ドラマ「JIN-仁-レジェンド」がテレビで再放送され、幕末で働く現代医、仁先生(大沢たかお)に多くの感動の声が寄せられました。
今回はそんなドラマ「JIN-仁-」の原作漫画のネタバレを各キャスト・登場人物ごとに紹介していきたいと思います。
ドラマ版にはドラマ版の魅力がありますし、漫画版には漫画なりの良さがあると思います。
また、漫画とドラマで違う設定などもありますので、漫画版も是非参考にしてもらえたらと思います。
目次
漫画「JIN-仁-」のネタバレ一覧
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!
気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!
・ドラマJIN-仁-1作目の全話あらすじネタバレはこちらから
・ドラマJIN-仁-完結編の全話あらすじネタバレはこちらから
漫画「JIN-仁-」の基本情報
「現代の医師が、もし幕末へタイムスリップしたらどうなるか?」
を描いた、SF要素の強い医療漫画。
西暦2000年の現代から幕末の日本へタイムスリップした脳外科医・南方仁が、過去の人間の運命を変えていることを自覚しつつも人々を救うため、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。
その過程で仁は、日本の歴史自体にも大きな関わりを持つようになっていく。
漫画「JIN-仁-」執筆のきっかけ
作者の村上もとかさんはインタビューで、苅谷春郎さんの著書『江戸の性病~梅毒流行事情』を読み、日本人の平均寿命が30代半ばだった幕末。
遊廓の遊女たちが性病や結核などの病気のためさらに短命だったということを知り、悔しい思いをしたことが執筆のきっかけになったと述べている。
さらに、その悔しさを晴らすために医者がそういう時代に行って治療することを考えた。
また、本当の医者から
「たとえ現代と同じ医療器具や薬はなくても、できることはいろいろある」
と言われたことに背中を押された・・・とも述べています。
漫画「JIN-仁-」のあらすじ
平成12年(2000年)のある夜、東都大学付属病院の脳外科医・南方仁は、急患で運ばれてきた男性の脳から奇形腫を摘出するが、その後は頭痛と空耳に悩まされる。
やがて、集中治療室から脱走した患者を止めようとした仁が階段から転落する途中で気絶し、意識を取り戻してふと辺りを見渡すと、そこは侍たちが斬り合う文久2年(1862年)の幕末だった。
仁は幕末の人々の運命や歴史を変えていることを自覚しつつも彼らを救うため、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。
漫画「JIN-仁-」の主要登場人物・キャストのネタバレ
南方仁(みなかた じん)のネタバレ
ドラマで演じているのは大沢たかお。
本作の主人公。東都大学附属病院脳外科医局長。
原作(漫画)では34歳(2000年当時)テレビドラマでは38歳(2009年当時)。
頭蓋骨内に奇形腫瘍を持っていた謎の男性患者との接触により文久2年(1862年)の江戸にタイムスリップ。
歴史を変えることになると自覚しつつも、医者としての使命感から江戸の人々を近代医療で救う。
西洋医学所とコレラの対策を行ったり、原始的な方法によるペニシリンの抽出・精製を行ったりと、幕末の医療技術を飛躍的に進歩させたことで、蘭方医だけでなく漢方医や外国人医師達、幕閣や雄藩の武士層からも一目置かれる存在となっている。
緒方洪庵死後、医学所と距離を置き仁友堂を開業した。
数多くの難病の治療を成功させ続けたが、その一方で彼の存在と功績を妬み、恐れる者もおり、何度も妨害に遭ったり命を狙われている。
やがて、歴史を変えてしまうことに躊躇しつつも、親友である坂本龍馬の命を救う為に奔走する。
原作ではタイムパラドックスも絡んだ結果、最終的に幕末〜明治時代に残る南方仁と現代の平成時代に戻る南方仁の2人に分かれた。
前者は咲との結婚により「橘仁」と姓を改め、仁友堂(順天堂がモデル)を医療機関兼教育機関として発展させ、後に東京大学医学部の設立の際に出仕する。
後者は「仁友堂病院」となった所属元に復帰するも、後に江戸時代での経験を元に総合診療の分野に転身し、10年後には同病院総合救急医療部部長・准教授となっている。
野風(のかぜ)のネタバレ
ドラマで演じているのは中谷美紀。
吉原の鈴屋彦三郎抱えの呼び出し花魁。
鈴屋の命を救った仁に心酔する。
さる大名の隠居に落籍される予定だったが、乳癌の手術により破談となる。
術後は吉原を出て仁友堂の雑用をこなしていたが、仁が投獄された際にツル(牢屋で慣例化されていた賄賂)を工面するため、フランス人貿易商ジャン・ルロンに身受けされ、仁友堂を去る。
その後は横浜で元遊女達の為のホスピスを開くなどの慈善活動を展開。
ルロンとの新婚旅行のため日本を発つが、転移した癌で余命が長くないことを自覚している。
後に男児(ドラマでは女児)を出産。
友永未来(ともなが みき)のネタバレ
ドラマで演じているのは中谷美紀。
テレビドラマ版における仁の婚約者。見た目は野風と瓜二つ。
優秀な小児科医だったが、仁がタイムスリップの2年前に執刀した脳腫瘍摘出手術で植物状態になってしまい、この出来事が仁のトラウマとなっている。
仁にとっては江戸にタイムスリップしてからも非常に重要な存在であり、歴史を変える時には彼女への影響を常に気にしている。
原作でも現代に仁の恋人は存在するが、仁のタイムスリップ前にプロポーズを断っているため、物語にはほとんど関係していない。
テレビドラマ内では医学生時代に天然ペニシリンを研究し、仁に研究成果を話している。
なお原作では、コレラ治療の時に友永という医学所の医師が登場した。
また、ペニシリン製造のきっかけとなる回想シーンでは、友光という医学生時代の友人男性が登場し、天然ペニシリン精製法の研究成果を仁に聞かせている。
ドラマ版でよく仁が口にしている
「神は乗り越えられる試練しか与えない」
をもともと口癖のように言っていたのは未来。
橘咲(たちばな さき)のネタバレ
ドラマで演じているのは綾瀬はるか。
旗本橘家の娘。兄・恭太郎の命を救った仁に興味を持つ。
やがて麻疹にかかり仁に命を救われたのを機に看護婦となり、虎狼痢(コロリ)にかかった仁を救う。
仁が未来から来たことは本人から直接告げられている。
縁談(格上の旗本の後妻)が進んでいたが、結納の当日土壇場でこれを破棄し野風の手術に駆けつけたため栄から勘当され、仁友堂に身を寄せる。
その後、楠本いね(楠本伊篤)との出会いから女医を志すようになる。
橘恭太郎(たちばな きょうたろう)のネタバレ
ドラマで演じているのは小出恵介。
咲の兄。徳川旗本の剣客の武士。
美青年だが堅物。幕府講武所では伊庭八郎と双璧をなし、勝海舟から洋学を学ぶなど向上心が高い。
そのため攘夷派浪人達に襲われ前頭部に重傷を負うが、タイムスリップしてきた仁の近代医療により命を救われる。
その剣の腕前で、幾度も仁の危機を救い、戦乱の幕末に仁らの用心棒役を務める。
大政奉還を経て徳川幕府、そして武士という存在そのものが消えていく未来に悩むが、福沢諭吉との出会いから剣を捨て政治・経済を学ばんと欧州留学を決意する。
しかし、仁の命を狙う三隅俊斉が手引きした刺客と戦おうとした際に同様に手配された短銃が暴発。
右手が使えない状況で奮戦し刺客を撃退するが、深手を負いすぎて亡くなった。享年26。
仁が幕末に来たばかりの頃、勝から仁が未来から来たと知らされた際には
「きっと未来は素晴らしい世だ」
と希望を抱いていた。
橘栄(たちばな えい)のネタバレ
恭太郎と咲の母。恭太郎の命を救った仁を屋敷に住まわせる。
咲の結納の破談後、体調を崩し「脚気」の為、生命の危機に瀕する。
典型的な武家の妻女であり親不孝をした咲や、その原因を作った仁に怒りつつも、内心では幸せになってほしいと願っている。
坂本龍馬(さかもと りょうま)のネタバレ
実在の人物。史実通りに、倒幕・海外貿易に仁を巻き込みつつ活躍する。
勝を通じて仁と知り合う。当初は仁の正体を訝るが、すぐに打ち解け親友となる。
仁と吉原の遊郭に行った際に、野風に一目惚れする。
物語の後半は、龍馬の暗殺阻止をメインに展開する。
漫画「JIN-仁-」の市井の人々のネタバレ
喜市(きいち)のネタバレ
枝豆とゆで卵を売っている少年。
馬に蹴られて重傷を負った喜市の母・妙(タエ)を仁が治療したが、手術の終了後に今度は喜市が麻疹で倒れる。
母子を送り届けた長屋にも複数人の麻疹の患者がいたため、仁の指導に基づく看護を基本とした集中治療を行う。
喜市の母はその後、辻斬りに遭い亡くなった為、一時は田舎の親戚の家に引き取られるが、翌年から江戸に戻り、小豆問屋の丁稚小僧として働く。
後に奉公先が店を畳んでしまったことを切っ掛けに医師を志して仁友堂で働くようになり、維新後はドイツに留学。
帰国後、橘仁、咲夫妻の養子となる。
鈴屋彦三郎(すずや ひこさぶろう)のネタバレ
吉原の遊廓・鈴屋の楼主。
神棚の世話をしていたときにバランスを失い、頭をぶつけたことが原因で慢性硬膜下血腫に陥る。
一時は命の危機に瀕したが、仁の脳外科手術で救われた。
そのため仁に恩義を感じ、彼の要請で廓内において、梅毒に罹った遊女を集めて治療を行う設備を作るための運動を行う。
開国思想を持つ文人でもあり、攘夷派の浪人に襲われたところを坂本龍馬に助けられたことがある。
茜(あかね)のネタバレ
浅草の茶屋の看板娘。
餡を作っている際、煮えたぎった餡を顔に浴びて大火傷を負う。
一旦は人生そのものに絶望するも、仁に植皮手術を施され、再び茶屋で働くようになる。
のちに仁考案の脚気予防の菓子・安道名津(あんドーナツ)の製造に協力、自身の勤める茶屋で大々的に売り出す。
後に、実家を菓子屋に商売替えし、仁から教わった安道名津を始めとした、病気予防・健康増進の菓子を広めようと考えるようになる。
そんな中、生真面目な性格の恭太郎に惹かれる。
浜口儀兵衛(はまぐち ぎへえ)/梧陵(ごりょう)のネタバレ
江戸で醤油工場(現ヤマサ醤油)を経営する実業家。
緒方洪庵の遺志を継ぎ、醤油倉を使って醤油職人にペニシリン精製をさせるなど、仁に協力する。
澤村田之助(さわむら たのすけ)のネタバレ
江戸で人気の歌舞伎役者(女形)。
なじみの花魁・初音が堕胎に伴う敗血症に倒れた際、仁が治療のための資金提供を申し込んだ際には、その安易さを指摘して拒む。
しかし、仁がペニシリンの製造法を担保にしてまで初音の治療に当たったことを知って感銘を受け、取り立ての現場に駆け付けると借金を建て替えた。
その一件をきっかけに、次第に仁と親しくなっていく。
仁のために技術者を紹介する、特別興業を行うなどの一方、役者仲間や後には彼自身も患者となり、持ちつ持たれつの間柄である。
上等な白粉ほど鉛含有量が高いことを知らずに愛用した結果、鉛中毒になり仁の執刀による足の切断手術を受けた。
史実では左脚を切断しているが、作中では右足を切断。
原因も史実の負傷による脱疽から、鉛中毒に変更されている。
忠吉(ちゅうきち)のネタバレ
田之助の幼馴染で歌舞伎芝居の大道具を扱うからくり師。
仁の依頼を受けて様々な医療器具(アンビュバッグや聴診器、脳外科対応型の手術台など)を製作した。
新門辰五郎(しんもん たつごろう)のネタバレ
江戸火消し「を組」を束ねる人物。
千吉を仁に救ってもらったことが縁で、仁友堂の建設など協力するようになる。
徳川慶喜と親交があり、仁と慶喜の縁を取り持った。
千吉(せんきち)のネタバレ
「を組」の町火消し。
消火活動中に煙を吸い気道熱傷に倒れるが、仁に命を救われる。
慶喜に付いて京に上った辰五郎の留守を預かり、仁友堂にも様々な形で力を貸す。
女房を病で亡くしたバツイチ男で、幼なじみのお駒を憎からず思っていたが振られてしまう。
自棄になって食べたフグにあたり、生死の境をさまようが、仁の治療とお駒の寝ずの看病で命を救われる。
後に彼女と祝言を挙げた。
なお千吉のフグ毒中毒治療の経験は、後に坂本龍馬を治療する際に役立てられた(フグ毒を筋弛緩剤の代用として用いる)。
桜川雲泉(さくらがわ うんせん)のネタバレ
美人画を描かせたら当代一の浮世絵師だったが、手根管症候群を患ったことで酒に溺れ、身を持ち崩していた。
手術の麻酔の際、現代の東京を幻視する。
お志津(おしづ)のネタバレ
雲泉の娘。病を患って酒に逃げる父を放っておけず、近所の足袋屋から来た縁談を断るほどの親思いな娘。
仁の執刀で父が立ち直ったため、無事に嫁いでいった。
その後懐妊するが、逆子であったため、麻酔なしの帝王切開に挑む。
お駒(おこま)のネタバレ
浅草田町の町娘。衣屋(仕立て屋)だが巾着切り(スリ)でもあった。
銭湯での喧嘩で後頭部を負傷した際に治療を受ける。
同時に右手人差指の腱が切れていたことが後に判明するが、仁の治療を受けることで完治した。
後にスリを再開するが、咲の優しさに触れて改心する。
幼馴染である千吉から求婚され一度は断るが、フグ中毒を救ったのを機に千吉の思いを受け入れ、祝言を挙げた。
手術衣や用具の縫製で仁に貢献する。
鎌田(かまた)のネタバレ
浅草田町の自身番小屋に出入りする岡っ引き。
痘痕だらけの面構えがガマガエルを連想させるのか「ガマの親分」と呼ばれている。
かつてお駒の父がスリで捕まった際、口利きを条件に彼女を手篭めにした卑劣漢。
成長したお駒に再び言いよるが袖にされ、お駒を守ろうとする千吉や、頼りにしている仁に反感を持っている。
大政奉還以降は元々評判が悪かったのもあって岡っ引きではなくなったらしく、三隅俊斎の手下になる。
結局は利用された末に毒を盛られて死亡し、遺体も遺棄される。
お初(おはつ)のネタバレ
川越街道大井宿の旅籠の娘。
手が触れ合った際、仁は奇妙な感覚に襲われた。
仁は彼女の生死が自分の存在自体に関わるものだったと推測している。
漫画「JIN-仁-」の医師たちのネタバレ
緒方洪庵(おがた こうあん)のネタバレ
西洋医学所頭取。仁の医療技術が江戸に広まるよう協力する。
仁の正体(未来から来たこと)を半ば見抜いていたが、その秘密を他人に漏らさぬまま肺病でこの世を去った。
伊東玄朴(いとう げんぼく)のネタバレ
西洋医学所取締役。緒方同様、仁の医療技術を認めていたが、失脚する。
(作中では特に触れていないが、養子とした医師の経歴を捏造する問題を起こしたことが原因。)
伊東失脚後の医学所内部抗争が仁を医学所から遠ざけることになる。
山田純庵(やまだ じゅんあん)のネタバレ
西洋医学所勤めの蘭方医。
初対面時には当時の医学的常識を越える理論を提する仁に対して懐疑を表明し挑戦的な態度を崩さなかったものの、虎狼痢(ころり=コレラ)から命を救われてからは仁に心服。
主にペニシリン精製の陣頭指揮を行う。
松本良順(まつもと りょうじゅん)のネタバレ
西洋医学所頭取助→医学所頭取→陸軍軍医総監。
緒方洪庵の遺志を継ぎ、仁に協力。
奥医師になることをすすめる。
慶応4年(1868年)閏4月、旧幕府軍と合流する為江戸を離れる。
福田玄孝(ふくだ げんこう)のネタバレ
奥医師(漢方医)。胃潰瘍で倒れるが、仁の手術で一命を取り留める。
のち、奥医師を辞して仁友堂の漢方内科医(当時は「本道」と呼ばれた)となる。
多紀元琰に内情を伝えるスパイでもあるが仁の能力と人格を高く評価しており、後に多紀から仁を医学館側に取り込もうとする策を知らされて喜び、全面的な協力を誓う。
元々奥医師であったこともあってプライドが高く、持ち上げられると調子に乗ってしまう面もある。
多紀元琰(たき げんえん)のネタバレ
奥医師(漢方医)。医学館督事。
仁の手術を目の当たりにしたことで、彼の持つ近代医療に驚愕し危険視する。
しかし、仁の存在は漢方医だけでなく、むしろ当時の蘭方医にとってこそ脅威になると考え(実際にほぼ同時期に仁に対する妨害が始まっていた)、福田をスパイとして仁友堂に送った。
福田から得た情報により、仁の医学がはるか未来の発達したものであることを感じ取り、医学館が次の時代に適応・延命できるよう、仁とのさらなる接近を模索するようになる。
そんな折、和宮毒殺未遂騒動が起こり、その容疑者となった仁の無実を証明することで、彼に対して貸しを作った。
大の相撲好きとして知られ、仁を相撲見物に誘っている。
鳥羽・伏見の合戦後、多くの傷病兵が出た際には、外科治療技術も進んで習得しようとするなど、器の大きさを示した。
その後は医学館有志と共に仁友堂に合流、「東洋内科」の基礎を築いた。
佐分利祐輔(さぶり ゆうすけ)のネタバレ
大坂の合水堂で医学を学んだ、華岡流の若き医師。
紀州の出身で醤油問屋の三男坊。
優れた医術を学ぶことを望み、経験を積むために行っていた総嫁の検診が、人体実験の疑いをかけられてしまい、大坂を離れ海外への留学も見込んで軍艦の船医に転じていた。
仁がその軍艦に乗り合わせたときにマストから転落、事故による負傷から気胸を起こすが、仁に救われた。
それが縁で仁友堂に移籍する。
仁の医術こそ最先端の物だと確信して仁友堂での無給の仕事も厭わず突き進むなど、好奇心旺盛な若者だが、それゆえの独走癖があり、頑固者の山田とたびたび衝突する。
過去の経験を活かし、仁に代わって野風を診察し、彼女が乳癌であることを見抜いた。
全身麻酔の技術で仁に貢献する。
三隅俊斉(みすみ しゅんさい)のネタバレ
さる御家門の藩医(蘭方医)。
適塾出身で、松本良順に留守を頼まれるほど医学所の序列も高く、鳥羽・伏見の戦い以降は同じ適塾出身である大村益次郎に取り入るなど機に敏い。
野風の癌を見抜けず、仁によって面目を潰されたことを恨んでいる。
仁に対して表面上協力的な態度を取っているが、裏では野風の手術妨害に始まって仁の暗殺を企てたり、和宮毒殺未遂騒動を企てたりと、妨害活動を繰り返している。
外見は柔和だが、医師でありながら共犯者を砒素で自殺に追い込む、毒殺するなど、作中屈指の卑劣漢である。
やがて仁の正体を知った彼は、その知識の独占と派閥の利権の恒久化を謀り、仁の殺害計画を本格化する。
楠本いね(くすもと いね)のネタバレ
シーボルトの娘。またの名を伊篤(いとく)。
日本初の西洋女医で、専門は産科。
ペニシリンの講義を聴講に来た際にお志津の出産に遭遇、産科経験の無い仁の助手を務めた。
女性が医療を学ぶことに不安を感じていた咲に優しくエールを送った。
漫画「JIN-仁-」の武士・その他のネタバレ
勝麟太郎(かつ りんたろう)/勝海舟(かつ かいしゅう)のネタバレ
市井の噂や恭太郎との繋がりから仁と知りあう。
その後、神戸海軍操練所の設立で江戸を離れるが、要所で重要人物と仁との縁を取り持つ。
本妻・民子は仁によるクモ膜下出血の手術を受けた。
仁から「未来から来た」との告白を受け、最初は笑っていたものの「冗談には聞こえない」と半ば信じるかのような態度も見せる。
史実に違わず気さくな人物ではあるが、政治家としての一面も持ち、上野で全滅した彰義隊に対しては余計なことをしてくれたと吐き捨てる一幕もあった。
佐久間象山(さくま しょうざん)のネタバレ
作中では少年時代にタイムスリップで現代に行ったことがあり、それ以来、熱心に勉学に励むようになった。
京で攘夷志士らに斬られたがしばらくは絶命せず、召喚された仁の治療を受ける。
すでに手遅れだったが、死の間際に自身のタイムスリップ経験を語り仁を驚かせ、かつて行った未来にこの時代が近づけることを仁に託して息絶えた。
東修介(ひがし しゅうすけ)のネタバレ
長州藩の若き武士。禁門の変で負傷し、仁の治療を受ける。
回復後は神戸海軍操練所に入るが、閉鎖後は龍馬の誘いを断り、長州へと帰った。
多くの仲間を殺されたことから沖田総司を恨んでおり、近江屋事件では薩長の討幕派に協力して龍馬の避難先を襲い、彼と共にいた沖田を襲撃するが、沖田を庇って威嚇した龍馬を咄嗟に斬ってしまう。
この一撃で龍馬は瀕死の重傷を負う。
半ば事故だったとはいえ龍馬を斬ってしまったことに苦悩するが、証拠隠滅の為に同志であった長州からも狙われることとなり、京から脱出する。
逃亡生活の中で暗殺稼業に手を染める。
だが、請け負った仕事が仁の殺害だったことから仁に味方し、自分以外の暗殺者と依頼人であった三隅俊斉を斬り捨てた。
その際に現代にタイムスリップして戻ってきた仁を橘家に連れ帰ったが、以後の消息は不明。
三浦啓之助(みうら けいのすけ)のネタバレ
象山の息子で、恪次郎とも呼ばれる。
禁門の変当時は新選組に所属。
沖田総司(おきた そうじ)のネタバレ
新選組の隊士。禁門の変で敗走した長州兵を追って来た際に仁と面識を持つようになる。
向かってきた敵は躊躇無く斬り捨てるが、負傷した猫のために車椅子を考案するなど、心優しい一面も見せている。
肺病の食事療法(獣肉食)を仁に勧められて実践し、一時は小康状態にあった。
しかし結局は病が進行し、史実通りに死去している。享年27。
近藤勇(こんどう いさみ)のネタバレ
新選組の局長。
沖田からの報告により仁を呼び出すが、医者として患者の元へ戻りたいという仁の意志に感服する。
松本良順と親交がある。
鳥羽伏見の戦いの後、甲陽鎮撫隊として戦うが官軍に敗北、流山で投降の後に斬首された。
伊庭八郎(いば はちろう)のネタバレ
徳川旗本の武士。心形刀流の剣客で遊撃隊の隊士。
橘恭太郎とは講武所以前からの友人で、恭太郎とは逆に軟派だが、粋でさっぱりとした性格。
幕府瓦解を目の当たりにし、徳川の威信のため薩長に徹底抗戦することを決意、徳川慶喜を護衛する遊撃隊本隊から脱走して恭太郎を誘う。
大島吉之助(おおしま きちのすけ)のネタバレ
のちに西郷吉之助(さいごう きちのすけ)/西郷隆盛(さいごう たかもり)
本名は西郷隆盛。薩摩藩士。
新選組より戻された仁を奇妙な腹痛を治療してもらうために呼び出す。
原因は虫垂炎と判明するが、開腹手術を武士の恥と思い躊躇するが、患者を治したいという仁の熱意に打たれ、手術を受ける。
薩摩藩の幹部として武力による「討幕」にこだわり、龍馬の死その物には遺憾の意を表したが、これで幕府を討つのを邪魔する者はいないと行動を開始した。
一橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)/徳川慶喜(とくがわ よしのぶ)のネタバレ
一橋徳川家当主で将軍後見職。
京都で新門辰五郎らを介して仁と知りあう。
その後、徳川家茂の死去により征夷大将軍に就く。
大政奉還後は将軍職を辞するも、内大臣として政権の首長職を継続し、龍馬の救命治療を行う仁にペニシリンを届けるなど協力する。
和宮(かずのみや)のネタバレ
仁孝天皇の娘で、時の天皇・孝明天皇の妹。
十四代将軍徳川家茂の妻(正室)。
大奥女中の噂話から澤村田之助に興味を持っていたため、松本良順や仁の仲介でお忍びの芝居見物を行った。
併せて、仁が脚気対策の食事療法を試みるが、毒殺未遂騒動が起きてしまう。
後日、仁と咲に三つ葉葵と菊の紋が入った褒美を下賜した。
陣幕久五郎(じんまく きゅうごろう)のネタバレ
薩摩藩お抱えの力士。
左ひじの故障に悩んでおり、贔屓筋の多紀元琰から仁を紹介されるが、執刀を一旦は拒否する。
その後、西郷の助言もあって仁による手術を受け回復、大関に昇進、更にその後横綱となった。
恵姫(けいひめ)のネタバレ
川越藩主松平直克正室。
首筋に大きな瘤を患い、幕府筋から仁に手術が依頼されたものの、当人はそれまでの治療が功を奏しなかったことから医者不信に陥っていた。
咲の説得によって頑なになっていた心を動かされ、仁の手術を受けることを決意。手術は無事成功した。
田中久重(たなか ひさしげ)のネタバレ
「からくり儀右衛門」の異名を持つ久留米藩出身の老技術者(後の「東芝」創設者)。
彼が発明した無尽灯は術野を照らす照明として役立った。
長崎で仁と出会い、未来から持ち込まれた豆電球を託されて研究を進め、電灯として使用可能な物として届けた。
自身は電球として再現するための研究を続ける。
南方熊楠(みなかた くまぐす)のネタバレ
佐分利の故郷・紀州で仁と出会った赤ん坊。
仁と同姓だが、血縁の有無については不明。
手が触れ合った際、仁はお初の時と同様の奇妙な感覚に襲われた。
福澤諭吉(ふくさわ ゆきち)のネタバレ
芝・新銭座の英学塾・慶応義塾の主。
江戸城のお堀端で悩んでいた恭太郎に声をかける。
恩師である緒方洪庵から仁の話を聞いて一度話をしてみたいと恭太郎に仲介を頼んだ。
当時としては勝と似たタイプのリベラル派ではあったが、今ひとつソリが合わなかった模様。
「JIN-仁-」ドラマやその他のネタバレ
今回ご紹介した漫画の登場人物ごとのネタバレでなく、ドラマのストーリーなどのネタバレについてはこちらの記事にありますので、こちらを参考にしてください。
「JIN-仁-」ネタバレ!最終回結末は?特別編「JIN-仁-レジェンド」放送!
「JIN-仁-」は本当に何度見ても感動する素晴らしい作品です。
これからもこういった作品が残っていくと本当に良いですよね・・・。
ドラマも漫画も、「JIN-仁-」をこれからも楽しみましょう!
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