【ドラゴン桜2】最終回ネタバレ!結末と合格者は?ラスト最終話の衝撃

TBSの日曜劇場ドラマ「ドラゴン桜2」の最終回結末はどのようになるのか、衝撃のラスト最終話のネタバレを紹介していきたいと思います!

この物語は言わずと知れた東大を目指す物語なのですが、どのような結末になるのか気になりますよね?

前作の「ドラゴン桜」では見事に東大に合格する者と落ちてしまった者。

そして東大に合格するも入学せず、働きに出る者もいました。

更に、気になるのは前作で出演していた山下智久さんがこの「ドラゴン桜2」に出演するのか・・・というところですよね!?

それでは先ずはこれまでの「ドラゴン桜2」を1話から振り返ってみましょう!

※日曜劇場「ドラゴン桜2」と前作の「ドラゴン桜」はParaviで配信されています。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」のネタバレ一覧

ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!

気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!

・全話のあらすじネタバレはこちらから

・最終回結末についてはこちらから

日曜劇場「ドラゴン桜2」1話のあらすじ・ネタバレ

かつて、落ちこぼれだった龍山高校から東京大学合格者を輩出し、一躍時の人となった元暴走族の弁護士・桜木建二(阿部寛)。

その後法律事務所を設立し、学校再建のエキスパートとして順風満帆な弁護士人生を歩んでいた・・・。

時は令和。偏差値32で経営破綻寸前の龍海学園で、教頭・高原浩之(及川光博)が桜木による再建案を提案する。

しかし、自由な校風を理想に掲げる理事長・龍野久美子(江口のりこ)は進学校化に反対し、意見が割れていた。

果たして桜木、そして彼の元教え子であり法律事務所で一緒に働く弁護士の水野直美(長澤まさみ)は東大合格者を出し、学園を再建できるのか・・・。

そして彼らを待ち受けるのは姉思いだが将来に不安を抱え、姉と2人で両親が残したラーメン屋を手伝う瀬戸輝(髙橋海人)、何をやっても長続きしない今どき女子高生の早瀬菜緒(南沙良)、バドミントンのトップ選手の岩崎楓(平手友梨奈)など、それぞれの悩みや問題を抱えた龍海の生徒たち。

桜木や水野と出会うことで、彼らの運命は大きく動き出そうとしていた・・・。

日曜劇場「ドラゴン桜2」1話のネタバレ・感想

一瞬、チャンネルを間違えたかと思った。

画面から伝わる圧に訳もなく圧倒される。

ダークな色調に目が慣れてくると、そこはどうやら会議室らしい。中心に座るのは江口のりこで、その横に及川光博。

既視感のある風景を前に、記憶の底から蘇ってきたのは伝説のドラマ。

半ざわ・・・ではない、そう『ドラゴン桜』(TBS系)だ。

「今このだらしない国の中枢を担っているのは、お勉強ばかりしてきて柔軟な発想ができない東大出身者たちでしょ。私はここの生徒たちの才能や個性を伸ばして、この国を生まれ変わらせる」。

まったくもって正論、と膝を打って目をやると、口角泡を飛ばしているのは白井国交・・・じゃなくて、江口演じる龍海学園の理事長・龍野久美子だった。

それに懸命に食い下がるのが教頭の高原(及川光博)。

経営立て直しのため進学校化を主張する高原は、ある男の名前を口にする。

桜木建二(阿部寛)。

かつて偏差値30の龍山高校から東大合格者を輩出し、学校再建を成し遂げた男。

しかし、桜木は2年前に行方をくらましていた。

2005年に放送され、東大受験のバイブルとして旋風を巻き起こした前作から16年。

コロナ禍の放送延期を経た待望の『ドラゴン桜』新作は、初回からありったけの熱量とエピソードを詰め込んできた。

新シリーズは日曜劇場に戦場を移し、『半沢直樹』(TBS系)、『下町ロケット』(TBS系)の福澤克雄らがメガホンを取る。

前作までの骨格にビルドアップしたドラマの筋肉をまとい、思わずタイトルに『シン・』あるいは『Z』を付けたくなる迫力。

令和の『ドラゴン桜』は下克上がテーマなのだ。

「バカとブスこそ東大へ行け」。

かつての自分に放たれた言葉を、今度は自分が生徒たちに伝える番と張り切る水野直美(長澤まさみ)。

龍山高校「東大クラス」の生徒で桜木に出会って人生が変わった直美は、新規クライアントの龍海学園に桜木を連れてくる。

当の桜木は「いいか、お前ら。東大になんか絶対に行くな」。

皮肉なのか、反語なのか、ついぞ投げかけられたことのない剥き出しの言葉に目を丸くする生徒たち。

努力して日本のトップである東大に合格するのは素晴らしいことだ。

そこには語られるべきドラマがある。

しかし、それだけなら社会現象にはならない。

東大受験を掲げる『ドラゴン桜』が凡百の学園ものと一線を画したのは、受験バイブルとしての内実もさることながら、「なぜ、東大に行くのか?」という理由を明確にした点にある。

「お前らのうちの何人かは東大に入ることができるだろう。だが、お前らにその価値があるとは思えない」。

生徒たちをバカ呼ばわりし、痛罵する桜木の真意は、彼らの眼を開かせることにあった。

「お前らがこのまま何となく世の中に出てみろ。あっという間に薄汚い社会の渦に飲み込まれ、知らず知らずに搾取され、だまされ、カモにされ、こき使われる。一生、社会の奴隷となってもがき続け、死んでいくんだ」。

そうならないため、東大に行けと説く。

人生と社会を変えたければ、勝者の側に立てという桜木のリアリズムには賛否両論あるだろう。

しかし、ここで大事なのは、桜木が言うとおりの現実があるということだ。

東大を冠したバラエティー番組の隆盛を引くまでもなく、平成から令和になってもその状況は変わらない。

桜木はブレていない。

誰もが理解できる言葉で東大に行く意味を伝えるモチベーターぶりは健在だった。

桜木の信念は自らの経験に裏打ちされている。

前作で描かれなかった元暴走族の横顔を通じて、社会の底辺から這い上がってきた男のバックグラウンドをそれとなく描きつつ、桜木が2年前に味わった挫折を明らかにしていく。

やはりというか、競争に偏った受験指導は教え子の人生を狂わせていた。

それでも桜木は自らの信念を貫いて、生徒たちに学ぶ意味を伝えることができるのか?

「東大クラス」の1人・麻紀役の紗栄子や龍山高校OBを演じる林遣都が登場するサプライズに加えて、桜木に因縁を持つ米山役の佐野勇斗も顔をそろえ、教育者としての真価が問われることになりそうだ。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」2話のあらすじ・ネタバレ

龍海学園に東大進学を目指す特別クラス・東大専科が設立された。

専科の設立も桜木(阿部寛)のやり方も気に入らない理事長の久美子(江口のりこ)は、桜木にこれ以上問題を起こさせないよう、教頭の高原(及川光博)に釘を刺す。

バドミントン部員の楓(平手友梨奈)は、大学推薦をかけた大事な大会を前に追い詰められていた。

調子の上がらない原因は、コンビニでの万引きを桜木に見られたことだ。

そんな楓に桜木は「お前に大会は無理だ」とだけ告げる。

一方、東大専科には、弟に劣等感を持つ天野(加藤清史郎)に続き、飽きっぽい自分を変えたいと思う菜緒(南沙良)もやって来る。

水野(長澤まさみ)は2人の加入を喜び、さっそく学力テストを行うのだが・・・。

日曜劇場「ドラゴン桜2」2話のネタバレ・感想

16年ぶりの続編『ドラゴン桜』(TBS系)。

東大合格というゴールは前作から変わらないが、初回から日曜劇場のエッセンスを注入し、大胆にも進化した作風を見せつけてきた。

第2話ではいよいよ東大専科が始動。桜木(阿部寛)がZ世代の高校生を相手に熱弁を振るう。

前作との比較がネット界隈をにぎわせる中、最大の注目ポイントは桜木がやさぐれオーラを全身から放っていること。

衣食住に事欠き、教え子の水野直美(長澤まさみ)にたかる桜木の零落ぶりは衝撃的だ。

16年の時を経て帰ってきた桜木は、とにかく人生ハードモード。

住む場所がないため教室にテントで寝泊まりし、不良のバイクを取り上げる。

思わず現役と見間違えそうな暴走族上がりのスピリットで、手垢のついたイメージをぶち壊すのだ。

そんな強面な桜木が、暴走族を知らない高校生世代をどうやって指導するのか。

第1話のタイトルが「時代に負けるな。今こそ、動け!」で、「甘ったれた」デジタルネイティブたちに喝を入れただけに興味は尽きないところ。

だが、名刺代わりのインパクトは初回のみで、意外にも個々の生徒に対しては、言うべきことは言うけれど、決して押し付けない桜木流の寄り添い方を実践してみせた。

東大専科を志望する生徒は2人。桜木に海に突き落とされた天野晃一郎(加藤清史郎)は、優秀な弟にコンプレックスを抱いている。

早瀬菜緒(南沙良)は、桜木のスピーチを「生まれて初めてめちゃくちゃ怒られた」と喜ぶ。

“今どきの若者”な2人に、直美は大学入学共通テストの過去問を受けさせる。

東大合格の第一条件は「己を知る」ことで、今の実力を把握するためだ。

だが、2人は1日でリタイアしてしまう。

直美と対照的だったのが、岩崎楓(平手友梨奈)に対する桜木の指導だ。

楓は将来を嘱望されるバドミントン部のエースで、強豪大学への推薦入学を希望していた。

しかし、楓には人には言えない秘密があった。

桜木に万引きの事実を知られて自暴自棄になった挙句、かばってきた右膝の半月板を故障してしまう。

「推薦でバドの有名大学入って、オリンピック目指して、そういう人生しか考えたことなかった」。

選手生命の危機を前に弱気になる楓を、桜木は突き放す。

「お前はこれまでも自分で選んできたんだろ。全部、自分で決めたことだ。自分の責任でな」。

親が敷いたレールでも、それを歩んできたのは自分自身だと語る。

実は楓の怪我には裏があり、悪事に鉄槌を下す日曜劇場の勧善懲悪はここでも受け継がれていた。

問題が起きた時に周囲や他人を責める「他責」ではなく、自身の原因として捉える「自責」はよく耳にする。

しかし実際は、頭でわかっていてもなかなか気持ちが追い付かないものだ。

動揺する楓に、桜木は自身の経験を語る。

「人生『これ』と決めて突き進んだものが急に失われる。苦しすぎて暴走族で随分暴れた」。

その時に桜木を救ったのが勉強だった。

「がむしゃらにやってるうちに、これが近道だと気づいた。いつの間にか苦しさも消えた」。

食い入るように見つめる楓に、桜木は「お前の道はお前が決めろ」と付け足すことを忘れない。

無意識に選んできた選択肢を、初めて自分自身の意思で決めた楓。

その瞬間、これまでのことは全て過去になった。

裏方としてサポートする楓は、自身を陥れたパートナーにも「恨んでない」と言い切る。

自分に勝った楓の心は晴れやかで、チームの勝利を祝福できる。

たとえ、その輪の中に自分がいなくても。

桜木は決して特別なことをしたわけではない。

対等の立場で自らの経験を語り、最後の選択は本人の手に委ねた。

暴走族だった過去を隠さず、高校生だからといって遠慮することもない。

そうやって一定の距離を保ちながら、見事に楓を立ち直らせた。

「オリンピック選手になるよりも、東大に入る方がはるかに簡単だ」。

一見してやさぐれているように見える桜木の寄り添い方は、どこまでも道理にかなっている。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」3話のあらすじ・ネタバレ

東大合格者を見送るシンボルとして、桜木(阿部寛)が校庭に桜の木を植えた。

龍海学園の龍をとって「ドラゴン桜」だ。

そんな中、東大専科には天野(加藤清史郎)、菜緒(南沙良)、楓(平手友梨奈)に続いて、偏差値が学年最下位の瀬戸(髙橋海人)も加わった。

水野(長澤まさみ)は早速ミニテストを行うが、中学レベルの問題にも苦戦する専科メンバーに、桜木はSNSを活用した勉強法を打ち出す。

一方、理事長の久美子(江口のりこ)は専科に生徒が集まり始めたことに焦っていた。

もしも東大合格者が5人出たら辞任しなければならない。

早めに専科をつぶそうと、対抗する難関大コースを新設し、理系トップの秀才・藤井(鈴鹿央士)を引き入れる。

東大専科を見下す藤井に、桜木は「お前に東大は無理だ」と断言。

反発した藤井は東大の過去問を使った「東大専科」対「難関大コース」での勝負をもちかけ、負けた方のクラスは即廃止!

存続を賭けた勝負は3週間後。果たしてその行方は・・・!?

日曜劇場「ドラゴン桜2」3話のネタバレ・感想

「バカとブスこそ東大に行け!」。

伝説の受験ドラマの代名詞となったセリフが、16年の時を経て響きわたる。

受験テクニックを伝授するドラマという先入観を鮮やかに裏切った『ドラゴン桜』(TBS系)第1話と第2話に続いて、第3話ではタイトルになった桜の木が登場。歩調を合わせるように桜木(阿部寛)の東大専科が本格始動した。

楓(平手友梨奈)と天野(加藤清史郎)、菜緒(南沙良)に瀬戸(高橋海人)も加わった東大専科。噂を聞きつけて、理系トップの藤井(鈴鹿央士)が様子を見に来る。

一方、東大合格者が5人出たら辞任しなければならない理事長の久美子(江口のりこ)は、専科潰しのために難関大コースを新設し、藤井を引き入れる。東大専科と難関大コースは互いの存続を賭けて対決。3週間という限られた時間で、楓たちは藤井を上回ることができるのか? 勝負の行方に注目が集まった。

落ちこぼれが秀才に挑むと聞いただけで興味をくすぐられるが、チャレンジャーの4人は輪をかけて勉強ができない設定。桜木と水野(長澤まさみ)は彼らに中学の教材を手渡す。

基礎からやり直せというわけだ。全教科、3週間で最低5周。さらに天野と瀬戸にはYouTuberとして1日1動画を公開、楓と菜緒にTwitterで1日20ツイートを義務付ける。徹底した反復練習と2021年ならではの情報発信。一見、関連性がない両者には明確な狙いがあった。

熱血教師・桜木の暴走ぶりに違和感を覚えていた視聴者は、ようやく始まった具体的な受験指導にほっと胸を撫で下ろしたに違いない。これが見たかったという安堵とともに、序盤の2話は何だったのかという思いも去来する。

異例のブランクを経た続編のドラマ化には様々なハードルがあったはずだ。平成という時代の産物だった前作を現代に蘇らせる意味。前作から今まで桜木は何をしていたのか、また何が変わったのか?

それらの疑問に回答を与え、数々の名作を送り出した日曜劇場にふさわしい姿で『ドラゴン桜』を立ち上げること。結果として、学園ドラマの枠を軽々と飛び越える圧倒的な熱量とメッセージの詰まった放送回になったことはご覧のとおりである。むしろここからが本番であり、前作との違いは3話以降で明らかになると考える。

専科の4人は桜木が課した基礎練習とSNS発信のタスクにすぐに飽きてしまう。しかし、自己肯定感が強く、納得しないとやらない性格は意味がわかれば従う素直さの裏返しでもある。

「バカとバカが教え合ったところで何か意味あんのかよ」ともっともな疑問を呈する瀬戸に、桜木は「バカ同士だからこその利点がある」と返す。

その理由を「自分よりほんの少しだけできるヤツが相手だと、自分にもできるはずだと脳が勝手に判断するんだよ。それに教える側も知識が整理され、曖昧な部分が明確になる。理解度は格段に上がる」と説明。前作のスクラム勉強法を連想させるが科学的な根拠も取り入れた。

ではSNSには何の意味があるのか?その真意は藤井との対決で明かされる。実際の過去問を使った勝負で、欠席の瀬戸を除く3人は藤井の点数を上回った。なぜ藤井は敗れたのか?その答えは東大専科の特訓にあった。

英語のテストで難しい単語を使ってスペルミスをした藤井に対して、3人は自分にわかる単語でシンプルに答えた。シンプルゆえに論理の飛躍もない。そうやって、わかりやすく伝える力をSNSで鍛えたのだ。地理の問題では、一方の立場のみ解答した藤井は半分しか得点できなかったが、3人は対立する両者の主張を盛り込んだ。

「お前の敗因は問題のせいなんかじゃない。その性格の悪さだ」。

歯に衣着せない指摘に藤井は目をむく。「お前はたった1人で勉強した。だが、お前の失点は誰かの助言さえあれば、簡単に避けられたものばかりだ」。

東大が求める多角的な視野を持つ人材は、他者の気持ちが想像できる人間。「東大は無理だ」という一言には理由があったのだ。桜木の言葉は藤井を思って言ったものだったが、プライドの高い藤井はそれを受け入れられない。

負けた藤井を馬鹿にする生徒たちを桜木は一喝。第1話でも語った東大へ行く理由をふたたび口にする。

「どんなに努力しても、本質を見抜く力がなければ、権力者と同じ土俵にすら立てない」。

「他人を叩き、批判して、文句を言って何が変わる? 自分は関係ねえからなんて言ってたら、一生だまされて、高い金払わされ続けるぞ」。

馬車馬になるな、そのために勉強しろと力説。

「お前らにはこの俺がいる。どんなにバカでマヌケな奴でも、やる気さえありゃ東大に合格させてやる」。そして冒頭の言葉につながる。

第1話の「東大に行くな」から「東大に行け」への変化は、生徒たちの関心の高まりと桜木の本気度を反映している。

3話を丸ごと使う大胆すぎる構成で、手垢のついた名セリフを2021年に見事に甦らせた。受験勉強を大文字のエンタメに昇華する『ドラゴン桜』は地中深く根を張り、来るべき成長の時を待つ。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」4話のあらすじ・ネタバレ

瀬戸(髙橋海人)が学校を休んで3日。

水野(長澤まさみ)や東大専科の仲間は心配するが、桜木(阿部寛)は勉強に集中するように告げ、ITを活用した勉強法を伝授する。

一方、専科に負けて難関大コースを廃止した理事長の久美子(江口のりこ)は、新たに一流大コースを設立。

理系トップの藤井(鈴鹿央士)を再び取り込んで専科に対抗心を燃やしていた。

瀬戸のことが気になる菜緒(南沙良)と楓(平手友梨奈)と天野(加藤清史郎)が学校帰りに「ラーメン瀬戸屋」に立ち寄るも、瀬戸に冷たくあしらわれる。

闇金から店への嫌がらせを隠そうとする瀬戸だが、そんな窮状を桜木と水野に知られてしまう・・・。

そんな中、菜緒と天野は東大を目指して勉強していることが母親にバレる。

抗議にやって来た2人の母親に、桜木は「受験生の家庭の10カ条」を打ち出し、さらにある伝説の特別講師を呼んでいた・・・。

日曜劇場「ドラゴン桜2」4話のネタバレ・感想

「世の中には勉強したくてもできない人もいる」。

そんな言葉を聞かされたことはないだろうか?親や教師に言われ、反発した経験を持つ人もいるに違いない。

大学進学が普通になった現在ではピンと来なくても仕方ない。『ドラゴン桜』(TBS系)第4話では、家庭の事情で働かなくてはならない瀬戸輝(高橋海人)に桜木(阿部寛)が語りかける。

姉の玲(大幡しえり)を手伝って、実家のラーメン屋で働く瀬戸。ある日、店に大量の貼り紙が貼られる。別の日には柄の悪い2人組がクレームを入れにやって来る。

両親が残した借金を返すため、玲はヤミ金に手を出していた。法外な金利で返済額が膨らむと、借金取りの嫌がらせが始まった。

目標に向かって進む時、一緒に努力できる仲間は貴重だ。発足間もない東大専科の生徒たちは、夢を共有する仲間になりつつあった。

ただ1人、瀬戸以外は……。姿を見せない輝を、楓(平手友梨奈)や天野(加藤清史郎)、菜緒(南沙良)は心配するが、桜木は自分がすべきことに集中しろと言う。

2005年の前作にも登場した数学講師・柳鉄之介(品川徹)を招いて、徹底したスパルタ指導で小学2年生の算数からやり直させるのだった。

『ドラゴン桜』の魅力は、劇中に登場する受験テクニックにその多くを負っている。科学的な根拠と合理主義に裏付けられた指導は、若干の誇張はあるものの、おおむね頷けるものばかりである。

ユニークな方法論に加えて、その伝え方が秀逸だ。たとえば、水野(長澤まさみ)が渡した「バカ」鉢巻き。

よく「悔しさをバネにしろ」と言われるが、具体的にどうすればいいかと聞かれると困ってしまう。その点、これはわかりやすい。

桜木は「努力の原動力はネガティブ感情の方がパワーが強い」と理由を説明しつつ、「勉強とは怒りだ。できない自分にもっと怒れ」と発破をかける。スマホアプリを使った勉強法もその一つ。

観念論、抽象論ではなく、具体的な手段と紐づいているから誰でもアクセスできる。このことからもわかるように、桜木は生徒を大人として対等に扱う一方で、決して勉強方法を丸投げしない。

保護者に示した「東大合格必勝法・家庭の10か条」は象徴的だ。開かれたスタンスで責任を持って生徒を導く姿には、本来の教育のあり方を見る思いがする。

そんな受験ドラマの新機軸を提示する『ドラゴン桜』続編は、人間ドラマとしてのスケールも格段に上がっている。受験はバトルで成長ストーリーであり、生徒たちは人生を懸けた挑戦を通じて日常と非日常を行き来する。

そこには多くのドラマがある。家庭の事情で自らの可能性を閉ざそうとする瀬戸に桜木は話しかける。

「お前のように両親を亡くし、貧しい環境に育ったら、周囲の人間はみんな同情してくれるだろう」。

現状を受け入れるなと説いた後、「クソみてぇな1円にもならないプライド抱えて社会の闇に消えそうなバカなガキでも、人生仕切り直すことができるんだ」と励ました。それでもなお誰にも迷惑をかけたくないと涙を流す瀬戸に、桜木は「もっと人を頼れ」と訴えた。

桜木が見せた大きさと強さは瀬戸の心に沁みただろう。東大専科の3人も、教室に戻ってきた瀬戸を温かく迎える。

同じスタートラインじゃなくてもいい。同じ志を持てば仲間である。そして本気になったバカは強い。

ところで桜木の公約は5人の東大合格者を輩出すること。そうすると最低でも東大専科にはあと1人、生徒を入れなくてはならない。さて、桜木の秘策はいかに?

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日曜劇場「ドラゴン桜2」5話のあらすじ・ネタバレ

東大専科は桜木(阿部寛)が招いた特別講師・柳(品川徹)による数学のスパルタ授業が行われていた。

一方、専科の生徒との勝負に負けた藤井(鈴鹿央士)は苛立っていた。

一人追い詰められ、殺気立った様子の藤井を案じた理事長の久美子(江口のりこ)は、東大専科と一流大学コースで再度勝負することを桜木に提案する。

勝負は2週間後。

国・数・英の3教科を大学入学共通テスト形式で行うことが決まった。

負けた方のクラスは即廃止だ。

水野(長澤まさみ)は実力の差があり過ぎると訴え、高原(及川光博)も専科にハンデを提案するが、桜木は「その必要はない」と言い切る。

桜木が藤井に対抗する新たな勉強法として打ち出したのはまさかの“ゲーム”!?

そして、東大専科に5人目の生徒がやってくる・・・。

日曜劇場「ドラゴン桜2」5話のネタバレ・感想

『ドラゴン桜』(TBS系)第5話。桜木(阿部寛)が指導する東大専科で、目下の課題は生徒の確保だ。5人の東大合格者を目標に掲げる専科のメンバーは現在4人。

専科の存続を賭けた藤井(鈴鹿央士)の対決で、勝負の鍵を握ったのは桜木が「秘密兵器」と称する5人目の生徒だった。

東大専科と一流大学コース、勝った方が存続を許される2回目の勝負で使われたのは大学入学共通テスト。2021年度から導入され、従来のセンター試験を大幅に見直した共通入学試験だ。

秀才の藤井を相手にして勝ち目の薄い東大専科に、桜木は原健太(細田佳央太)をスカウトする。しかし発達障害を持つ健太の成績は学年最下位。水野(長澤まさみ)や担任の田村(山田キヌヲ)は桜木の真意をいぶかしむ。

無邪気に虫たちと戯れる健太の姿は、これまでも随所で取り上げられてきた。結論から言うと健太は天才だった。

発達障害を抱える人特有の鋭敏な感覚を健太も持っている。聴覚的短期記憶が弱く教室での学習には遅れを取るが、目から記憶したものは絶対に忘れない。

桜木が健太の能力に気付いたのは校庭での会話からだった。アリを観察していた健太は、アリが巣に蓋をした日時と天候の変化から雨が降る時間と法則を予測。高度な情報処理と論理的思考力を秘めた健太に、桜木は可能性を見出していた。

凡人に東大へ行くための受験テクニックを伝授する『ドラゴン桜』に現れた本物の天才。このことが持つ意味は2つだ。受験ドラマという触れ込みから、私たちはつい画一的な学習指導を連想しがちである。

しかし指導方法を超えてくる人間は必ずいて、そのことは唯一絶対の受験テクニックがないことを意味する。また天才と言っても人であり、才能を伸ばすのはあくまで人間同士の触発だ。

健太の場合は楓(平手友梨奈)や瀬戸(高橋海人)たち東大専科の仲間の励ましによって能力が開花したが、その陰には健太を見守ってきた田村や幼なじみの麻里(志田彩良)の存在もあった。

受験セオリーを打ち破る天才は決して完璧な人間ではない。健太の能力は欠点の裏返しで、命を慈しむ優しさは自らの行く手を遮る壁にもなる。

天才と秀才の対決に注目が集まり、勉強を楽しむことを訴えた第5話は、ともに挑戦する仲間の尊さを伝えていたように思う。そのことは藤井の姿から逆説的に描かれていた。

藤井の敗因を桜木は「生徒をたった1人で戦わせたこと」と分析。仲間との切磋琢磨が力を伸ばし、本番で孤立感が解消される。

反対に1人では伸びる能力も伸びないで終わってしまう。当たり前のようだが、一言で成績が悪いと言ってもそこには様々なタイプがいて、成績が悪い理由も人それぞれであることに気付かされる。

個性を伸ばす教育の難しさも感じた。個性を尊重することはスタートラインにすぎず、そこからどのように才能を育んでいくかが大事だ。

第5話を振り返ると、桜木の目的は健太の才能をプレゼンし、東大受験を決意させることにあったが、藤井を東大専科に引き入れること(「負けたら専科の合宿に参加しろ」)にもあった。ひねくれ者の藤井にはルールにのっとって負けを認めさせ、足りないものを気付かせる必要がある。

健太もそうだが、藤井のことをずっと気にかけている桜木はなかなか辛抱強い。進学を志望しない麻里は気がかりだが、久美子(江口のりこ)も桜木の考えを理解し、学園内のバトルが片付いたところで、ひたひたと忍び寄る元教え子の影。折り返し地点に差しかかった『ドラゴン桜』。

ここから東大受験まで一気に駆け上がるか。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」6話のあらすじ・ネタバレ

東大専科は3日間の勉強合宿を行うことになった。

桜木(阿部寛)が声をかけた麻里(志田彩良)も健太(細田佳央太)の付き添いとして参加し、先日の勝負に破れた藤井(鈴鹿央士)も約束通りやって来た。

合宿初日、16年前に地獄の合宿で飛躍的に成長した経験をもつ水野は、地獄のカリキュラムを発表する。

しかし、桜木が発表したカリキュラムは驚くべきものだった!そしていよいよ始まる東大専科の合宿。

受験に挑むために最適な食事、運動、生活習慣などあらゆるメソッドを駆使し、令和の合宿に挑む一同。

藤井、麻里の存在が彼らに与える影響とは・・・。

そして更なるレベルアップを目指し、桜木はくせ者の国語講師を招へいする。

東大合格に向けて着実に前進しているかにみえる彼らに不穏な空気がただよっていた・・・。

日曜劇場「ドラゴン桜2」6話のネタバレ・感想

読解力とは相手の言いたいことを理解すること。たいていの場合、作者の言いたいことは一つで、それを言い換えや比較、因果関係を駆使して構造化している。

出題者の意図を把握することは問いに答える前提条件だ。つまるところ読解力は東大合格に不可欠な力と言える。

第6話では、TBS日曜劇場常連の俳優陣が顔をそろえた。桜木(阿部寛)が行った3日間の勉強合宿には、新たに専科の一員となった健太(細田佳央太)に加えて、藤井(鈴鹿央士)と麻里(志田彩良)の姿も。

藤井は専科との対決に敗れたペナルティ、麻里は健太の付き添いで参加していた。

読解力を身に付けるために桜木が呼んだ特別講師は太宰府治(安田顕)。「気が重い。荷が重い。帰りたい」と心の声がダダ漏れする大宰府は「できない生徒を見ると熱が入るが、冷めるのも早い」という個性的すぎる国語教師。

生徒の心配をよそに「国語は科学、創作とは建築学」と持論を語る。『下町ロケット』シリーズ(TBS系)や『小さな巨人』(TBS系)でおなじみの安田が、文豪に寄せた独自のキャラ作りでインパクトを放った。

脳のエネルギー効率を考えた食事や試験本番を意識した生活リズムなど勉強以外のノウハウも伝授し、順調に進んでいた合宿に暗雲が立ち込める。麻里の進学に反対する父の繁(迫田孝也)が乗り込んで来たのだ。

迫田も日曜劇場でおなじみの顔だ。前期クールの『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系)で高橋一生演じる日高陽斗の双子の兄・東朔也を演じたほか、2019年の『集団左遷!!』(TBS系)にも出演した。

安田や迫田のほか、駿河太郎(『半沢直樹』(TBS系)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)、『小さな巨人』)や市川右團次(『陸王』(TBS系))も出演している。

成績優秀な麻里が進学を希望しない理由は父親にあった。前話ラストでDVと思われる描写もあったが、繁は「女に学歴は必要ない」という考えの持ち主。

強権的な父親に生徒たちは反発し、藤井も「東大行くのに親の許可なんかいらねえだろ」と毒づく。麻里がいなくなった教室で、桜木は生徒たちに『走れメロス』の要約をさせる。

ふたたび来校した繁は、麻里を退学させて就職後は優秀な男と結婚させると話す。「女にとってそれが一番幸せなんです」。

「女で高学歴なんて言ったら、生意気な上に人を見下すクズみたいな人間になる」。何の根拠もない偏見そのものの言動だが、現実にこういう考えを持つ男性はいる。

桜木は繁の学歴コンプレックスを指摘し、プライドを守るために娘の自由を奪っていると糾弾。男尊女卑で家族に暴力を振るう最低の父親だが、繁をかばったのは麻里だった。

「こんなお父さんだけど、私にとっては世界でたった1人のお父さんだから」。麻里が見せる思い詰めたような表情には理由があった。

苦労する父の背中を見てきた麻里は、自分が我慢すればいいと思ってきたのだった。麻里を救ったのは東大専科の仲間だった。

「小杉麻里は東大に行くべきだ。なぜなら、彼女の集中力は素晴らしいものがある」。習いたての読解を駆使し、東大へ行く理由を論じる生徒たちの主張を耳にして、麻里の中で感情が堰を切ったようにあふれ出した。

友のために走る『走れメロス』は、親友セリヌンティウスの視点からは「友を信じて待つ」と要約できる。邪知暴虐な王の元で鎖につながれた親友の姿は、麻里が置かれた状況そのものだった。

読解とは相手の言いたいことを理解することだ。麻里は繁の苦しみを理解していた。

東大専科のメンバーは読解の技術を身に付けることによって、身近にいながらまったく知らなかった麻里の本心を本人に代わって言葉にしてみせた。

麻里を演じた志田は、言葉で表せない感情の蓄積を表情や仕草のわずかな変化から描き出してきたが、第6話にしてついに物語とリンクすることになった。2014年に女優デビューし、短編映画『サルビア』、『わたしのまち』で主演を務めてからは、自身のペースで出演を重ねてきた志田。

『ゆるキャン△』(テレビ東京系)でのナチュラルな雰囲気も魅力的だが、本作では培ってきた演技力を存分に発揮している。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」7話のあらすじ・ネタバレ

東大専科の7人が東大模試を受けることになった。

模試で合格の見込みがないと判断された者は専科をやめなければいけない。

今の学力では何人かは最低のE判定になることは明白だ。

桜木(阿部寛)が出したあまりに高いハードルに、生徒たちは混乱し、水野(長澤まさみ)も不安に襲われる。

模試に備え、新たに桜木が招へいした英語の特別講師によるリスニング力強化のための驚くべき勉強法が始まる。

さらに桜木は、模試に役立つ「東大模試6カ条」を授けるが、菜緒(南沙良)と天野(加藤清史郎)は、焦りから追い詰められていた。

模試当日、プレッシャーに押しつぶされそうな7人は、それぞれの思いを胸に会場に向かう。

一方、龍海学園では先代理事長・恭二郎(木場勝己)が、何やら新たな動きを見せていた…。

日曜劇場「ドラゴン桜2」7話のネタバレ・感想

ついに7人がそろった東大専科。しかし喜んだのも一瞬で、生き残りをかけた模試に突入する。

合格の見込みがない生徒は専科をやめなくてはならない。忘れかけていたが入試はサバイバルであり、人生がかかった勝負は負ければ相応のダメージを受ける。

臆病になってしまいそうな時、どうやって自分を奮い立たせればいいのだろう?

第7話は、不可能に挑む全ての人に贈る珠玉の放送回となった。

第7話の主役は早瀬菜緒(南沙良)。菜緒は桜木(阿部寛)の話を聞いて自ら志願して東大専科に入った。

明るい性格で友達思いの菜緒は、桜木や水野(長澤まさみ)の指導にも素直に耳を傾けてきた。そんな菜緒がぶつかったのが東大模試の壁。

菜緒は麻里(志田彩良)や藤井(鈴鹿央士)に対して自分が実力で劣ることを知っており、プレッシャーから自身を見失っていた。種明かしをすると実は桜木の狙いもそこにあった。

「高いハードルに向き合うと人は弱い部分が浮き彫りになる。自分の弱さを知り、それを乗り越えれば強くなれる。合格するにはそのくらいのハートの強さが必要なんだ」。

いわゆる獅子が我が子を谷底に落とす方式。だが、もし壁を前にして心がくじけてしまったら?

専科のメンバーはそれぞれ頑張る理由やメンタル面の長所を持っている。早々に「やるしかない」と腹をくくった瀬戸(高橋海人)。

バドミントンで大舞台は経験済みの楓(平手友梨奈)。天野(加藤清史郎)には飛び込む度胸があり、麻里と健太(細田佳央太)は勉強できること自体が楽しくて仕方ない。

藤井に至っては狂気じみた執念の持ち主である。彼らに比べると、菜緒は良くも悪くも普通の高校生だ。

周囲が着実に前進する中、自分だけが置いていかれる感覚。いっそ逃げ出してしまいたい……。

東大に合格するのは優秀な生徒だ。いくら本人が望んだからと言って、普通に考えれば菜緒のような生徒が東大を目指すのは無謀である。

では菜緒が東大専科にいる意味はどこにあるのか? 答えは「それが菜緒にとって必要なことだから」だった。

小さい頃から習い事をやっては途中で投げ出してきた菜緒。「お前は生まれ持っての幸運だ。他の連中見てみろ。みんな何かしら背負ってる。お前このままだとその幸運を逃すことになるぞ」。

桜木の言葉は挫折した菜緒の心に突き刺さる。「自分が幸運だとわからない人間は、現状に満足できないからずっと何かを追い求める。だがそこには覚悟がない。だからちょっと辛くなるとやめて、はい次、また次と長続きしない。次から次へと与えてもらえたことがお前の覚悟を弱らせてんだ」。

追い討ちをかけるように「そういう人間が幸せになれると思うか?」。

菜緒の心はズタズタになっただろう。それでも桜木から目を背けることができない。あまりにも今の自分を言い当てていたからだ。

「幸せになりたかったら、お前は覚悟を決めろ」。一度決めたらやり抜け。それが自分を幸福にするという重みのある一言。結論から言うと菜緒は賢かった。

桜木の言った意味を理解したのだから。E判定は合格率20%で、それは「100回受験すれば20回合格できる」と桜木。

「お前は生まれ持っての幸運を持ってる。受験しなければその運を使うこともできねえ。いいか早瀬、人生無駄にしたくなければ運に乗れ」。菜緒は踏みとどまった。

強くなくてもいい。ただ弱い自分から逃げるな。自分はラッキーだと信じろ。

精神論のようだが、土壇場で自分を支えてくれるのは積み重ねてきた努力と自信以外にない。情報にあふれ様々な可能性が開けている現代は、自分次第で何にでもなれる一方、気付かないうちに迷路に足を踏み入れてしまうこともある。

桜木の言葉は自己実現という言葉の核心を衝くものだった。

菜緒を演じるのは南沙良。「性格が正反対」という高校生を熱演した。2017年に映画『幼な子われらに生まれ』でデビューした南は、東大専科では最年少ながら思いきりの良い演技を披露。

目覚ましい成長を遂げる18歳には、プレッシャーも追い風に変えてしまいそうな勢いがある。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」8話のあらすじ・ネタバレ

東大合格者が5人出たら学園は売却される…。

桜木(阿部寛)宛に送られてきたファイルから、先代理事長・恭二郎(木場勝己)による久美子(江口のりこ)の理事長退任と学園売却計画が発覚。

その背後に不穏な動きもあり…。

最大の危機に見舞われる一方で、桜木は生徒7人にオーダーメイドの勉強法を伝授する。

それぞれの学力を考慮した受験科類と選択科目の提案、それに合わせた攻略法だ。

また、水野(長澤まさみ)からは夏休みを前に変わった対策法が伝授される。

そんな中、楓(平手友梨奈)は一人悩んでいた。

桜木はその様子に気づくが…そして、アクシデントが楓を襲う。

さらに、桜木の前に意外な人物が現れる…

日曜劇場「ドラゴン桜2」8話のネタバレ・感想

夏は受験生にとって勝負の季節。しかし、ただがむしゃらに頑張ってもあまり意味はない。現在の実力を知り、足りない部分を伸ばすことが大切だ。

第8話では、難関に挑む生徒たちの現在地が描かれた。

「特別講師はお前らだ」。安田顕やゆりやんレトリィバァら個性豊かな講師陣は今回はお休み。詰め込んできた知識を教え合うことで理解を深め、同時に夏休みを利用して勉強する習慣を身に付けるのが狙いだ。

「手取り足取り教えてやるのはここまでだ。そろそろ自立してもらわないとな」。言い方は相変わらずだが、桜木(阿部寛)の指導には合理的な裏付けがある。

具体的な学習については、直美(長澤まさみ)直伝のタイプ別勉強法が参考になる。本を同時並行で読む「拡散型」はワクワクすることが重要で、勉強内容は気分で決めてよい。

1冊ずつ読み終える「保全型」は自信の積み重ねが大事で、勉強時間やノルマを決めて達成感を得るのがコツだ。自分がどちらに近いか知ることで効果的な学習が可能になる。

7人それぞれにスポットライトが当たったところで、思い起こすのは楓(平手友梨奈)の家庭事情だ。楓は東大受験を決意し、着実に実力を伸ばしてきたが、両親に東大専科のことを話していなかった。

第2話で登場した元バドミントン選手の父・岩崎明人(駿河太郎)と母・裕子(馬渕英里何)は、楓が幼い時からバドミントンの英才教育を行ってきた。

明人たちの骨折りで、楓は実業団の日本ユニシス・バドミントン部の練習に参加することが決まる。ちなみに日本ユニシスは実在するチームで、オリンピック金メダリストを含むトップ選手を多数輩出する名門だ。

練習三昧で疲労した体に鞭打って勉強する楓。結果的に模試の成績は振るわず、東大との距離は開いていく。心配する専科の生徒に桜木は「岩崎の問題だ」と言って釘をさす。

楓の両親は娘がバドミントンで活躍することを心から願っている。だからこそ、明人たちはあえて心を鬼にして楓のために厳しい態度を取ってきた。

それがわかっているので楓も親を失望させたくないと思って悩む。東大か、それともバドミントンか。

結論を出せない楓を、桜木は「自分と向き合わない奴は敗者にしかならない」と言って切り捨てる。楓は自分の本心に気付き、明人たちに率直な気持ちを伝える。

「親ってのは化け物だ。誰よりも長く強くお前のことを思ってる。そいつに理解させるには、親子の縁を切るぐらいの覚悟が必要なんじゃないのか」。

ここで注意が必要なのは、桜木が楓に東大を受けろともバドミントンを諦めるなとも言っていないこと。ただ「責任の取れる選択をしろ」と言っている。

娘のために全てを投げうってきた親の気持ちは本物で、それを理解できる楓は賢い。けれども親はいつかいなくなる。

自分の人生を背負えるのは自分だけで、そうであるなら本心から悔いのない選択をしなければならない。

平手友梨奈は真のスターと呼べる存在だ。欅坂46のステージを目撃した人間なら、そのことに異論はないだろう。

役者としても映画デビュー作の『響-HIBIKI-』や『さんかく窓の外側は夜』で圧倒的な演技を披露してきた。カリスマ的な役柄の印象が強い平手だが、『ドラゴン桜』では親の期待に悩み、不慣れな勉強に取り組む等身大の高校生を演じている。

挫折を乗り越えて一歩ずつ成長する姿に、これまでにない彼女の一面を見た。

何やらきな臭い雰囲気が漂う龍海学園の売却問題。裏で糸を引いているのは元理事長の龍野恭二郎(木場勝己)だが、その裏に元教え子の坂本(林遣都)と米山(佐野勇斗)、パートナー弁護士だった香(早霧せいな)の影がちらつく。

所在不明だった桜木を見つけて直美に知らせたのが坂本で、間接的に龍海学園に桜木を送り込んだわけだが、一方で学園を潰そうと画策もしている。奥田(山崎銀之丞)が提案した「4人合格」というエスケープルートが早くも却下される中、東大専科の挑戦がどんな結末を迎えるか、目を凝らして見届けたい。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」9話のあらすじ・ネタバレ

大学入学共通テストまでのカウントダウンが始まった。

今までに招へいした特別講師陣たちと試験に向け追い込みに入っている生徒たちに、桜木(阿部寛)はいよいよ共通テストの出願書を渡す。

そこで決意の表情を見せる専科メンバーに、桜木は「共通テストの心構え5か条」を授ける。

そして迎える共通テスト本番。

6回の模試を乗り越えてきた瀬戸(髙橋海人)をはじめとする、東大専科の生徒たちの決戦の時が来た。

しかし、彼らをただならぬ緊張とプレッシャーが襲う。

共通テストを終えた瀬戸に襲いかかる試練・・・藤井(鈴鹿央士)の決断とは!?

一方、水野(長澤まさみ)は弁護士として、学園の売却を阻止する方法を必死に探っていた。

学園の先代と直接対決を迎える桜木たち。

さらに、桜木・水野に襲いかかる驚愕の真実が・・・。

日曜劇場「ドラゴン桜2」9話のネタバレ・感想

桜木(阿部寛)の指導によってメキメキと実力を伸ばしてきた東大専科の生徒たち。

このままこの状況が続けば、東大合格も現実のものになる。生徒たちの合格を可能にするのは、積み重ねた努力と仲間との絆。はたして時間は彼らの問題を解決したのだろうか?

第9話では、大学入学共通テストまでの115日を一気に駆け抜けた。

第9話で桜木が伝授したのは「共通テストの心構え5カ条」。

「終わった教科のことは考えるな」「難しい問題にとらわれるな」「1日目の試験後は一人で帰れ」「答えを問題用紙に書いておけ」「自分さえ受かればいいと思って挑め」。

短時間で大量の問題をこなす共通テストを乗り切るコツは、平常心で勝負に徹すること。ポイントは不安のコントロールだ。

桜木によれば「どんな人間でも大事な本番前には不安になるのは当然」。だから「本番に強い人間は自分が不安を抱いていることを自覚し、ミスを想定し心の準備をしておくんだ。完璧なんか求めんな」。

不確定要素を伴うのが勝負の常であり、様々な場面に応用できそうなアドバイスだった。

本作をただの受験ドラマと侮ることなかれ。誰もが学ぶことと向き合う現代、現役の学生や元受験生の社会人、未来の受験生を持つ親だけでなく、何かにチャレンジする人なら『ドラゴン桜』から少なからず気付きを得ることができる。

まさに視野を広げてくれるドラマといえる。「受験とは己と向き合うことだ」と桜木が説くように、生徒たちも限界に挑む中で人間的に成長していく。

なかでも藤井(鈴鹿央士)の文転が胸に迫った。藤井は共通テストで思うような点数が取れず、東大受験の決意が揺らぐ。

本番に弱いと言えばそれまでだが、努力を重ねた末に直面したどうにもならない壁。「怖い」というのは率直な思いだろう。

それでも、お先真っ暗な状況で桜木のアドバイスを聞き入れたところに藤井の成長が集約されていた。もし今までどおりなら、プライドとコンプレックスから意地を貫いて理系で受験していたに違いない。

しかし、東大専科で学びうちに藤井は天野(加藤清史郎)や健太(細田佳央太)に心を開き、勉学に打ち込む中ですっきりとした表情に変わっていった。恥や外聞を捨てることは、以前の藤井なら耐えがたいことだったはず。書き換えた目標の数は藤井の苦闘の歴史を表している。

第9話は直美(長澤まさみ)の回でもあった。2005年の前作で生徒だった直美は2つの『ドラゴン桜』をつなぐキャラクターだ。

「高校って生徒たちが大人になった時に帰れる場所」と語る直美の心には、今でも龍山高校での日々が息づいている。そんな直美なので、龍海学園の売却問題にも我がことのように取り組む。だが状況は予断を許さない。

東大専科が5人以上合格者を出せば、久美子(江口のりこ)は理事長を辞任しなければならず、学園はその歴史に幕を下ろす。直美は「母校ってそんな簡単に捨てられるものじゃないんです」と言って逆転のチャンスを探るが……。

最終回を前に黒幕が勢ぞろいしたわけだが、罠にはまったようで最初から桜木と直美ははめられていた。悪役然とした久美子と奥田(山崎銀之丞)が実は味方で、味方と思っていた高原(及川光博)と香(早霧せいな)が敵というイメージを逆手にとった配役も効果的だった。

話を戻すと、生徒のひたむきな向上心を利用する恭二郎(木場勝己)たちも許せないが、桜木の状況が文字通り絶体絶命。5人合格の公約を果たせば、龍海学園はなくなり桜木も仕事を失う。

合格しなくても桜木の評判には傷がつく。どちらに転んでも桜木はダメージを負うことになる。

生徒たちの未来と学園の存続、そして桜木の弁護士生命。複雑に絡み合った難問にヒントがあるとしたら、桜木が口にした合格者「7人」の種明かしと売却をメールで知らせた人間の正体だろう。

はたして校庭のドラゴン桜が咲く時、学園は残っているのか?

生徒たちの努力によって、帰るべき場所が消えてしまうような事態にならないことを願うばかりだ。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」最終回のあらすじ・ネタバレ

2次試験が迫る中、桜木(阿部寛)はますます厳しい状況に追い込まれていた。

学園買収には教頭の高原(及川光博)が関わり、坂本(林遣都)と米山(佐野勇斗)も加担していた。

水野(長澤まさみ)は心を痛め、久美子(江口のりこ)は「生徒たちのために奇跡を起こして」と桜木に頼む。

共通テストで思うような点数が取れなかった藤井(鈴鹿央士)は、ある決意を桜木に伝える。

専科から離脱した瀬戸(髙橋海人)は、果たして…。

2次試験に向けてラストスパートに突入する東大専科。

生徒たちは、最後の追い込みで東大の過去問を必死にやり遂げる。

そんな生徒たちに桜木が用意した大逆転の秘策とは?果たして、結果は?

そして、龍海学園の行く末は…?

日曜劇場「ドラゴン桜2」最終回のネタバレ・感想

見事だった。その一言に尽きる。

ありとあらゆる期待と逆風を背負いながら、令和の『ドラゴン桜』は下馬評を覆して日曜劇場に金字塔を打ち立てた。最終話では、ついに正体を現した黒幕に前作のオールスターキャストも勢ぞろいし、娯楽性を実装しながら普遍性に着地してみせた。

いよいよ東大の2次試験本番。龍海学園をめぐる用地売却の行方は東大専科の手に委ねられた。

大勝負を目前にして緊張する生徒たちのために、桜木(阿部寛)はサプライズゲストを連れてくる。予告編でほのめかされた龍山OBはなんと全員!

紗栄子演じる小林麻紀は第1話に続いての出演で、緒方英喜(小池徹平)、奥野一郎(中尾明慶)のトリオで登場した。

見違えるように成長した3人。麻紀はタレント、緒方は外資系のコンサルタント、一郎は『ノーサイド・ゲーム』(TBS系)で知られるトキワ自動車のエンジニアで、前作で桜木の薫陶を受けたことはご存知のとおりだ。

演じている3人も第1シリーズをきっかけに注目され、それぞれが第一線で生き抜いてきた。テレビや映画、雑誌などでおなじみの顔が16年の時を経て、同じ役柄で再登場するのは感慨もひとしおだったに違いない。

サプライズはこれに留まらず、終盤では矢島勇介を演じた山下智久が声のみの出演。さらに香坂よしの役の新垣結衣も駆け付けた。

よしのは桜木の逆転劇に一枚かんでいたという設定だ。久々の再会を喜ぶ直美(長澤まさみ)の表情には、長澤の素のリアクションも混ざっていたように感じた。

同窓会のような豪華共演は単なる懐古趣味ではなく、『ドラゴン桜』という作品が時を超えて受け継がれてきたことを物語っている。続編となる本作に生徒役で出演した高橋海人や平手友梨奈、南沙良、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、加藤清史郎も、いつかこうして集い合う日が来ると思うし、そうなった時にどんな一人ひとりになっているか楽しみだ。

早くも『ドラゴン桜3』を期待してしまう。小橋(西山潤)と岩井(西垣匠)も忘れてはいけない。

そのくらい東大専科は素晴らしかったし、そのことは合格発表の場面で最大限に発揮されていた。

足切り最低点で共通テストを突破し、まさかの掲示板見間違え(学部を数字で分類する東大ならでは?)で勝ちを拾った瀬戸(高橋海人)の強運に、勝負のエッセンスを教えられた。桜木が語ったように、勝負は最後の最後に運を味方に付けられるかで決まる。

その運を運んできたのが、あっさりした性格をした瀬戸の意外な執念だったのも興味深い。瀬戸の合格に喜びを爆発させる9人の姿から、彼らが重ねたひたむきな努力と友情が見て取れた。

第1話で感じた前作からの路線変更への違和感は、最終的に日曜劇場ならではの舞台設定とドラマ的な演出として実を結んだ。同枠に顕著な集合シーンは職員室での歓喜となり、会議室での対決で、テーブルを挟んで江口のりこや及川光博、木場勝己、山崎銀之丞、市川右團次、入江甚儀らが対峙する。

最後は、どんでん返しの末にスカッとするような結末となった。

とはいえ紋切り型の勧善懲悪ではなく、復讐を承認することも決してない。復讐心に駆られた元教え子の米山(佐野勇斗)に、桜木の言葉を借りて「復讐なんてのは、結局誰も幸せにはなれねえ」と言わせる。

そうやって日曜劇場の過去作さえも乗り越えたが、それだけではない。作品中のメッセージも各話ごとに進化した。

第1話の「社会に搾取されるな」という2000年代的な価値観には異なるニュアンスが加わった。その中で一貫して訴えたのは「自分の人生を生きる」こと。

成長する『ドラゴン桜』の本質は自らを超えていくところにある。

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日曜劇場「ドラゴン桜2」の最終回結末は?

やはり「ドラゴン桜」と言えば、最後に東大に何人合格するか、また誰が合格するか・・・というところですよね?

それがポイントになってきますし、逆を言えばそれだけがポイントになってきます。

今回は桜木は生徒たちをどのように導いていくのか!?

遂に最終回を迎える日曜劇場「ドラゴン桜2」を楽しみにしましょう!

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