【#家族募集します】ネタバレを1話~最終回結末まで紹介!原作は?

TBSの金曜ドラマ「#家族募集します」の1話から最終回、最終話・結末のあらすじやネタバレ、キャスト情報や視聴率、無料動画配信や感想について紹介していきたいと思います。

このドラマは、演技に定評があるジャニーズWESTの重岡大毅さんがGP帯の連続ドラマ初主演を務めるドラマとあり、注目を集めています。

漫画や小説が原作ではないオリジナル脚本ということもあり、どのような結末を迎えるのか非常に楽しみですね!

という事で、先ずはドラマ「#家族募集します」の動画配信や見逃し配信について紹介していきたいと思います。

金曜ドラマ「#家族募集します」の無料動画や見逃し配信の視聴方法

先ず、見逃し配信と言えば「TVer」が一般的なのですが、「TVer」では最新のドラマが見逃し配信として一週間しか配信されません。

今回ご紹介するTBSの金曜ドラマ「#家族募集します」も例外ではありません。

では、どうすれば見逃してしまった「#家族募集します」を見ることが出来るのか、またもう一度1話や2話、見逃してしまった4話や5話が見たい場合に、「#家族募集します」をどうすれば見ることができるのか・・・「#家族募集します」の動画配信を見る方法は一つだけあります。

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金曜ドラマ「#家族募集します」のネタバレ一覧

ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!

気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!

・全話のあらすじネタバレはこちらから

・最終回結末についてはこちらから

・キャスト情報はこちらから

金曜ドラマ「#家族募集します」の基本情報

重岡大毅(ジャニーズWEST)がシングルファーザー役でGP帯 連続ドラマ初主演!

ヒロインで小学校教師のシングルマザー役には木村文乃、「家族募集」の発案者で主人公の幼馴染役に仲野太賀、夢見る型破りな子持ちミュージシャン役に岸井ゆきのが決定!

SNSで“家族を募集”!?

性格も価値観も違う男女4人+子ども3人がひとつ屋根の下で子育てをし、共に暮らしていく姿を描く新時代のホームドラマが誕生!

「ただいま」と「おかえり」の数だけ、僕たちは“家族”になっていく——。

TBSでは、7月期の金曜ドラマ枠(毎週金曜よる10時)で、オリジナルストーリーの『#家族募集します』を放送する。

主演に重岡大毅(ジャニーズWEST)、ヒロインに木村文乃、共演に仲野太賀、岸井ゆきのという豪華実力派俳優陣を迎えて送る本作。

それぞれに悩みや秘密を抱えるシングルファーザー&マザーたちが、ひとつ屋根の下で子育てをしながら共に過ごし“家族”になっていく姿を描く、新時代のホームドラマが誕生する。

性格も価値観もバラバラな男女4人+子ども3人が繰り広げる、一風変わった同居生活。

血は繋がっていなくても、ひとつ屋根の下で「ただいま」と「おかえり」を繰り返し、“家族”としての絆を深めていく彼ら。

一緒に泣き、笑い、時にぶつかり合いながら、本当の家族のように助け合って暮らす彼らの姿を通して、“こんな家族がどこかにいてもいいんじゃないか”と思えるような、心温まるホームドラマをこの夏お届けする。

重岡×木村×仲野×岸井という豪華実力派俳優たちの競演にご期待ください。

7月スタートの金曜ドラマ『#家族募集します』、ぜひお楽しみに。

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金曜ドラマ「#家族募集します」のあらすじ・ネタバレ

主人公の赤城俊平(重岡大毅)は、ある事情で3か月前にシングルファーザーになったばかり。

5歳のひとり息子の子育てに苦戦する中、偶然再会した幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)がお節介な思いつきでSNSに投稿した「#家族募集します」という突飛な募集に巻き込まれてしまう。

蒼介は自身が働く古びたお好み焼き屋「にじや」を立て直すため、「にじや」の2階の空き物件で共同生活をして家賃収入を得ようと考えていたのだ。

そんな募集に誰も乗るわけがないと呆れる俊平だったが、「#家族募集します」のSNS投稿をきっかけに、ちょっと堅物な小学校教師のシングルマザー・桃田礼(木村文乃)と、夢を追い続ける子持ちシンガーソングライター・横瀬めいく(岸井ゆきの)と出会い、大人4人+子ども3人でひとつ屋根の下で暮らすことに。

性格も価値観もバラバラな7人がどのようにして“家族”になっていくのか。

一風変わった同居生活を通して、新しい“家族のカタチ”をお届けする。

金曜ドラマ「#家族募集します」1話のあらすじ・ネタバレ

主人公の赤城俊平(重岡大毅)は、ある事情で3か月前にシングルファーザーになったばかり。

5歳の息子・陽(佐藤遙灯)を育てながら、児童図書を扱う小さな出版社「エッグプラント」に勤め、育児と仕事に追われる日々を過ごしていた。

そんな中、幼馴染の小山内蒼介(仲野太賀)と偶然再会。

ワンオペ育児に悩む俊平の事情を知った蒼介は、SNSで家族を募集し、子育てをシェアして一緒に暮らそうと突飛な提案をする。

そんな募集に誰も乗るわけがないと呆れる俊平だったが、その夜、蒼介の携帯に1本の電話が…。

かけてきたのは、5歳の娘・雫(宮崎莉里沙)を育てるシングルマザーの教師・桃田礼(木村文乃)だった。

さらに、夢を追い続ける子持ちシンガーソングライター・横瀬めいく(岸井ゆきの)も6歳の息子・大地(三浦綺羅)と共に転がり込んできて…。

金曜ドラマ「#家族募集します」1話のネタバレ・感想

こんなに泣かされるとは思わなかった。

家をシェアすることで気づかされる“家族のあり方”というイマドキのテーマとタイトル、そしてジャニーズアイドルが主演の作品……となると、ポップでライトなホームドラマがくると思うではないか。

しかし、そんな先入観をいい意味で裏切ってくれた、ドラマ『#家族募集します』。

第1話にして、重岡大毅(ジャニーズWEST)が見せてくれたのは、まるでクライマックスを見ているかのような、感情を爆発させる演技だった。

重岡の涙が呼び水となって、その演技を受ける共演者も、そしてそれを見守る視聴者の涙腺を破壊していく。

「ここ笑うところ!」。

そう言いながら、まさに涙がこぼれ落ちるかのようにあふれる思いを吐露する姿は、俳優・重岡大毅の真骨頂と呼びたくなる演技だった。

重岡が扮するのは、小さな絵本出版社「エッグプラント」に務める赤城俊平。

事故により妻・みどり(山本美月)に先立たれ、幼い息子を育てるシングルファーザーで、まだ保育園児の息子・陽(佐藤遙灯)には、そのことについて話すことができずにいた。

仕事も育児も1人で切り盛りしなければならない毎日は、お弁当を食べながらついウトウトしてしまうほど過酷だ。

だが、俊平は努めて明るく笑顔で過ごす。

きっとそれは俊平自身が、まだみどりの死を受け入れたくないから。

泣いたり、落ち込んだりすることは、むしろ残酷な現実と向き合うことになる。

部屋の中もみどりがいたころのまま。

もう少しだけ、その気配を感じながら過ごしていたい。

まだ今は陽と共に「ママの帰りを待っている」を続けていたい。

その姿は、笑顔を絶やさず謙虚に努力してきた重岡自身の姿とも重なって、嘘偽りのない“健気さ”として私たちの心を突く。

現在、育児中の人はもちろん、きっと誰もが様々な状況下で、大変な思いを胸に隠している。

自分自身を崩さないために、奥歯を食いしばりながら笑顔で毎日必死で生きているのだ。

それは決して同情してもらいたいからではなく、自分が選んだ道なのだから、と。

きっと、その悲しみや苦しみを誰かと分かち合うことができたら素晴らしいことだろう。

しかし今の世の中そんなに簡単に心の荷を預けられるほど人との距離は近くない。

一度そのデリケートな荷物を誰かに渡して、もしぞんざいに扱われたら、きっとさらに傷つくことになる。

ならば、そんなリスクを取らずに1人で耐えたほうがいい。

そんな現代人が持つ繊細な揺らぎを、重岡が演じる俊平の笑顔に投影せずにはいられない。

だが、みどりがいなくなって101日目。

運命が大きく動き出す。

それは俊平の幼なじみ・小山内蒼介(仲野太賀)との偶然の再会。

思い立ったら即行動&お人好しな蒼介は、頑なに笑顔の鎧で固めてきた俊平の心に、そして物理的に生活圏内にも、グイグイと入り込んでいく。

その少々強引なくらいの親切心は、最近では敬遠されがちなもの。

お節介、余計なお世話、善意の押し付け……そんなふうに言われてしまいがちな現代。

実際に、俊平と同じくワンオペで子育てに奮闘しているシングルマザーの小学校教師・桃田礼(木村文乃)からは、一歩引いた冷ややかな眼差しを向けられてしまう蒼介。

だが、なぜか蒼介のことは憎むことができない。

それは踏み込みすぎた場合には、すぐに謝る素直さがあるから。

人は悪気がなくても誰かを傷つけてしまうことはある。

だからこそ、近年では人と接することを避けてしまう傾向に陥りがちだ。

だが、蒼介のように何度もぶつかることで、やっとちょうどいい距離感を知ることができる場合もある。

直接、俊平の頭をワシャワシャと触れることよりも、キャッチボールをする距離のほうが本音を話しやすいように。

ボールを投げながら、少しずつほぐれていく俊平の笑顔の鎧。

自分が笑っていなければと辛い気持ちを誰にもこぼせなかったこと。

みどりが帰ってこないのは、俊平が子どもの頃に妄想した「戦隊ヒーロー・トリプルファイブの一員になったのだ」と、陽に嘘をついていること。

いずれは向き合わなければならないと知りながらも、その日が来るのを恐れていること。

ポロポロとこぼれ落ちる俊平の想いに、蒼介も礼も、そして私たち視聴者も涙があふれるのを止めることができない。

一緒に泣いて、一緒に笑うのが家族……。

一朝一夕に家族になることは難しい。

だが、誰にも頼ることができないと頑なになっていた部分を、シェアしてもいいのではないかという距離感をつかめたように見えた。

まさに、これが第一歩だ。

さらにそこへ、シンガーソングライターを志す横瀬めいく(岸井ゆきの)が息子・大地(三浦綺羅)もやってくる。

3人の親、3人の子ども、そしてその間を繋ぎ温かく照らす、太陽のような1人の男が、これからどんな「家族」を築いていくのか非常に楽しみだ。

誰もが孤軍奮闘する自己責任の時代。

そしてコロナ禍によって、より人と人との距離が離れていく現代に挑む『#家族募集します』。

名も知らない他人から、気兼ねなく頼みごとができるご近所さん、そして血の繋がらずとも絆で繋がることができる家族へ。

その関係性の変化は、孤独の海を1人で泳いでいる気持ちになっているすべての頑張る現代人にとって、たどり着きたい夢の島のように映るだろう。

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金曜ドラマ「#家族募集します」2話のあらすじ・ネタバレ

蒼介(仲野太賀)がSNSに投稿した「#家族募集」を見てにじやにシングルマザーの横瀬めいく(岸井ゆきの)とその息子の大地(三浦綺羅)が転がり込んできた。

早速の同居者登場に慌てた蒼介は、俊平(重岡大毅)と礼(木村文乃)をにじやに緊急招集!みんなで一緒に夕食を食べることに。

しかし、シンガーソングライターを目指しているというめいくは、超自由奔放!

あまりにマイペースな態度に蒼介はイライラが止まらない。

俊平は、「ここに来たのには何か事情があるのでは」と蒼介をなだめるが、蒼介のめいくに対する不信感は募るばかり…。

そんな中、めいくが大地をにじやに残し、突然の失踪!?

銀治(石橋蓮司)によると、ギターケースを担いでひとり出かけて行ったという……しばらくしても戻らないめいくに対し、蒼介は「子どもを捨てた!」と怒りを露わにする。

俊平は、いつになく苛立っている蒼介と、何か訳ありな様子のめいくが気になって……。

金曜ドラマ「#家族募集します」2話のネタバレ・感想

人には自分では抜くことのできないガスがあるようだ。誰かに伝えるために文字にしたり、歌にしたり……きっと時間をかければ、その思いを何かしらの形としてアウトプットし、昇華することができるかもしれない。

でも、育児はノンストップ。一度スタートしたらリセットすることはもちろん、なかなか立ち止まることができない。それがワンオペならばなおさらだ。

気を抜くきっかけをつかめずに、まるで風船のようにパンパンに膨らんでしまったモヤモヤ。その思いは、きっと誰かがそっとハグしてくれたらシューッと抜けるものなのかもしれない。

物理的にも、精神的にも、きっと私たちはお互いをハグしながら生きていける。『#家族募集します』の第2話は、そんな優しさに包まれた回だった。

シングルファーザーの俊平(重岡大毅)とシングルマザーの礼(木村文乃)、そして温かな家族に憧れている蒼介(仲野太賀)は、いきなりひとつ屋根の下で暮らすことはためらいながらも、お互いのピンチに駆けつける仲間のような絆が芽生えつつあった。

そんななかSNSの「#家族募集」を見て、お好み焼き屋『にじや』へとやってきたシングルマザーの横瀬めいく(岸井ゆきの)と、その息子の大地(三浦綺羅)。

ギターケースを背負い、シンガーソングライターを目指しているというめいくは、誰にも迷惑をかけまいと奮闘してきた俊平や礼とはまったく違うタイプだ。

つかみどころのないマイペースなめいくの言動に落ち着かない様子の蒼介。すぐさま「ピンチだ!」と俊平と礼は招集をかける。

さっそく、俊平の息子・陽(佐藤遙灯)と、礼の娘・雫(宮崎莉里沙)と共に食事や読み聞かせをしていると、めいくから「自分がいなくなっても大地が寂しくないのでは」という笑えない冗談まで飛び出し、蒼介はイライラを隠しきれない。

翌日、そんな蒼介の神経をさらに逆なでするように、めいくが大地を残して何時間も帰らない。いつも明るくおおらかな蒼介が、「子どもを捨てたのではないか」と大騒ぎして怒りをあらわにする理由。

それは、めいくが蒼介の母親に似ているためだった。

蒼介がお好み焼きを分け合って笑う家族に憧れてやまないのは、かつて父親が出ていき、シングルマザーとなった母親にも見捨てられたから。

ひとりでメロンパンをかじることが当たり前になりつつある大地に、蒼介のかつて大きく傷ついた部分がうずくのだ。

いつもならば、思いつくままお節介なほどに行動していく蒼介。だが、今回ばかりは蒼介に代わって俊平が動き出す。

一方、自由奔放に見えためいくも、育児と自己実現の間で揺れ動いていた。ちゃんとした母親になることは、シンガーソングライターになる夢を捨てることなのだろうか……。

今もなお根強く信じられている母性神話。自分のことよりも子どもに尽くす、そんな母性が必ず女性には備わっているという説だ。

しかし、神話はあくまで神話。現実とは必ずしも一致するものではない。

子育ての大変さに「逃げ出したい」「楽しくない」「自分には母性がないのでは?」と悩む女性は多いのだ。

個性を尊重し、男女問わず自分らしくキャリアを築こうという社会の流れの中で、母親になるという選択をした瞬間、一律の「いいお母さん」像を目指さなければならないプレッシャーがあるように感じる。

自分の人生やキャリアを目指すことと、母親として子どもに愛情を注ぎ育てること。それを両立していくためには、きっともっと他者の手を借りやすい空気が必要なのではないか。

それがお金を払って受けることのできる各種サービスでもいいし、ご近所さんのような仲間でもいい。

「帰りましょう」「おかえりなさい」そう言って、物理的に、そして精神的にガスを抜ける確かな信頼関係があれば、それはもう新しい「家族」の形と言えるのかもしれない。「家族になる」とは、きっとピンチを助け合う時間の積み重ね。

今はそんなピンチを誰に叫んでいいのかわからない世の中になってしまったのかもしれない。

あなたにはピンチのときに駆けつけてガスを抜いてくれる人はいるだろうか。そして、逆にあなたは誰かのガスを抜く存在になれれているだろうか。

この張り詰めた社会の生きづらさを変えていく一歩に、『#家族募集します』がなってくれるような気がしている。

まだ、家族の入り口にようやく立った仲間たち。そして次回はついに俊平が妻・みどり(山本美月)が帰らぬ人になったことを陽に伝えるようだ。

それは、俊平にとって残酷な現実を本当の意味で受け入れるということ。完璧な家族はない。

だからこそ、常に欠けてしまった何かと向き合い、補っていく作業が家族には発生する。失われたものとどう向き合っていけばいいのだろうか。

そのヒントを、心揺さぶる演技で私たちに伝えてくれるのではないだろうか。

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金曜ドラマ「#家族募集します」3話のあらすじ・ネタバレ

めいく(岸井ゆきの)と大地(三浦綺羅)親子が暮らし始めて賑やかになった“にじや”。

なんだかんだ言いつつも、俊平(重岡大毅)と礼(木村文乃)も頻繁ににじやに顔を出すようになっていた。

蒼介(仲野太賀)は、俊平と礼に、改めて「ここで一緒に暮らそう」と提案!

しかし、礼は「誰にも頼りたくない」と蒼介の申し出をあっさり却下。

一方の俊平も、みどりと一緒に住んでいた家を引き払う気にはなれず、にじやに住むことをためらっていた。

俊平は妻・みどり(山本美月)が亡くなったという事実を、息子・陽(佐藤遙灯)に伝えることができず、思い悩んでいた。

そんな俊平の思いを汲み取ったにじやの面々は、お節介な蒼介を筆頭に、それぞれの方法で俊平に寄り添うことに。

“家族”の優しさに背中を押され、俊平は陽に向き合おうと心に決めるが……。

金曜ドラマ「#家族募集します」3話のネタバレ・感想

毎回まるで1本の映画を見るかのように、一つずつ丁寧に壁を乗り越えていく姿が描かれる本作。

第3話では、いよいよ主人公・俊平(重岡大毅)が、息子・陽(佐藤遙灯)に、母親・みどり(山本美月)の死を告げることを決心する。

絵本作家であり、ヨーロッパで取材中に不慮の事故で帰らぬ人となってしまったみどり。俊平は陽に100日以上、その事実を伝えられずにいた。

それは、幼い陽にどう話したら母の死が理解できるのかという模索以上に、俊平自身が最愛の妻の死を受け入れるの時間が必要だったのではないだろうか。

陽に伝える日は、すなわち「いつか帰ってくる」という夢の時間の終わりを意味する。できることならもう少しだけ、この残酷な現実から目を背けていたい。

陽と2人でみどりが帰ってくるのを待っていたい。誰よりもそう願っていたのは俊平だったのだから。

しかし、いつまでもそんな夢の中に居続けることができるわけではない。陽に「ママはいつ帰ってくるの?」「ママはどこにいるの?」そう聞かれるたびに、話をそらさなければならない心苦しさ。

きっとこのままごまかし続けていけば、大好きなはずのママの話を陽とできなくなってしまうおそれもある。

そんな俊平の背中を押したのが、にじやのメンバーだった。そのアプローチも個性が光る。世話好きな蒼介(仲野太賀)は放っておけないとみんなで悩みをシェアしようと声をかけていく。

見切り発車と揶揄されるくらいのちょっぴり強引なところも、ふさぎ込みがちなときには嬉しいもの。自分から「聞いてほしい」というのが苦手な、人に迷惑をかけたくないタイプならなおさらだ。

蒼介がセッティングした場で、俊平の隣に座ったのはめいく(岸井ゆきの)だ。蒼介が奮闘して作った“お好み焼き風パンケーキ“も「おいしくない」とバッサリ言うめいくは、俊平にも「考えてるふりして、本当は逃げてるんじゃないの?」「陽がどんな顔をするのか怖くなって、逃げてるだけなんじゃないの?」と歯に衣着せぬ物言いで意見する。

ここまで遠慮なくぶつかられては、つい俊平も本音があふれる。

「だからヤダったんだよな。グサッときた。みんなに相談したらさ、そうやって俺のやわらかいところに切り込んでくるんじゃないかって……だから相談するのも逃げてたのかな」そう言いながら、自分自身と向き合わざるを得なくなるのだった。

手いっぱいのときに助けてもらう“逃げ場所”となりながら、同時に「逃げずに立ち向かうときでは?」と背中を押すことができる……彼らが目指しているのは、そんな距離感の“家族”。

きっとめいくがこれほど真正面から意見できたのは、前回はめいくとその息子・大地(三浦綺羅)とのことで一度迷惑をかけたという“お互い様”の関係だと思えるからこそ。ぶつかりながら、腹を見せ合える間柄に彼らはなりつつあるのだ。

「他人の悩みに何か言えるなんて傲慢だと思う」「私なら自分の悩みに立ち入ってほしくない」と考えていた礼(木村文乃)も、また彼女なりのアプローチで俊平の悩みと向き合っていた。

児童心理学の専門的な意見を参照しながら、最善の方法を探っていく。そして、おやっさんこと銀治(石橋蓮司)もまた「子どもたち向けのメニューも考えないとな」と、自分のできることで、新しい家族の一員になっていく姿に胸が熱くなる。

自分の悩みは、最終的には自分でどうにかするしかない。「自己責任」が叫ばれる現代では、礼のように“他人が余計な口を出さない”ということもひとつの優しさという考え方もある。

だが、違う視点を持つからこそ気付かされることや、思わぬヒントをもらえることもある。最も近い他人として、家族がそんな心強い存在になってくれたら……そんな理想を彼らは実現しようとしているのだ。

ついに「ママは帰ってこない」「死んじゃった」と自分の言葉で、陽に真実を伝えた俊平。その様子を、涙を堪えながら見届ける一同。

「こういうふうに一緒に泣いて、一緒に笑って、1人の気持ちをみんなでシェアするのが家族だよね」と、蒼介と泣きながらキャッチボールしたときの俊平の言葉がリフレインする。

「寂しいときはね、一緒に泣こう」。そう言って陽を抱きしめる俊平を見て、涙が止まらなかったにじやの面々も、そして同じように目から熱いものがこぼれた視聴者も、この瞬間は家族になっていたように思う。

愛する人の死を受け入れて前に進んでいくことは、決して気持ちが切り替えられるということではない。むしろ、笑える瞬間を迎えるほどに「ここにいてくれたら」と一層恋しくなるもの。

また同時に、その痛みを感じるということは、それだけ愛しい人と出会えた喜びを知ることでもある。そんな複雑な気持ちの揺らぎと共に生きていくということなのだ。

泣くまいと気を張っているときよりも、ふいに気が緩んで涙があふれる日々が、この先もずっと続いていく。

その終わらない悲しみを抱えながら生きているのだと、知ってくれるだけで人は救われるものだ。一緒に泣いてくれた人なら、きっと覚えていてくれるはずだから。

そして、面と向かって涙を流していなくても、どこかで泣いているのだとそっと察してくれる、そんなやわらかな愛情が漂う“家族”に。

彼らならきっと実現できるのではないか、いや成し遂げてほしいと応援したい気持ちでいっぱいだ。

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金曜ドラマ「#家族募集します」4話のあらすじ・ネタバレ

ついに正式に俊平(重岡大毅)と礼(木村文乃)も「にじや」で暮らし始め、大人4人と子ども3人の和気あいあいとした暮らしがスタート!

蒼介(仲野太賀)は「にじや」に活気を取り戻すため店内を改装。めいく(岸井ゆきの)はバイトを始めたりと、それぞれが新しい一歩を踏み出していた。

そんな順風満帆な「にじや」に大事件が勃発!?

蒼介がそのままにしていた「#家族募集します」の投稿を見て、強面で威圧的な黒崎徹(橋本じゅん)と8歳の娘・いつき(板垣樹)が突然「今日から入居したい」とやって来たのだ!しかし、すでに「にじや」は満員で、新たな同居人を受け入れるスペースがなく…。

高圧的に迫る黒崎に毅然と反論する礼。

一方で、いつきの寂しそうな表情が気になる俊平たち。

ちょっとした意見の食い違いから、礼と俊平たちの間に小さな亀裂が生まれてしまう…。

そんな気まずさをどうにか修復しようと、俊平は礼とコミュニケーションを取ろうと奮闘!

すると、礼には思わぬ秘密があることが発覚して…!?

金曜ドラマ「#家族募集します」4話のネタバレ・感想

同じお弁当を食べ、お風呂に入る順番を決めて、湯上がりの飾らない姿を見せ合う……そんな家族としての暮らしのリズムが少しずつ整ってきた3家族が描かれた第4話。

その光景はまさに平和そのもので、子どもたちの笑い声が心地よく窓から漏れ聞こえてくる。

こんな幸せな空気に包まれた家に「ただいま」と言って帰りたい、そう思うのは黒崎(橋本じゅん)の娘・いつき(板垣樹)だけでなく、テレビの前でこのドラマを楽しみに待つ視聴者も同じ気持ちではないだろうか。

順調にスタートしたように見えた4人の大人+3人の子どもの共同生活。しかし、そこに新メンバーとして黒崎がやってくる。

俊平(重岡大毅)と同じ、3カ月前にシングルファザーとなったと言うのだが、名字が違う2人。親子関係はかなり複雑そうだ。

仕事で忙しい黒崎はいつきとのコミュニケーションがうまくとれておらず、夏休みの間どのように過ごしていいかわからないと言う。

「娘を預かってほしい」と言うものの、すでにお好み焼き屋にじやの2階には新たなメンバーを受け入れるだけのスペースがない。やんわりと事情を伝えてわかってもらおうとした俊平を見かねて、礼(木村文乃)がピシャリと断った。

礼が現実的な判断をしたことに、誰も異論はなかった。しかし本当にこれでよかったのか。いつきがどれほどの思いでにじやを訪れたのか……とモヤモヤが残る。

家の中では、時折そんな議題が持ち上がるものだ。なぜなら家族単位のルールは、世間一般のそれと一致しているわけではないから。

自分たちがどうしたら快適に暮らしていくことができるのかは、自分たちで話し合って決めていかなければならない。これも家族をしていく上で避けては通れない道だ。

「あのままあの子を受け入れたほうが良かったですか? そういう空気ですよね?」

「けど、今の私たちは自分たちのことで精一杯じゃないですか。これ以上、他人の問題を抱えるなんて、お節介が過ぎます」

「え、私間違ってます?」

そんな礼に対して何も言えない俊平と蒼介(仲野太賀)。すると、礼はめいく(岸井ゆきの)に意見を求める。

これまでのやり取りを見ていると礼とめいくの価値観が正反対なのは明らか。それでも礼が、めいくの意見に耳を傾けたのは、彼女を家族の一員として意識し、その声を聞いておかねばと思っている証だろう。

「私は成り行き主義だからさ。何が良いとか、何が正解なんてわかんないや。正解とか間違いって、その人によって違うし」

「私、学生時代にシェアハウスに住んでたことあるんだけど、自分がこうしたいとか、こうじゃなきゃ、とかなるべく思わないようにしてたんだよね……それも相手にとっちゃ、ただのわがままだから」

というめいくの言葉に「私が、わがまま?」と、礼は否定されたような感覚を覚える。決して、めいくは礼を責めたくて言ったわけではない。

あくまで自分のポリシーを過去の経験をもとに語っただけだ。しかし、今回“こうじゃなきゃ”と行動したのは自分、つまり“こうじゃなきゃ”と思う=わがまま=私がわがままと、つなげて考えてしまうのだ。

「だから、間違いとか正解じゃないって話をしてんの」というめいくの言葉も届かない。こんなふうに礼の認知がネガティブに傾いたのは、“こうじゃなきゃ”と思って行動してきたのは今回だけじゃないから。

理想の家族を求めるあまり、仕事が一番の夫のもとを出て行った礼は、まだ正式に離婚をしてはいなかった。そのやわらかくて痛いところを、めいくに突かれたような気分になったのだろう。

いつだって、娘のしずく(宮崎莉里沙)のために、これが「正しい」と判断してきたつもりだった。でも、それは理想を求める自分のわがままを通しているだけかもしれない、そんな迷いを「めんどくさいよね」と俊平にこぼす。

そんな礼に「面倒くささなら僕の方が上です」と寄り添う俊平。彼もまた、妻のみどり(山本美月)が帰らぬ人になってしまったヨーロッパへのフィールドワークをすすめたのは自分だという自責の念を抱えているからに違いない。

人生には間違いとか正解とかないのだ。そうはわかっていても、本当にこれが正しかったのか、どうしたらよかったのかと自らに問うことをやめられない。

ウジウジと考えて、迷った挙げ句に感情的になって、取り繕うこともできないくらい余裕がなくなって……そんなめんどくささに付き合うことこそ家族ということなのだろう。

「礼さんのそういうところも、好きです」と俊平の口からドキッとする発言も飛び出したが、それは恋の始まりというよりも、ずっと穏やかな家族愛に近いようだ。

めいくと蒼介がニヤニヤと見つめている様子も、なんだか両親が仲良くしているのをよろこぶ兄と妹のように見えて微笑ましい。

これにて一件落着か……と思いきや、にじやにはまたも「家出をしてきた」という、いつきの姿が。そして、俊平も「みどりからの新しい宿題を見つけた」という。

まだまだ“家族”で解決していくべき問題がたくさんありそうだが、きっとやさしく解決していくに違いない。早くもまた、この家族に会いたくなる。

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金曜ドラマ「#家族募集します」5話のあらすじ・ネタバレ

「この家の家族にしてください!」と、突然一人で「にじや」にやってきた黒崎(橋本じゅん)の娘・いつき(板垣樹)。

家出には何か理由があるはず…と察した俊平(重岡大毅)は、一晩だけいつきを預かりたいと、黒崎に直談判をすることに!

すると黒崎親子が抱えた複雑な事情が見えてきて……?

一方、蒼介(仲野太賀)は、「にじや」を盛り上げるため、礼(木村文乃)とめいく(岸井ゆきの)ら総動員で、「にじやフェス」なる1日限りのお祭りを開催する計画を立てていた。

それを聞いた俊平は、黒崎親子の仲を取り持つための、ある秘策を思いつく!

そして「にじやフェス」当日、俊平は作戦を実行!

予想外のゲストが現れ、「にじやフェス」は意外な展開を迎えることに……!?

金曜ドラマ「#家族募集します」5話のネタバレ・感想

第5話では、また新たな理想的な展開を見届けることができた。

それは離婚して、娘のいつき(板垣樹)と疎遠になっていた黒崎(橋本じゅん)の見せた優しい笑顔。

いくら本当の家族であっても、どんな風に笑い合っていたのか忘れてしまうこともある。

大事なことは、それでもまた近づきたいと思えるかどうか。

お互いに「ごめんなさい」と素直に謝ることができた黒崎親子は多少のぎこちなさを残しながらも、距離を縮めることに成功した。

また、にじやメンバーのリモート家族メンバーとして繋がり続けることになったのだ。

そんな黒崎親子に触れることで、礼は正式な離婚への決意を固める。

それは、礼が「理想」だと思っていたものは、自分たちなりの幸せを作ることではなく、独りよがりに押し付けていただけだと気づいたから。

理想的な家族とは、家族の数だけ形があっていいのだ。

例えるなら、クッキーのように型押しするのではなく、お好み焼きのようにヘラで生地を整えながら形を作り上げていくものなのかもしれない。

ときには、意外な味付けのパンケーキお好み焼きがあってもいい。

丸くないワンハンドタイプのお好み焼きがあってもいいのだ。

そこに思わず笑顔になれる時間=理想的な瞬間があれば。

礼が離婚への覚悟を決めたのと同時に、俊平も亡き妻・みどり(山本美月)の遺品を整理していく心の準備をしていた。

俊平にとってみどりの死は、自分がすすめたことによって起こってしまったという罪悪感があったはずだ。

愛しい人を亡くしたという悲しみに加えて、そのきっかけを自分が作ってしまったという痛みに向き合うのはどれほど辛かったことか。

だが、そんな俊平に救いの瞬間が訪れる。みどりの残したレコーダーに「本当に来てよかった」の声が入っていたのだ。

どんなに悔やんでも時間は戻らない。それがわかっているからこそ、大人は今の決断に慎重になってしまう。

しかし、何かを始めることで、過去の出来事に対する気持ちが少しだけ軽くなるような瞬間を迎えることもあるということ。

それも「理想だ」と言われてしまえば、そうかもしれない。だが、このドラマではその理想が、とても優しく描かれるのだ。

その時間に癒やされ、それぞれの理想に向かって、また何かを始めることに勇気をもらえるのだ。

次回はめいくが新たな恋を目指して一騒動ありそうだ。俊平の礼への気持ちも、注目が集まるところ。

「こんな家があったらいいな」「こんな風に生活できたらいいな」を実験的に取り組んでいく彼らのこと、もしかしたら、これまでの恋愛とは異なる繋がりで家族の絆が強固になっていくなんていう展開もあるかもしれない。

まだ見ぬ新しい理想を実現していってくれることを期待しながら、来週も幸せな時間を共有していきたい。

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金曜ドラマ「#家族募集します」6話のあらすじ・ネタバレ

正式に離婚を決意したことを、俊平(重岡大毅)や蒼介(仲野太賀)ら、にじやの家族に報告した礼(木村文乃)。

すると、思わぬ余波が……なんとめいく(岸井ゆきの)が、礼の新しいスタートに触発され、「恋がしたい!」と言い出したのだ!

さらに、早速“恋のお相手候補”として、音楽仲間のナオト(井口理)をにじやに連れてきたため、俊平たちは大混乱!

ナオトを囲む和やかな食事会のはずが、黒崎(橋本じゅん)や銀治(石橋蓮司)まで参戦して、まるで家族面談のような緊迫した雰囲気になってしまい…!?

一方、みどり(山本美月)が海外で取材の際に使っていたボイスレコーダーとスケッチブックを見つけた俊平は、亡き妻に思いを馳せていた。

ボイスレコーダーでみどりの生き生きとした声を繰り返し聴いているうちに、俊平はみどりが遺した思いに気付き──

金曜ドラマ「#家族募集します」6話のネタバレ・感想

俊平(重岡大毅)は、妻・みどり(山本美月)の遺したボイスレコーダーをヒントに、新しい絵本を作ろうと奮起することに。

〈はじめて知った恋の色に 染まってゆく心 まるごと全部君のしるし〉と続く歌詞のように。

懐かしむばかりではなく、遺してくれたものと一緒に生きていくことができるということ。

「またね」を別れの言葉から、再会の誓いにしていく。それは俊平にとって、改めてみどりの才能に恋をする日々になるかもしれない。

“いない”ということに、どう向き合っていこうか。第6話では、そんなテーマを感じることができた。

正式な離婚が成立した礼(木村文乃)だが元夫との関係性は良好で、娘の雫(宮崎莉里沙)の父親がいなくなるわけではなかった。

その様子を見て、離婚した元夫と会うことを拒んだめいく(岸井ゆきの)は、息子・大地(三浦綺羅)にパパがいないという事実に罪悪感を抱いていた。

恋をして新しいパートナーを迎えてみようかと、積極的に動き始めためいく。音楽仲間のナオト(井口理)を彼氏候補としてお好み焼き屋『にじや』につれてくるという強行突破を見せるのだった。

「兄、おじいちゃん、2番目の兄に、お姉ちゃんとその子どもたち!」そんな風に紹介される『にじや』のメンバーが拒んだり照れたりせずに、受け入れていくのも微笑ましい。

サブスク家族として仲間入りした黒崎(橋本じゅん)も、すでに親戚感を漂わせているから、笑ってしまう。

めいくのことを家族同然に心配する一同は、ナオトが彼氏候補にふさわしいかどうか、まるで面接のような質疑応答を繰り広げる。

ドラマにメタ視点を持ち込むのは野暮だとは思いつつも、人気バンドKing Gnuのボーカルを務める井口に対して「本気で音楽をやっているのか?」と問いただすシーンにも思わずニヤリとしてしまった。

そんな騒動を通じて見えてきたのは、大地の本音。パパはいない、けれど不幸せではない。

めいくも、そして『にじや』の家族がいることに大地は満足していた。むしろ、無理に新しいパパを求めるつもりもないと。

小さいころ、学童で仲良くなった俊平と蒼介(仲野太賀)も父親がいない日々を過ごした先輩として、「十分幸せだった」と言葉を添えるのだった。

一般的に、両親が揃って“いない”ことは、“いる”家族に比べて、欠けてように感じられることが多い。

でも、大事なのは愛情で満たされているかどうか。死別はもちろん、離別もやむを得ない理由から別れを決断している。

シングルファザー、シングルマザーとして歩み進める中には、礼のように「おめでとう」と言われる門出の場合もある。

“いない”というのはあくまでも状態であるということ。みどりのように“いない”けど“いる”が続く家族もいる。

大地のように“いない”ことを自然にとらえている子どももいる。そんないろいろなカラーの家族の形が、そのままに受け入れられる社会になってほしい。

そんな願いが『にじや』という名前を呼応しているように思えた。

シングル親の恋愛は、独身時代以上に慎重になるもの。礼が「ノリや勢いで恋愛はできない」と言ったのは、実に彼女らしい意見。

しかし、礼の中にはほのかに俊平への恋の予感がある。次回はいよいよ家族旅行へと出かける一同。

みどりの声を聞いた礼がどのような反応をしていくのかが注目ポイントになりそうだ。みどりへの恋が続いている俊平と、どのような関係性を築いていくのだろうか。

もしかしたら、これまで多くのドラマで描かれたような燃え盛るようなロマンスとは違う、温かい空気のようなやわらかな恋が育まれていくかもしれない。

「家族とはこうあるべき」という思い込みをやさしくほぐしていく本作なら、「恋とはこうだ」という圧力も解き放ち、でっかい愛で抱きしめてくれるような予感がする。

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金曜ドラマ「#家族募集します」7話のあらすじ・ネタバレ

妻・みどりの思いを胸に、新しい絵本を作ることに決めた俊平(重岡大毅)。

みどり(山本美月)が残したボイスメモからアイデアの欠片を集め、新しい絵本の構想に思いを巡らせていた。

一方、にじやは子供たちの夏休み真っ只中!

黒崎(橋本じゅん)がみんなで旅行に行こうと提案するも、蒼介(仲野太賀)はお店、めいく(岸井ゆきの)はバイトがあるため、全員での旅行はやむなく断念…。

すると、なんといつき(板垣樹)が「お父さんと2人で行きたい」と言い出し、黒崎は戸惑いながらも初めての父娘二人きりの旅行へ行くことに!

さらに、俊平と陽(佐藤遙灯)、礼(木村文乃)と雫(宮崎莉里沙)も4人で海に出かけることが決まり、それぞれの“家族旅行”へ出発!

一方、お留守番の大地(三浦綺羅)も、秘密の夏休み計画を立てていて…?

しかし、それぞれが夏の思い出作りを楽しむ中、思いがけないトラブルが発生。

特別な1日は思わぬ方向へ──

金曜ドラマ「#家族募集します」7話のネタバレ・感想

特別な思い出。それは、みんなで食べた高級メロンの味。海で作った大きな砂のお城。

おじいちゃんを独り占めして入った銭湯の大浴場……。日常のなかにときどき訪れるレアで眩しくて忘れたくない時間。

私たちはそんな幸せな瞬間を胸に一生を生きていくことができる。

第7話では、にじやの店主・銀治(石橋蓮司)に注目が集まった。これまでおじいちゃん的存在としてにじやの家族を見守ってきた銀治は、頑なに2階に足を踏み入れなかった。

それは、銀治の“本当の”家族との思い出が詰まっていたから。そこに足を踏み入れれば途端に蘇る家族との時間。

今はいない家族と何があったのか。全ては語られてはいないが、きっと俊平(重岡大毅)が亡き妻・みどり(山本美月)のスーツケースを開けられなかったように、その思い出と向き合うには何年もの時間が必要だったのだろう。

仕事での挫折を経験したことで、娘のいつき(板垣樹)との時間が取れるようになった黒崎(橋本じゅん)に「いいことも悪いこともとんとんならば御の字」と諭す姿も印象的だった。

人生はいいことばかりではない。むしろ楽しい日々は当たり前のように過ぎ去り、苦しく悲しい出来事のほうが長い時間心を締め付ける。だから、いいことと悪いことが同じくらいならそれは十分幸せだということ。長く生きてきた人生の大先輩の言葉が重く響いた。

そんな銀治の手を引いて2階へと誘ったのは、めいく(岸井ゆきの)の息子・大地(三浦綺羅)だった。

めいくの経済的な事情もあり、他の子どもたちと一緒に海に行くことができなかった大地。だが、その代わりに銀治のことを独り占めできたと嬉しそうに手を繋ぐ。

「狙ってた!」と言ってのける姿に、いつも聞き分けのいい大地の無邪気な一面が垣間見えて、こちらまで嬉しくなってくる。特別な思い出は、いつもの家の中でも作ることができる。まだまだ「ステイセーフ、ステイホーム」が続く2021年の夏にグッとくるものがあった。

もちろん特別な場所に行くことができるのであれば、それこそ二度と巻き戻せない貴重な夏の思い出だ。

仕事ばかりしてきた黒崎が、自分の建てたホテルを娘に見せることができるのも、おそらく今年の夏でなければ叶わなかったことだろう。

娘が父と「2人きりで海に行きたい」と言ってくれる年頃は短い。そして、いつきにはゆくゆくは母親のもとに行かなければならないという期限もある。

子どもの成長と、大人の事情、そして行きたいところに行くことができるという環境が整うタイミングというのは、決して当たり前ではない奇跡なのだということを私たちは知っている。

だが、それがもし叶わなかったとしても絶望することはないのだと、大地の屈託のない笑顔に励まされたような気がした。

そして銀治が大地の手を取って2階に上がり少しだけ自分の“本当の家族”との時間を話したように、礼(木村文乃)が俊平の隣に寄り添いみどりのボイスメモを聴き返したことで俊平はみどりを旅に行かせた複雑な思いを明かす。

もしかしたらずっと誰にも言わなかったかもしれない想いが、やわらかににじやの家族にシェアされていく。心を締め付けていたものを、家族が解きほぐしてくれる。それが夏の開放感がもたらす特別な時間なのかもしれない。

だが、ここで銀治の言葉が再び聞こえてくる。人生はいいことばかりではないのだ、と。

私たちは“いいこと”に対しては、事前に準備をしていることが多い。スケジュールを立て、宿を予約し、旅の準備をするのもそうだ。

そして、おじいちゃんが遊んでくれそうなときを「狙って」声をかけるのもそう。だが、悪いことは突然、誰もが想像していないときに起こる。

めいくと蒼介がご機嫌に出かけ、大地がさらに銀治と2人きりの時間を楽しもうとしたタイミングで、銀治が倒れてしまったのだ。

心の準備ができていないことに、私たちはとっさに動くことができない。ましてや大地はまだ子ども。

大人でさえ動揺してしまうシチュエーションをどのように対応していくのだろうか。「遊ぼう」なんて言わなければ。出かけてなどいなければ。

体調の変化に気づいてあげていれば……と、誰もが悪いことに対しては自責の念に駆られるもの。銀治の身体は、そして大地の、にじやの家族の心は大丈夫なのかと心配でならない。

でも、1つだけ言えるのは大地が2階に連れ出したからこそ、銀治は自分の部屋で静かに倒れずに済んだということだ。

誰にも見つけられなかった可能性さえあったところを、1人にしなかったのは大地のおかげなのだ。だから、どうか自分を責めずにいてほしい。

“家族”をしていれば避けては通れない家族のピンチを、俊平たちがどのようにケアし向き合っていくのか。これは真の家族となる試練の始まりといえそうだ。

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金曜ドラマ「#家族募集します」8話のあらすじ・ネタバレ

旅行中の俊平(重岡大毅)と礼(木村文乃)の元に、大地(三浦綺羅)からの電話が。

それは、銀治(石橋蓮司)が倒れたという知らせだった──

ちょうど出かけていた蒼介(仲野太賀)とめいく(岸井ゆきの)に代わり、電話で大地に指示を出す俊平と礼。

そしてふたりは、急いで東京に戻ることに。

帰宅した蒼介たちと、知らせを受けた黒崎親子も駆けつけ、病院に集まったにじやの“家族”。

俊平たちは、銀治の“本当の家族”に連絡を入れるべきではないかと思案する。

しかし、銀治は今まで家族について頑なに口を閉ざしていたため、全く情報がなく連絡先もわからない…そこで俊平たちは、SNSを使って銀治の家族を探すことを思いつく……!

すると、「銀治の家族だ」と名乗る女性(ヒコロヒー)が突然にじやにやって来て──

金曜ドラマ「#家族募集します」8話のネタバレ・感想

“血縁関係を超えた”家族は、血のつながる“本当の”家族のために身を引くべきなのか――。

SNSの「#家族募集します」のハッシュタグに導かれ、奇跡のような出会いを果たしたお好み焼き屋にじやの家族。

楽しいことはもちろん、にじやの店主・銀治(石橋蓮司)が倒れるという大きな不安と心配も分かち合い、これまで8話を通じて一つひとつ乗り越えてきた。

その日々は、家族写真の思い出のない蒼介(仲野太賀)にとって求めていたもの。

だが、奇しくも蒼介がにじやの家族を見つけたのと同じように「#家族探してます」のハッシュタグによって銀治の絶縁状態だった家族が見つかる。

「にじやは自分の代まで」と心に決め、息子夫婦には迷惑をかけまいとしていた銀治。しかし、昔ながらの職人気質な銀治と息子の親子は、お互いの素直な気持ちを伝え合えずに仲違いをしてしまったのだという。

それから6年。銀治の息子は新天地で自分の店にチャレンジするものの、うまくいかずに転職したと、妻の久実子(ヒコロヒー)が明かす。

そして、できることならばまた以前のようにここでみんなで暮らしたい、とも。そんな本音を聞いた蒼介は1人胸を痛める。

優しくて世話焼きな性格の蒼介のこと。何よりも他ならぬ自分自身が家族に憧れた過去から久実子の今の悲しみが痛いほどわかるのだろう。

そして目の前の人が帰りたがっている居場所=にじやの2階に、自分たちがいるということ。

自分が求めてきた家族を手放せば、すぐにでも銀治の家族は元通りになれるのではないか。そんなことを1人で抱え込んでしまうのだった。

時をほぼ同じくして、住まいは別にしつつもにじやの家族の一員として絆を深めてきた黒崎親子にも、“サブスク家族”の終わりの靴音が近づく。

黒崎(橋本じゅん)の元妻・黛倫子(平原綾香)が予定よりも早めにいつき(板垣樹)を引き取りに行くとの連絡が入ったのだ。

何気ない日々が特別な1日になる。そんなキラキラとした毎日を生きてきたにじやの家族だが、血のつながった“本物の家族”にその場所を譲らなければらないのだろうか。

いつきは微妙な距離感を乗り越えた父と血縁関係のない弟や妹との笑顔あふれる時間よりも、やはり本当の母のもとへ引き取られたほうが幸せなのだろうか。

たとえ他者に説明するのは難しい形のコミュニティだとしても、彼らのこれまでの歩みを笑顔と涙と共に見つめてきた視聴者としては、離れ離れになってほしくないと願うばかり。

振り返れば、それぞれの家の中であったら見えてこなかった多くの問題を、みんなで解決してきたのだ。

最初の壁は俊平(重岡大毅)と息子の陽(佐藤遙灯)が、みどり(山本美月)の死とどう向き合うかだった。

もしあのマンションに住んでいたら、今もあのみどりの机を片付けるきっかけを失っていたかもしれない。

そんな俊平が新しい絵本を作り出したことも、にじやで共に向き合ってくれる家族がいてくれたからに違いない。

完璧主義な礼(木村文乃)は“成り行き任せ”ができるほど柔軟になり、娘の雫(宮崎莉里沙)も礼に何かを与えられるばかりではなく自主的に成長を遂げている。

ミュージシャンの卵であるめいく(岸井ゆきの)はシングルマザーだからこそ作れる音楽を目指す覚悟ができた。

また、めいくの帰りを1人待つばかりだった息子の大地は銀治のピンチを乗り越えたことによって大きな自信を身につけた。

もちろん仕事だけの眉間にシワがきざまれるような日々から家族との時間を大切する方法を学んだ黒崎親子もそう。

そして誰よりも家族を求めていた蒼介に、みんなのおじいちゃんとなった銀治も……。

随分とにぎやかになったにじやを、みどりが見たらきっと「笑っているみたい」と表現したのではないか。

家はそこに住まう人たちの写し鏡。にじやに客足が戻ってきたのも、きっと家自体が楽しげな雰囲気を放っているからなのだろう。

考えてみれば、家には子が成長したらやがて旅立つ“巣”のような一面もある。このにじやの家族は、それぞれの問題を解決して成長するために運命が引き寄せた、魔法のような時間だったのかもしれない。だとしたら、もう彼らなら大丈夫ということなのだろうか。

俊平、礼、めいく、黒崎、そして銀治も。親と子だけでは解決できなかったことを、家族のような他者と分かち合っていくことで乗り越えていく方法を習得しつつある。

そして公式HPのあらすじを見ると、俊平が「今度は自分が話を聞く番だ」と屋上で蒼介に語りかけるシーンがあるという。

予告映像では第1話を彷彿とさせる俊平の涙も。

みんなの心を解かしてきたにじやの屋上で、みんなで最後に蒼介に手を差しのべる。それは夢を諦めなければならないのかと絶望しためいくが曲のアイデアを掴んだように。

そして愛妻の死という悲しみから俊平が新しい絵本のメッセージを掴んだように。血のつながった“本物の家族”を失い常に1人で抱え込んできた蒼介が、なんでも相談できる“家族”を掴んだという意味にもとれる。

彼らなら大丈夫。そう思いながらも、もう少しだけこの家族と温かな時間を共有したいという気持ちでいっぱいだ。

巣立ちのときとなってしまうのか、それともまだ見ぬ新たな選択肢を提示してくれるのか。まさに泣いても笑っても最終話。彼らの決断を、家族の一員となった気持ちで尊重しながら見守りたい。

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金曜ドラマ「#家族募集します」最終回のあらすじ・ネタバレ

突然涙をこぼした蒼介(仲野太賀)。蒼介がひとりで何かを抱えていることを察した俊平(重岡大毅)は「今度は自分が話を聞く番だ」と屋上で蒼介に語りかける。

すると蒼介は、銀治(石橋蓮司)の見舞いに一緒に来てほしいと言う。

2人が病院へ向かうと、そこには銀治の息子の妻・久実子(ヒコロヒー)の姿が。

銀治と家族が疎遠になった事情を知り、蒼介がそのために思い悩んでいたことを理解した俊平。

銀治の家族の問題を解決したい思いはあれど、それは同時に銀治の家族がにじやに戻ってくることを意味していた。

そうなれば、礼(木村文乃)やめいく(岸井ゆきの)、黒崎(橋本じゅん)とのにじやでの暮らしは終わってしまうのだ……

にじやに戻り、“家族”たちに全てを打ち明ける俊平と蒼介。

礼とめいくは戸惑いを隠せない。それぞれの思いが交錯する中、ついに銀治の息子の達也(宇野祥平)と久実子がにじやにやって来る。

さらに、黒崎の元妻・黛倫子(平原綾香)もいつきを引き取りに現れて…!?

突然の来訪者たちに困惑しながらも、それを機に、それぞれが自分たちの問題と向き合うにじやの“家族”たち。

そして彼らは、未来のためにある選択をすることに──

SNSの「#家族募集」から始まった“家族”が、最後に選ぶ答えとは……?

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金曜ドラマ「#家族募集します」の最終回結末について

<カレンダーだって知らない未来 一緒なら僕ら でっかい愛と歩いていける>

それぞれの家の中で行き詰まっていたシングルファザー、シングルマザーたちが、ひとつ屋根の下に集い、ときにぶつかり、ときに寄り添い「ホントの家族みたい」に助け合える仲間に……。そんな彼らの姿は血のつながった「本当の家族」こそ見失ってしまいそうになる大切なものを、思い出させてくれる温かなドラマだった。

「みんなで次のページをめくるときが来た」。お好み焼き『にじや』の店主・銀治(石橋蓮司)の息子家族が戻ってこられるように、2階の“みんなの家”を明け渡す決意をした俊平(重岡大毅)。あんなにも先が見えない未来を恐れていた礼(木村文乃)が「私たちなら大丈夫」と力強く語る姿ににじやの家族がもたらした大きな変化を痛感する。

頼れる家族のいない日々で迷っていたあの頃とは違う、彼らのポジティブな顔つき。きっとこの明け渡しは、1人では動き出せなかったであろう一歩を、それぞれが動き出すための“巣立ち”なのだ。

亡き妻・みどりの想いを受け止め新しい絵本を作り出せた俊平。ときには成り行き任せで自由に子育てできる余裕を持った礼。めいく(岸井ゆきの)も黒崎(橋本じゅん)の元妻で歌手の黛倫子(平原綾香)に歌を聞いてもらったことで、さらに夢が膨らんだ。そしてファインダー越しに見た家族に憧れることしかできなかった蒼介(仲野太賀)は、自分の家族を手にしたことで再びカメラを構えることができた。

「ただいま」と帰る場所があるから、家から飛び出して繋がることができる。思い出しては頬が緩むような家族の思い出があるから、離れていても背中を押してもらえるような気持ちになる。だから、彼らは巣立つことを決意できた。「ありがとう」とお互いを称え合いながら。

屋上で「ありがとう」を連呼する俊平、蒼介、礼、めいくの姿は、この役柄を演じたキャストたちの素のやりとりにも見えた。クランクアップ時に、木村が「ひとつの家族みたいになれた現場でした」とコメントしていたのも印象深い。

また仲野も「重岡くんやハルの誕生日を、キャストとスタッフが一丸となって本当の家族のように盛り上げるというアットホームな現場は僕自身初めてでしたし、楽しい時間を過ごせて幸せな気持ちでいっぱいです」と語り、岸井も「他人同士が家族になっていくというストーリーの中で、こういう関係性が生まれたことはすごく尊いことだと思っています」と話していた。

間違いなく、このメンバーだからこそ伝わってくるものがあった。そして、その中心に初の父親役、そしてゴールデン・プライム帯連ドラマ初主演という重岡がいたことが大きい。重岡の屈託のない笑顔と、まっすぐな眼差し、そして心の中をさらけ出した涙。俊平として精一杯生きる姿に、キャストも視聴者も心を鷲掴みにされた。

「このお芝居を見られただけでも、この作品に参加できてよかったなって思いました」

そう仲野が語った第1話のキャッチボールをしながら俊平が号泣するシーンは、今思い出しても心をキュッと締め付けられる。

俊平が、どれほどの思いを胸に押し込めていたのか。一瞬でも緩めてしまったら止まらなくなるからこそ、無意識に強くフタをしていたものが一気に噴き出した様子は、役者・重岡大毅の最大の持ち味と言えるだろう。

そしてにじやの仲間と出会い、ありのままの自分で先の見えない未来を歩んでいく俊平の姿は、もしかしたらジャニーズWESTをはじめとした家族とも呼べる仲間たちに出会い、カッコつけずに表現することを知った重岡自身の物語とリンクしていたのかもしれない。そんなふうに考えてしまうほど、本作の俊平という役柄に重岡はフィットしていたのだ。

第1話と対象的に描かれた最終話の屋上シーン。切なくて辛いかつての涙とは違い、感謝と愛情があふれる嬉し涙になっていた。そんな自然体な重岡の演技が強力な引力となって、キャストたちの素の演技が引き出されたのではないだろうか。

きっとこの『#家族募集します』というドラマを通じて彼らが過ごした日々は、その様子を見届けた私たち視聴者にとっても、おいしいメロンのように「思い出し甘みで5年はイケる」思い出になった。ここから巣立つ重岡たちの新しい挑戦もまた楽しみだが、願わくばまたいつか「ただいま」と言って帰ってくる続きの甘みも味わってみたい。

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金曜ドラマ「#家族募集します」のキャスト

赤城俊平(あかぎ しゅんぺい) 演:重岡大毅

小さな絵本出版社「エッグプラント」の社員で、男手一つで5歳の息子・陽を育てているシングルファーザー。

ある事情で3か月前にシングルになったばかりで、「陽の前では笑顔でいる」という誓いを立て、明るく子育てをすることに努めているが、正義感の強さと子どもへの愛情の深さゆえに辛さや心細さを一人で抱え込んでしまうことも。

偶然再会した幼馴染の蒼介がSNSに投稿した「#家族募集します」という突飛な募集に巻き込まれ、ひとつ屋根の下で一風変わった同居生活を始めることになる。

桃田礼(ももた れい) 演:木村文乃

小学校の教師。女手一つで 5歳の娘・雫を育てているシングルマザー。

シングルであることを言い訳にしたくないという思いが強く、親にも誰にも頼らず自分一人で子育てを完璧にこなすと決めている。

職業柄、雫よりもクラスの児童たちと過ごす時間が多いことに漠然としたジレンマを抱えているが、雫との時間は「長さより質」だと自分に言い聞かせながら、子育てに仕事に孤軍奮闘している。

小山内蒼介(おさない そうすけ) 演:仲野太賀

お好み焼き屋「にじや」に住み込みで働いている店員で、俊平の学童時代の幼馴染。独身。

お節介だが、面倒見がよく憎めない兄貴肌で、人情味溢れる性格。

行動力があることが長所でも短所でもあり、思いついたらすぐ行動に移さないと気がすまない。

俊平やみんなの相談に乗って力になろうと奮闘するが、ありがた迷惑であることも多く、物事を引っ掻き回してややこしくしてしまうタイプ。

「#家族募集します」とSNSに投稿した張本人。

横瀬めいく(よこせ めいく) 演:岸井ゆきの

シンガーソングライター志望。女手一つで6歳の息子・大地を育てているシングルマザー。

バイトを転々としながら、夢である音楽活動を続けている。

マイペースで、物事をはっきり言い過ぎる性格。

極度のめんどくさがりだからやらないだけで、自称「やればできる子」。

「#家族募集します」というSNS投稿を見て大地と共に「にじや」に転がり込んでくる。

自由奔放な性格から、礼や蒼介と対立することもしばしば。

赤城みどり(あかぎ みどり) 演:山本美月

俊平の妻で、絵本作家。

俊平と共に1作目の絵本『みんなでわらおう』を出版した。

赤城陽(あかぎ はる) 演:佐藤遙灯

俊平の息子。パパとママには甘えん坊の内弁慶で人見知り。

パパの自作の戦隊モノ『トリプルファイブ』の絵を描くのが大好き。

佐山圭太(さやま けいた) 演:福山翔大

陽が通う保育園で働く保育士。

保育士としての経験は浅いが、誰にも分け隔てなく接することができるため、子どもからも親からも慕われている。

中里隆志(なかさと たかし) 演:金子大地

礼と同じ小学校で働く後輩教師。

学校での仕事を完璧にこなす礼を尊敬し、密かに憧れているが、まだイマイチ頼りない。

礼が一人で子育てしていることには、全く気づいていない。

桃田雫(ももた しずく) 演:宮崎莉里沙

礼の娘。ママに甘えたいけれど幼心に甘えてはいけない気配も感じていて、ママの顔色を見て行動する。

横瀬大地(よこせ だいち) 演:三浦綺羅

めいくの息子。ゲームがあれば黙ってママの帰りを待っていられる。

周囲には自立しているそぶりを見せるが、本当はママが大好きで、歌のうまいママが自慢。

野田銀治(のだ ぎんじ) 演:石橋蓮司

古びた店舗兼住居のお好み焼き屋「にじや」の店主。

蒼介の申し出から、「#家族募集します」の受け入れ先として2階の空きフロアを提供。

面倒見はいいが多くを語らず、俊平たちを静かに見守るみんなのおじいちゃん的存在。

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