【鬼滅の刃】23巻ネタバレ!最終巻で描かれる無惨の最期と炭治郎の生死

最終回を迎え、既に完結した大人気漫画「鬼滅の刃」の最終巻である23巻のネタバレを紹介していきたいと思います!

22巻では無惨と壮絶な戦いが繰り広げられながらも、禰豆子が遂に自我を取り戻し、これからいよいよクライマックス!というところで終わりました。

23巻で描かれる賛否両論が巻き起こった最終回・・・そこに作者である吾峠呼世晴さんのメッセージなどはプラスされるのでしょうか。

それでは「鬼滅の刃」の23巻のネタバレを紹介していきたいと思います。



「鬼滅の刃」のネタバレ一覧

ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!

気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!

・「鬼滅の刃」のこれまでのネタバレはこちらから

・22巻のネタバレはこちらから

・23巻のネタバレはこちらから

・無惨のネタバレはこちらから

・映画「鬼滅の刃 無限列車編」のネタバレ感想はこちらから

「鬼滅の刃」23巻197話のネタバレ

珠世は無惨に絡みつくようにして、無惨に言う。

無惨より強くなる必要はなく、弱くすればよかった・・・。

無惨を殺すために手段を選ばないと。

無惨は何とかこの不利な状況から抜け出そうと考えている。

元々赫刀であっても効かないと思っていた。

どの鬼殺隊士の赫刀も縁壱の赫刀に比べればたいしたことはなく、修復にも影響は出ないはずだった。

しかし珠世の作った薬によって、今までなら無傷であったであろう攻撃が、4つの効果により有効な攻撃となってしまった・・・。

無惨はそう分析する。

珠世の薬のおかげで無惨の動きが止まっていたため、炭治郎と伊黒はチャンスだと切り込む。

しかし、無惨の攻撃が炭治郎、伊黒に当たり、吹き飛ばされてしまう。

無惨の方から腹にわたって口のような穴と周りに牙のような爪のようなものが現れていた。

この口から衝撃破が出て、炭治郎たちは吹き飛ばされてしまったのだった。

炭治郎はその攻撃により肺がつぶれ、呼吸をすることが難しい状態になる。

それに加え痙攣も起こしてしまう。

この間に無惨が逃げてしまうんじゃないか・・・という時に伊之助が戦線に戻ってきて、無惨に攻撃をする。

伊之助は自分たちを守るために、悲鳴嶼と義勇がかばって足と腕を切断されたことを伝える。。

周りには仲間の遺体が転がっている・・・。

「全部返せ」

と炭治郎は怒りをあらわにする。。

伊之助は無惨に攻撃するが、噛みつかれて負傷してしまう。

そんな時、善逸も現れ、炭治郎に言う。

「生きることだけを考えろ。」

「禰豆子を人間に戻して平和に暮らすのだろ。」

と炭治郎に檄を飛ばす。

そんな善逸の言葉を聞き、何とかしないといけないと炭治郎は考える。

無惨の血による毒で神経がやられているなら、それを元に戻せばいい。

太い血管と急所を避けて日輪刀を自分の肩あたりに突き刺し毒を抜こうと試みる。

その頃無惨は体が重くなり、腕も上がらないといった状態になっている。

柱と炭治郎たちを、何度も何度も潰したと思っても、また立ち上がって挑んでくる・・・。

その事に疑問を持ち始める。

なぜ立ち上がってくるのだ・・・と。

さらには愈史郎たちの治療により、実弥、悲鳴嶼、義勇も立ち上がってくる。

義勇は片腕のないまま、悲鳴嶼は足がないまま、鎖を咥えて向かってくる。

その執念に無惨は恐怖を覚えるのだった・・・。

自分を殺すまで立ち上がってくるのではないか・・・と考えるほどに。

「鬼滅の刃」23巻198話のネタバレ

伊之助と善逸が連携して無惨に攻撃する。

しかし、善逸は体力が持たないこと、片足が折れてしまったことで、次の攻撃が最後だと渾身の攻撃を放つ。

無惨からは血が噴き出て、効いてそうなのだが、善逸は

「浅かった・・・」

と悔やむ。

続けて伊之助も無惨に連続で攻撃をしかける。

しかし、また無惨が衝撃波を放ち、伊之助はそれを正面から食らってしまう。

そして無惨は伊之助に追撃しようと動く。

善逸は遠くに飛ばされていて、間に合わない・・・。

しかしその時、炭治郎が駆けつけた。

炭治郎は無惨の戦いを分析し、衝撃波にはインターバルが必要で、連続では打てないこと、攻撃も遅くなっていることに気づいていた。

そして、炭治郎と伊之助が連携して攻撃を仕掛けていく。。

その様子を見て善逸は、育ての桑島を思い出し、

「背中を蹴っ飛ばしてくれ・・・」

と心の中で思う。

決死の一撃を無惨の背中にお見舞いする。

しかし、そこまで無惨に傷を負わせることは出来なかった。

そして炭治郎と伊之助が一緒に攻撃をする。

炭治郎はこの機を逃すものかと無惨に挑む。

無惨が逃げないように日輪刀を無惨の口から壁に突き刺す。

無惨はこの状態から何とか逃げようとして攻撃する。

そこで戦いから離れていた甘露寺が現れ、炭治郎に攻撃しようとしていた触手をつかみ、引きちぎる。

しかし、無惨は甘露寺に攻撃を仕掛け、甘露寺は攻撃を受けてしまう。

そしてそこに実弥が今度は反対側の触手を斬り、腕ごと壁に突きさす。

その時、無惨の顔が半分に割れたかと思うと、そこから口が現れ炭治郎を食べようとする。

炭治郎は刀で無惨を壁に貼り付けている状態で、無惨が逃げないように離れず、恐怖に打ち勝とうとする。

しかし、日輪刀は無惨に突き刺しているため、防ぎようがない。

その時、伊黒が入り炭治郎を助け、身代わりに噛みつかれてしまう。

実弥は夜明けが近い、踏ん張れと叫び、皆で壁に無惨をはりつけにして逃がさない。

空が段々と明るくなってくる・・・。

夜明けが近づき、闘いは決着が着こうとしていた・・・。

「鬼滅の刃」23巻199話のネタバレ

日の出で太陽の光が差し込んできた・・・。

無惨もそれに気が付き、目を大きく見開き驚く。

無惨は太陽の光を浴びてなるものかと逃げ出そうとし、衝撃波を放つ。

その衝撃波で伊黒、実弥は吹き飛ばされてしまう。

一番近くにいた炭治郎は左腕が吹き飛ばされてしまう。

しかし、無惨をこのまま逃がしてなるものかと、必死に片手で壁に無惨をはりつけ、逃げないように堪える。

その時、後ろから義勇が炭治郎の日輪刀を支え、炭治郎の刀が抜けないように手伝う。

そして無惨は太陽の光を浴びないように、大きな肉をまとい、太陽の光を浴びないように防ごうとする。

その外見は、まるで赤ちゃんのよう・・・。

体も大きくなり、炭治郎たちは無惨を壁に串刺しにすることも難しくなる。

そして、そのまま炭治郎は肉に埋もれてしまい、義勇は吹き飛ばされてしまう。

無惨は、今は逃げて生き残ることだけを考える。

生き残れば、縁壱の時のようにまたやり直せる・・・。

その時鬼殺隊士たちがは建物の上から無惨に向けて本棚を落とし、車で突っ込み、さらには列車を持ってきてそれを無惨に押さえつけて動けないようにする。

もう柱たちも動けないからと懸命に自分ができることをしようとする。

列車を持ち上げ、周りの鬼殺隊士を振り払おうとするが、実弥が来て腕を斬り落とす。

無惨は太陽に焼かれ、部分的に黒くなってきた。

無惨は苦しそうにし、さらに逃げようとしたところで、実弥と悲鳴嶼が到着。

実弥は腕を両断、赤ちゃんの格好をした無惨の首に鎖を巻き付け、動かないようにする。

しかし、無惨は逃げられないからと、地中に潜って太陽から逃れようとする。

それに悲鳴嶼が気が付き、攻撃して無惨の体力を削るように言う。

それを聞き、義勇が水の呼吸、生きていた伊黒が蛇の呼吸を無惨にお見舞いする。

そこに炭治郎が無惨の下から突きあげる。

そして、赤ちゃんの格好になっている無惨から血が大量に噴き出した。

皆の踏ん張りによって、太陽の光が無惨を照らし焼かれていく・・・。

無惨は叫び、全身が崩れ落ちていく・・・。

無惨はこのまま死んでいくのか・・・。

「鬼滅の刃」23巻200話のネタバレ

無惨の体は太陽の光を浴びて崩壊していく。

そして、そこには何も残っておらず、無惨だったものはなにも残っていない・・・。

お館様は泣き、鬼殺隊士も皆で喜び合う。

無惨が鬼になってから長い長い戦いだった・・・。

その戦いがついに終わりを迎えた。

悲鳴嶼は足を失い、愈史郎にも戦いに戻ることは難しいと言われていた。

しかし、そんな状況でも、無惨に立ち向かい、最後は鎖で無惨が土に逃げないように踏ん張り、無惨を消滅させることができた。

無惨の消滅を見て、悲鳴嶼は安堵の表情をする。

しかし、体はボロボロで、手の施しようがないところまで来てしまっていた。

悲鳴嶼は自分の死期が近いことを悟っているようで、そのことを周りの鬼殺隊士に伝える。

そんな悲鳴嶼の元に、一緒に生活していた子供たちが迎えにくる。

悲鳴嶼は皆を守れなかったことを謝るが、子供たちは謝らないでと言い、大好きだから待っていたと伝える。

その言葉に安らかな顔をして、行こうと涙を流し、息を引き取るのだった。

周りにいた鬼殺隊士も皆涙を流し悲しむ。

伊黒は甘露寺を抱きかかえていて、甘露寺は目を覚ます。

甘露寺は無惨に勝てたかを伊黒に尋ねる。

伊黒に勝ったこと、無惨が死んだことを告げられ、安堵する。

しかし、自分の身体の痛みがないようで、自分の死期が近いことを伝える。

その言葉を聞き、伊黒は自分もすぐに死ぬから独りではないことを伝える。

甘露寺は伊黒には死んでほしくないということと、役に立てなかったを謝る。

伊黒は自分と初めて会った時のことを覚えているか聞く。

甘露寺はお館様の屋敷で迷っていたところを助けてくれたと言うが、伊黒は自分が助けられたのだ・・・と伝える。

それは、甘露寺が普通の女の子だったからだと言う。

苦しいことも感じさせず、些細なことでも笑った笑顔に救われたのだと・・・。

そして甘露寺と接することで自分も普通の青年になれたようで、幸せな気持ちになれ、自分以外にも多くの人を幸せにし救っていると伝える。

その言葉を聞き甘露寺はうれしいと泣き、伊黒のことを好きだと伝える。

伊黒が優しく見守ってくれるから、伊黒と一緒に食べるご飯が一番美味しいと・・・。

そして、生まれ変わったらお嫁にしてくれる?と頼む。

伊黒もそれを聞き、

「もちろん」

と答え、幸せにし必ず守ると、泣きながら抱きしめる。

実弥も死ぬ間際のように、周りが真っ暗で向こうには玄弥やみんなが見えている。

そして近くに母親がいることを感じる。

実弥は一緒に行こうと言うが、手にかけた自分は天国にいけないと言い。

それを聞いて実弥は一緒に行き、背負って地獄を歩くと伝える。

そこに父親が現れ、こっちへはまだ来る時ではないと止められ、母親との手を離される。

そして実弥は体を押され現世へと返されるのだった。

そこで実弥は目を覚ます。

善逸と伊之助も生き残っていた。

善逸は妻の禰豆子に

「愛している、勇敢だったと」

伝えてくれと頼むが、すべて突っ込まれてしまう。

重症なことは間違いないが、ずっとしゃべっている・・・と呆れられる。

そして義勇は、鬼殺隊士に動かないように止められている。

炭治郎が無事なのか探し回っていたようだ。

炭治郎は正座をした状態で首が垂れて下を向いている状態だった。

周りの鬼殺隊士も泣いている・・・。

そして息をしていないこと、脈がないことを伝える。

義勇は炭治郎の優しい笑顔を思い出し、涙を流す。

義勇は炭治郎に近づき、

「また守れなかった」

と、そして自分は守られてばかりだ・・・と言う。

そして禰豆子に謝る。

禰豆子は鬼殺隊士に案内されて、泣きながら炭治郎の元へと急ぐのだった。

「鬼滅の刃」23巻201話のネタバレ

まだ母親の腹の中にいる時から何度も心臓が止まり、生まれた直後は死産だと言われて火葬されそうになるほど死が身近だった無惨。

誰よりも生に執着する無惨は、自分の想いを炭治郎に託すことを思いついた。

鬼狩りたちの想いは何代にもわたって受け継がれ、決して滅びることなく無惨さえ倒した。

その事実に感動すら覚える無惨。

しかし、自分の想いもまた不滅であり、永遠。

呼吸が止まり、心臓も動いていない炭治郎は、細胞まではまだ死んでなく、それに気づいた無惨は自身の血液を炭治郎に注ぎ込んだ。

炭治郎に自身の血を注ぎ込んだ無惨は、これで炭治郎は陽の光を克服した最強の王(鬼)になることが出来るだろうと考えていた。

炭治郎は禰豆子と血を分けた家族であり、あの縁壱という化け物と同じ呼吸を使う唯一無二の存在。

そんな炭治郎だからこそ、自分の代わりに鬼狩りを滅ぼすだろうと無惨は考えたのだ。

無惨が倒されたあと、ずっと目を閉じていた炭治郎が、やっと目を開けた・・・。

しかし、その目は無惨と同じ鋭い目になっており、右目にあった爛れもなくなっていた。

さらに、なくなっていたはずの左手が新たに生え、その指には鬼のような鋭利な爪が・・・。

獣のようにうなる炭治郎の顔には、右の額と頬に新たな痣も出現していた。

騒ぎに気付いた富岡は、鬼になった炭治郎を陽の光に当てて焼き殺す作戦を思いつく。

「人を殺す前に鬼になってしまった炭治郎を殺さなければ!」

と叫ぶ富岡に対し、善逸と伊之助は絶望したような表情をする・・・。

それもそのはず、隊員たちはもうボロボロで、これ以上戦う気力は残っていなかった。

さらに、無惨を倒しても炭治郎が鬼となってしまっては・・・と、禰豆子の今後を考えると涙が止まらない善逸。

一方で伊之助は、以前、炭治郎に言われたことを思い出していた・・・。

「3人は仲間で兄弟みたいなものなんだから、もし誰かが間違った道に行きそうになったら、みんなで止めよう」

という言葉だった。

どんなにつらく、苦しくても、正しい道を歩もうと言っていた炭治郎の言葉を思い出し、自分が切らなければ、止めなければと考える伊之助。

しかし、優しい炭治郎の笑顔を思い出し、攻撃することができない・・・。

炭治郎はこのまま鬼になってしまうのか・・・それとも?

「鬼滅の刃」23巻202話のネタバレ

鬼として完全に理性を失った炭治郎の前に禰豆子が現れる。

禰豆子は

「お兄ちゃん・・・ごめんね」

そう言うと炭治郎に抱き着く。

しかし、炭治郎に肩を噛まれてしまった。

禰豆子はそんな事も気にせず炭治郎に抱き着いたまま話し始める。

「悔しいよお兄ちゃん。」

「負けないで、あと少しだよ。」

「鬼になんてなっちゃダメ・・・帰ろう。」

「家に帰ろう・・・」

しかし、炭治郎に禰豆子の思いは届く様子はない。

炭治郎は激しく叫んだ後、禰豆子を投げ飛ばそうと振りかぶった。

善逸が

「炭治郎やめろーっ!禰豆子ちゃんだぞ!」

「元の人間に戻ってる!こんなことしたら死んじゃうよ!!」

「お兄ちゃんって呼んでるだろ!!」

と叫び、止めに入り、事なきを得た。

善逸は必死に炭治郎にしがみつくが、それでも炭治郎の勢いは止まらない。

そこに伊之助も割って入り炭治郎の頭を平手で叩く。

そして伊之助は

「ガーガー言うな!禰豆子に怪我とかさせんじゃねえ!」

「お前そんな・・・そんな奴じゃないだろ」

「あんなに優しかったのに・・・」

「元の炭治郎に戻れよォォォォ!!」

と叫ぶ。

しかし炭治郎は理性を失ったまま近くにいた禰豆子以外の、伊之助、善逸、義勇の三人を吹き飛ばした。

既に無惨との闘いでボロボロのため、炭治郎に吹き飛ばされてもすぐに動く事はできない。

炭治郎は四つん這いになり背中から骨のような物が蛇のようにグネグネ動いている。

一人吹き飛ばされなかった禰豆子は、どうにか炭治郎にしがみつき説得を続ける。

そして、炭治郎の背中から出る骨の様な物が善逸に攻撃を仕掛ける。

まるで無惨の鞭の様な動き・・・。

義勇がサポートに入り、被弾を避けた善逸。

義勇は

「禰豆子を噛んだ!!血の味を覚えてしまった」

「もうお終いだ・・・!!早く!!」

「早く炭治郎を殺さなければ、人を殺す前に・・・」

「だが・・・日光も日輪刀も炭治郎には効かない。殺す手段がない・・・!」

と困惑する。

大きく口を開けた炭治郎の口元にエネルギーの様な物が溜まっていき、一つの玉ができ上がった。

誰も殺さないでという禰豆子の思いは届かず義勇に向かってエネルギーを放出しようとする炭治郎。

禰豆子が口元を手で覆ったが構わず放出する炭治郎。

炭治郎の攻撃を被弾した禰豆子の腕は血だらけに・・・。

善逸と伊之助も必死に声を上げるが炭治郎は止まらない・・・。

そこで義勇の中に一つの疑問が生まれた。

それは“何故禰豆子を殺さないのか”という事である。

血の滴る食い物が目の前にあるにも拘らず、禰豆子を食べない炭治郎をみて炭治郎も抗っているのだと悟る。

「炭治郎の自我を取り戻すことが出来れば・・・!!」

と考える義勇。

そして、日陰から事態をみた愈史郎が衝撃を受ける。

しかし、日光のせいで近くに行くことも出来なければ、血鬼術すら使うことができず、自分に出来ることは何もないと感じていた・・・。

そこへフラフラとした足取りでカナヲが現れる。

カナヲは禰豆子に使う用の薬を念の為に持たされていたが、珠世が作った薬が優秀だったため、預けられた薬を使うことなくずっと胸ポケットにしまっていた。

そしてカナヲは

「私の眼を片方残してくれたのは、このためだったんだね・・・姉さん」

自分の宿命じみたものを噛みしめる。

鬼になってまだ間もない今なら、炭治郎の攻撃を掻い潜れると確信を持ったカナヲ。

「花の呼吸 終ノ型 彼岸朱眼」を発動し、薬を片手に炭治郎へ向かって走り出す!

しかし炭治郎の攻撃をかわし切ることが出来ず、被弾するカナヲだった。

しかし、どうにか薬を炭治郎に打つことに成功!

カナヲ

「炭治郎だめだよ、早く帰ってきて」

「禰豆子ちゃん泣かせたらダメだよ・・・」

そして、薬を打たれた炭治郎は何かを感じ始めていた・・・。

「鬼滅の刃」23巻203話のネタバレ

倒れた炭治郎の前で禰豆子が泣きながら家に帰ろうと訴える。

ぼんやりする意識の中で禰豆子の声に反応する炭治郎。

炭治郎は思う

“帰りたい・・・俺も家に帰りたいよ禰豆子”

“本当にもう疲れたんだ”

そして神様に僕は家に帰りたいと心のそこから訴えた。

しかし炭治郎の身体に纏わりついた無惨の残骸がそれを邪魔する。

“家族が皆死に、死骸が埋まっているだけの家に帰ってどうなるのか”

と・・・。

しかしあの家には思い出が残っている。

あの幸せな日々は炭治郎と禰豆子がいる限り消えないと確信していた。

しかし無惨が唆す。

「無意味なことをするのはよせ」

「禰豆子は死んだお前が殺した」

無惨の言うことは嘘だと信じ、禰豆子が生きていることにかけ、必死に瀕死の状態から抜け出そうとする炭治郎。

そんな炭治郎の身体を無惨との戦いで戦死していった柱や隊士たちが下から突き上げる。

炭治郎を助ける動きをする柱の亡霊たち!

それにイライラする無惨。

そして無惨は

「恨まれているぞ・・・誰もお前が戻ることなんて望んでいない」

言葉巧みに炭治郎を鬼への道を進める無惨であったが、炭治郎を口説き落とすのは容易ではなかった。

「謝りたい・・・みんなを傷つけてしまったこと 戻って謝りたい」

今、炭治郎の中にある感情はこれが全てであった。

無惨は続ける

「黙れ、お前は私の意思を継ぐもの」

「前を向くな 人を信じるな」

「希望を見出すな 鬼でなくなれば数年のうちに死ぬのだぞ」

「痣の代償を払わねばならぬ 自分のことだけ考えろ」

「目の前にある無限の命をつかみ取れ」

無惨の説得は続く。

しかし、どんなに言葉巧みに炭治郎を口説いても、みんなの元へ帰ることこそが全てなのだ・・・。

無限の命よりも人間として死ぬんだ・・・

無惨が更に畳み掛ける。

「お前だけ生き残るのか?」

「大勢の者が死んだというのに、お前だけがなにも失わずのうのうと生き残るか?」

その話を聞いて炭治郎の目から涙がこぼれた。

涙を流す炭治郎をより一層強く伊黒や甘露寺、悲鳴嶼、しのぶ、時透、杏寿郎や玄弥らが下から押し上げる。

現実世界に戻りそうになっている炭治郎を、返さないと必死に無惨が食らいつきながら、無惨は言う

「手を放せ こっちに戻れ」

「太陽すら克服したというのに お前は類稀なる生物なのだ」

「そっちに行くな炭治郎 死んだ者達の憎しみの声が聞こえないのか」

「何故お前だけが生き残るんだと叫んでいるぞ」

「何故自分たちは失ったのにお前だけが・・・」

しかし、炭治郎はそんな人は存在しないことは知っている。

何故なら炭治郎の周りにいる人たちは、皆自分ではない誰かの為に命を懸けることが出来る人達だった。

自分たちがした苦しい思いや悲しい思いを、他の人たちにはして欲しくなかった人たちだからだ。

「炭治郎待て!!待ってくれ頼む!!」

「私の意思を思いを継いでくれお前が!!!」

「お前にしかできない お前は神に選ばれし者だというのが分からないのか」

「お前ならなれる!!完璧な・・・究極の生物に!!」

無惨の声など全く聴くそぶりもなく、どんどんと現実世界へと戻っていく炭治郎。

現実世界に近づくにつれて、どんどん禰豆子や善逸が炭治郎を呼んでいることに気が付く。

最後の最後まで炭治郎にしがみつき、思いを継いでくれるよう懇願する無惨。

しかし、無惨の思いが叶うことはなかった・・・。

遂に鬼を克服し、現実世界へ戻ってきた炭治郎。

目を開けると、目の前には涙を流した禰豆子が

「お兄ちゃん」

と呟いた。

炭治郎が戻ってきたことに歓喜する一同。

伊之助や善逸たちもみんな涙を流し、祝福していた。

そして、炭治郎を助ける為にかなり無理をしていたカナヲもどうにか無事だった。

皆が盛り上がっている場所とは離れた所で、一人安堵する愈史郎。

珠世の遺品である髪飾りを抱え、涙を流しながら呟いた。

「終わりましたよ・・・」

「鬼滅の刃」23巻204話のネタバレ

無惨と鬼殺隊の戦いが終結し、炭治郎たちは蝶屋敷にいた。

炭治郎の体は、ボロボロ・・・。

しわしわな左手は、辛うじて上下運動ができる程度しか動かず、何かを掴むことはできない状態。

そして、右目は全く機能しなくなっていた。

一度死にかけた炭治郎は、生きていることが奇跡だった。

しかし、炭治郎はみんなに謝罪する。

「鬼になり、仲間や禰豆子を傷つけてしまった」

そんな炭治郎を、禰豆子が明るく励ます。

「そんなことを気にするような仲間がいると思う?」

「次謝ったらおでこ弾くよ!」

場面は変わり、愈史郎と茶々丸が炭治郎の見舞いに蝶屋敷を訪れた。

炭治郎は愈史郎に感謝を告げた。

愈史郎がいたからこそ、今回の戦いを乗り越えられた・・・。

そして、愈史郎は炭治郎を称え返した。

「炭治郎は本当によく頑張ったよ。えらい。」

そう言う愈史郎は、炭治郎が見たことのないような深刻な表情をしていた。

愈史郎の異変に気づき、炭治郎は心配する。

しかし愈史郎は

「冗談だ。真に受けるな。」

と、いつもの様子ではぐらかした。

それでも、炭治郎は愈史郎に言った。

「愈史郎さん死なないでください。」

「珠世さんのことをこれからもずっと覚えていられるのは愈史郎さんだけです。」

愈史郎は無言で去っていった・・・。

無惨の戦いから3ヶ月後。

最後の柱会議が執り行われた。

参加者は生き残った柱たち。

水柱の冨岡義勇と風柱の不死川実弥の二人のみだった。

死んでいった仲間たちを忍びながらも、二人は平和な未来を想う。

そして、今回の会議で鬼殺隊の解散が決まった。

鬼が消えた今、鬼殺隊は不要なのだ。

輝利哉と妹たちは、産屋敷一族の代表として柱の二人に深く感謝する。

そして義勇と実弥も産屋敷一族。

輝利哉に心からの謝意を述べる。

「産屋敷一族の皆さんのおかげで、鬼殺隊が鬼殺隊であれました。」

「輝利哉様の立派な働きを先代の皆様も誇りに思っているはずです。」

二人の温かい言葉に、輝利哉たちは涙を流しながら再度感謝を告げた。

炭治郎の元に宇髄天元と3人の嫁(まきを・須磨・雛鶴)と煉獄親子(父 槇寿郎・息子 千寿郎)がお見舞いにやってきた。

天元らは無惨への勝利を派手に喜ぶ。

彼らの明るさ、派手さは顕在で、相変わらず元気なようだ。

一方、煉獄父は炭治郎に感謝をする。

「息子(杏寿郎)の想いを引き継ぎ、鬼と闘い続けてくれてありがとう」

煉獄父の言葉を受け、炭治郎は謝意を返す。

炭治郎は激しい戦いの中、何度も杏寿郎の言葉に支えられ励まされてきたのだった。

アオイと伊之助、そして炭治郎とカナヲはいい雰囲気。

そして、蝶屋敷で禰豆子と実弥が偶然顔を合わせる。

実弥は、鬼だった禰豆子に酷いことをしたことも含め、謝罪する。

「悪かったな色々」

「無惨倒した後も一悶着あったらしいけど・・・俺寝てたしよ!」

禰豆子は無邪気に笑い返す。

そんな禰豆子に死んだ弟(玄弥)を重ね、切ない想いを抱く実弥。

笑顔で禰豆子と会話をし、頭を撫でた。

禰豆子は実弥の突然の行動に、頬を紅潮させる。

この様子は、二人の会話をひっそりと眺めていた善逸を激しく嫉妬させたようだ。

蝶屋敷を出た4人(炭治郎・禰豆子・善逸・伊之助)は、鬼殺隊の隊士の墓を回り、炭治郎の家へ。

4人で協力して明るく楽しい生活を送った。

どうやら炭治郎の左手も少し復活してきたようで、家事も手伝えるようになっていた。

そして・・・時は流れ・・・

時代は現代!?

高層ビルが立ち並ぶ!

「鬼滅の刃」23巻205話のネタバレ

いつまでも鼻提灯を膨らませてベッドの中で眠っている竈門炭彦15歳(炭治郎似)。

そして、炭彦を起こそうと何度も声をかける兄竈門カナタ(カナヲ似)16歳。

既に制服に着替えているカナタは、炭彦が遅刻しないように起こしているが、炭彦は眠ったまま

「起きている」

と口にするだけで起きようとしない。

場面が変わり、ここは現代の東京。

家の物置の中でとある書籍を読んでいるのは我妻善照17歳(善逸似)。

読んでいるのは曾祖父が書いた小説で、

“全員で鬼のボスを倒した”

という内容に、善照は涙と鼻水を垂れ流して感動している。

その小説を嘘小説と言い、テスト前にも関わらずこんなことをしている善照に怒って、善照の背中を蹴飛ばすのは我妻燈子18歳(禰豆子似)。

小説の内容がスゴイのだと言い訳する善照は、燈子につねられて無理やり学校に行くために家を連れ出されるのだった。

善照は不機嫌顔で輪廻転生を信じるかと燈子に聞く。

善照は鬼と戦って命を落とした全ての人たちは、

「絶対に転生して幸せに生きている」

と信じている。

善照の話を聞いている様子の燈子でしたが、突如スマホの画面に目を奪われた。

体操日本が金メダルを取ったようで、宇随天満選手20歳(天元似)の特集が組まれていた。

天満のことをかっこいいという燈子は、善照が天満の悪い部分を指摘しても全力で擁護する。

結局は顔が好きなようだ。

その時、善照は気になるニュースを見つけた。

善照が燈子のスマホでニュースを見るせいで、燈子は怒っている。

燈子を無視して善照が見ているニュースは、植物学者嘴平青葉(伊之助似)についてのものだった。

希少な植物、青い彼岸花について研究をしていた青葉は、うっかりミスで全ての花を枯らしてしまったとの事。

そのせいで各方面から非難されてしまった。

美人の青葉が責められるのは可哀想だと言う善照。

しかし、燈子から青葉が男であることを教えてもらうと、手の平を返したようにブチ切れ始めた。

善照は父親にそっくりだと燈子は思う。

その時、燈子はカナタを見つけた。

ルンルンで燈子がカナタに近づくと、燈子は髪を褒められた。

お互いにデレデレのようすで、嫉妬する善照は

「最近呪いの勉強をしている」

と呟くが、怒りを向けられると簡単に謝ってしまうのだった。

そして、放課後のことなどを話しながらカナタたちが学校に向かっている頃、炭彦がようやく目を覚ました。

カナタに何度も起こされたことを全く覚えていない。

さっさと制服に着替えると「いってきます」と言って炭彦は窓から飛び出す。

炭彦が飛び出した窓は、少なくとも5階以上の高さがあった。

軽々と下の階の窓の屋根へと下り、続けて隣の建物の屋上へ下りた。

皆勤賞が欲しい炭彦はとにかく急いで建物を下りていく。

しかも、階段駆け降りるのではなく、常人離れした身体能力で階段の壁を利用して縦に下りている。

あっという間に地上に下りた炭彦は、人の家の庭を突っ切り学校へ向かう。

一生懸命走る炭彦は小学生から「ランニングマン」とあだ名をつけられていた。

横断歩道に差し掛かった炭彦は、パトカーを見つけて止まらなければいけない・・・と頭では分かっているが、急いで学校に向かうためパトカーを飛び越えて進む。

パトカーに乗る警察官2人(実弥、玄弥似)は7件もの通報が入っている高校生が炭彦のことだと確信する。

走り続ける炭彦は、同じく遅刻しそうで走っていた桃寿郎と合流する。

2人は会話をしながら走り続ける。

炭彦を追って来たパトカーが止まるように言っても聞こえていないのか、止まる気はゼロ。

それどころか、パトカーでは炭彦と桃寿郎に追いつくことができない。

そして遅刻3分前。

危険登校の常習者が来ると、一足先に門を閉めようとする先生(村田似)。

しかし、炭彦と桃寿郎は間に合うと言って笑うと、門を飛び越えて学校の敷地内へと入っていく。

遅れて到着した警察官2人は激怒しながら先生に声をかける。

早速炭彦の家に、この件で電話がかかってくるのだった。

炭彦の家には、炭治郎がつけていた耳飾りが大切に飾られていた。

鬼滅の刃はこのように終わります。

単行本になり、作者メッセージや、何らかの続報はあるか!?

楽しみにしましょう!

 
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