナヲたち新鋭の隊士が到着し、退路を断つべく奮戦。
隙を見て体勢を立て直した柱たちも加わり、一丸となって無惨を追い詰める。
その執念により、遂に夜空に暁光が射す。
急いで影に隠れんとする無惨に、炭治郎と義勇が喰らいつくと、無惨は肉の鎧を発動させて抵抗。
炭治郎を肉に巻き込んだまま暴れ、最後の抵抗を試みる。
それでもなお鬼殺隊に阻まれ、陽光から逃れようと地中へ潜るが、悲鳴嶋を筆頭とした鬼殺隊一丸の綱引きに思うように潜航できず、やっとの思いで束縛を振り切り――
呑み込まれた炭治郎が最後の足掻きに渾身の拳を腹へ見舞い、痛みに悶絶した時点で鎧が崩壊。
そのまま明けの空の下、太陽に焼かれて遂に鬼舞辻無惨は朽ち果てた。
死の間際、無惨は自身が死産の淵から甦ってこの世に生を受けたことを思い出す。
ただ「生きたい」という一念に駆られ、精神を捻じくれさせてなお生に執着した男は、宿敵の信念と自らの敗北を不承不承認め、敵の力の大きさにようやく気付くのだった。
そして、自らの滅びを悟った無惨は、何世代にも数百年にも渡って自らに命懸けで挑んできた者たちの「想い」に感動する。
最期の最期で・・・孤独の鬼の王は自分以外の誰かに目を向け、また自身も彼らのように「想い」を繋ぐことを決意する。
無惨の無残な終わり・最期の詳しいネタバレはこちらの記事から
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