Eテレで放送された劇場アニメ「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」で、どうしても言われてしまうのが、ネタバレになってしまいますが、結末で現れる殺人犯(通り魔)の存在です。
この通り魔の存在は物語の序盤でも触れられているので、まったくもって突然現れたものではないのですが、それまで気づきあげられてきた主人公の“僕”と山内桜良の関係を一気に崩すような事態に、炎上してしまうのではないかという位の荒れた感想が続出しました。
これは、アニメ映画版だけでなく、実写映画でも同じですし、原作小説も漫画もそうです。
それでは、これまで荒れてしまった「君の膵臓をたべたい」の結末やその理由、感想などについて紹介していきたいと思います。
目次
「君の膵臓をたべたい」のネタバレ一覧
ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!
気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!
「君の膵臓をたべたい」の結末
山内桜良の入院期間は二週間延び、春樹は本気で桜良のことを心配する。
最近の桜良は本当に死にそうに見え、春樹は桜良に
「生きてほしい」
と本心を伝える。
これまで人との関わりを避けてきた春樹とは思えない発言で、桜良は自分が必要とされていることを喜ぶ。
二人は冗談のように抱き合うと、遺書の下書きを始めたことを桜良が打ち明けた。
その後、桜良は無事に退院。
春樹と桜良はその日、会う約束をし、春樹は待ち合わせ場所のカフェに先に行って桜良を待つ。
途中、桜良からメールがあり、一度自宅に戻って着替えてから向かうとのこと。
やり取りの中で、桜良を褒めることになり、春樹はこれまでの彼女との日々を思い出す。
今の春樹の心は桜良でいっぱいで、桜良は生きる意味を教えてくれた。
「僕は、本当は君になりたかった」
春樹はそのことを伝えようと何度も考え、一度
「君の爪の垢を煎じて飲みたい」
という希望を却下してから次の言葉を桜良に送る。
「君の膵臓をたべたい」
これ以上ない会心の答えに満足する春樹。
しかし、そこで桜良からの返信が止まる。
4時間経っても桜良は現れず、春樹は家に帰る。
そして・・・桜良のその後について、ニュースで知ることになる。
桜良は住宅街の路地で倒れているところを発見され、病院に搬送されたが、そのまま亡くなった。
死因は膵臓の病気ではなく、刺殺・・・。
冒頭で話に出た、隣の県で起きた通り魔殺人事件の犯人が、出刃包丁で桜良を刺したのだ。
こうして二人は、予期せぬ別れで二人の関係に幕を閉じることになった・・・。
山内桜良の死の原因は通り魔による刺殺
「君の膵臓をたべたい」を観ていると、病による余命をまっとうし、桜良は逝くのであろう・・・という予測がたちます。
しかし、結末で待ち受けていた桜良の死因は刺殺でした。
余命僅かだった命が、その余命もまっとう出来ずに第三者の手によって奪われる形になってしまいました。
この事に対して色々な感想があります。
「君の膵臓をたべたい」の感想
残酷
なんか・・・亡くなり方が衝撃で。
いや、亡くなることはわかってたけどそんなことになろうとは。
ひょんなきっかけとはいえ、亡くなるってわかってる人が人を巻き込むのは、残された方が辛すぎるから辞めていただきたい。
あの少年に関しては、人生が豊かになったと思うから結果オーライなのかもしれないけど・・・でも残酷。
唯一少年に話しかけてくれるガムの子はいつか少年と友達になるのかなーって期待してたけど、そっちが仲良くなるんだ?!っていうオチ。
ガムの子はきっと良い人で、その彼が好きになった京子もまたきっと良い人なんだろう。
彼女の良さはあんまり出てこなかったけど、私が知らないだけでそれもまた話したらわかることなのかもしれないね。
そのタイトルじゃなくていいんじゃね?
地上波で放送されてたので鑑賞。
アニメの方は初めて観ました。
先に実写を鑑賞していたのでアレですが実写よりも遥かに観やすい!
実写は色々と役とか演技の下手さとか嘘っぽい感じとかが目立ってたので…。
オチを知ってはいるけれど実写と比べてしまうのでアニメの方が入りやすい。
生と死を連想する内容だけど、んまーキレイキレイ。
世の中もこんな映画とかアニメみたいにクリーンな思考の人ばかりだと本当に良いんだろーなー。
感想的には同じだけど、タイトルを思うと何でその死に方?…ってつくづく思う。
病気で死なんのかい!!!!
通り魔って…え?は?どゆこと?
それなら最初からそのタイトルにしなくていいんじゃね????
まぁ、恋愛系好きな人は好きなんだろーなって感じ(笑)
一見の価値はあり程度
いつも一人で読書をしている高校生の「僕」は、ある日「共病文庫」と書いてある文庫本を拾う。
それはクラスの人気者の山内桜良の日記で、膵臓の病気を患い死期が迫っていることがつづられていた。
彼女が病気を隠して明るく振る舞っていることを知った「僕」は・・・。
他者と関りを持たず、自分だけで完結しようとする「僕」という人間の心情が痛いほどに伝わってきた。
従って、余命幾ばくもない桜良が逆に他者と関わることによってのみ、自分の残り少ない人生をまっとうできるという考え方と見事に対になっていて、次第にお互いが強く求めあう流れが至って自然だったな。
タイトルの怪異な?『君の膵臓をたべたい』というフレーズも甘く切なく響いてきたっけな。
感想としてはこんなところだが、春樹の母親の「母親を嘗めんなよ!」というセリフは妙にツボだったな。
後は「病気で死ぬ死ぬと散々ッパラ言わせておいて、通り魔事件に遭って殺される」という展開だけはどうしても解せないので、一見の価値はあり程度。
本当に残念
久々に見ててキレそうになった映画。
通り魔に殺されたんですよね?
だったらそこから遺族だったり残された友達の怒りとか悔しさからストーリーが発生しないと不自然。
あの死に方を共病文庫で処理するのは無理がある。
調べたらアニメ版では「病気に甘えていた、余命があるから逆にそこまでは絶対生きてくれるんだと思い込んでた」という、一番大事なところがカットされてるとか。
通り魔オチにするならせめてそこは描かないと本当にただ脈絡もなく桜良が死んだだけ。
病気持ちJKがさらに通り魔に刺殺されるなんてただの鬱映画でしかない。
あと、登場人物誰一人好きになれなかった。
主人公がどうしてあんな根暗野郎なのか。そこに至る過去の描写もないし本当ただの暗くて嫌なやつ。
何よりキョウコちゃんは普通に頭おかしすぎない?主人公のこと最初から敵視しすぎでは…。
葬式来ないのだって頭ごなしにキレるところじゃないでしょ…。
作画は素晴らしいしとても期待して見ただけに本当に残念。
「君の膵臓をたべたい」の重要な要素
「君の膵臓をたべたい」の作品を通して伝えたいことは、恐らくですが
「人はいつ死ぬかわからない」
ということだと思います。
それを伝えたいがために、山内桜良は病気ではなく、他殺でこの世を去りました。
そして
「病気に甘えていた、余命があるから逆にそこまでは絶対生きてくれるんだと思い込んでた」
このセリフに繋がるわけです。
そこを省いたアニメ映画は何故なのか・・・それは正直理解できません。
このセリフを言うこと自体に、制作側が違和感を感じたのかもしれません。
余命宣告というのは、逆にそれだけの期間なら生きれるよ・・・という保証でもありません。
全ては予測であり、確約ではありません。
命の確約なんてできませんからね。
「君の膵臓をたべたい(キミスイ)」まとめ
この作品を通して制作側、作者が言いたかったことなどは、何となく予測がつきます。
しかし、制作者や作者の意図とは関係なく、我々視聴者は評価します。
ここの乖離が、「君の膵臓をたべたい」はちょっと大きかったのかもしれません。
病気ではなく、通り魔のよってこの世を去った山内桜良のこと、事件のこと、そしてその後・・・ここをもう少し丁寧に描いていたら違ったのかもしれません。
しかし、そこに注力すると、主人公である“僕”志賀春樹と山内桜良の関係を濃く描けなかったから・・・というのもあると思います。
そして、事件のことをそこまで色濃く見せないことが、この手の結末を迎える作品のあるあるでもあります。
何にしても、多かれ少なかれ、「君の膵臓をたべたい」という作品は、視聴者に衝撃を与えた作品だと思います。
こういった賛否両論ある作品、これまでももっと見ていきたいですね。
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