週刊少年ジャンプで連載している「ドクターストーンDr.STONE」の19巻の161話、162話、163話、164話、165話、166話、167話、168話、169話のネタバレを紹介していきたいと思います!
18巻では、科学王国vs科学王国!!
千空とDr.ゼノ、2人の科学者の対決は、敵軍の科学リーダーを狙う速攻戦に!!
Dr.ゼノの意外な正体と千空との奇縁が明らかとなる中、狙撃手スタンリーの凶弾が秘かにペルセウス号に迫る!!
という内容でした!
19巻では物語がどう進んでいくのか!
「ドクターストーンDr.STONE」は何巻まで発売されるのか!
アニメを無料視聴する方法や、漫画を無料で読む方法などもあわせて紹介していきたいと思います!
目次
- 1 「ドクターストーンDr.STONE」19巻161話のネタバレ
- 2 「ドクターストーンDr.STONE」19巻162話のネタバレ
- 3 「ドクターストーンDr.STONE」19巻163話のネタバレ
- 4 「ドクターストーンDr.STONE」19巻164話のネタバレ
- 5 「ドクターストーンDr.STONE」19巻165話のネタバレ
- 6 「ドクターストーンDr.STONE」19巻166話のネタバレ
- 7 「ドクターストーンDr.STONE」19巻167話のネタバレ
- 8 「ドクターストーンDr.STONE」19巻168話のネタバレ
- 9 「ドクターストーンDr.STONE」19巻169話のネタバレ
- 10 「ドクターストーンDr.STONE」のアニメ無料動画と漫画を無料で読む方法は?
- 11 「ドクターストーンDr.STONE」以外にU-NEXTで見れる動画
- 12 U-NEXTで「ドクターストーンDr.STONE」のアニメも漫画も楽しもう!
「ドクターストーンDr.STONE」19巻161話のネタバレ
敵アジト付近。
平地に建てられた敵本陣に近づくためには、地下トンネルをクラフトするしかない。
科学の力が必要不可欠だった。
しかし、千空は撃たれてしまい、絶対安静しなければならない。
そこで、白羽の矢が立ったのはクロム!
千空は、クロムに次の戦略を託したのである。
クロムは、現代組ではなく、ストーンワールドになってから生まれた人間。
千空たちと出会う前は、科学を知らずに「妖術使い」と名乗っていたほどだ。
しかし、今はもう違う。
「妖術使い」ではない。
「科学使い」のクロムだ!
千空の代わりに、自分がロードマップから全部創ってみせる!!
クロムは決意していた。
頼もしいクロムの様子に笑顔を浮かべるコハク・スイカ・氷月・羽京の4人。
司は「時間が必要だね」とつぶやく。
地中に穴を掘らなければならない。
少なくとも2週間は必要だと考えていたのである。
ペルセウス船内。
千空の代わりに、龍水が科学王国メンバーに対して状況を説明していた。
スタンリーは、確実に科学のリーダー千空を撃ち抜いたと思っている。
すなわち、ゼノは「科学の脅威は摘んだ」と思っていることだろう。
つまり、科学の力を失った仲間に、降伏を促してくるに違いない。
もちろん、降伏する気はない。
だが、降伏しなければ、今度は高速海賊船を使って強行してくるだろう。
はたして、それが一か月後なのか?
ゼノ達が力尽くでいつやってくるかは、さすがに分からない。
ならば、強功策は危険だと教えてやればいい。
そうすれば、時間をかけて敵を追い詰めるのが賢明だという判断になるはず。
すなわち、時間稼ぎができることになる。
龍水の説明のあとに、横たわる千空にフランソワがささやいて説明。
すると、千空は
「石化装置をゼノにスペシャルプレゼントする」
と言い出したのだ。
驚くメンバー。
石化装置は現在、羽京が持っている。
それをそのまま敵にあげると言うのだ。
無線で連絡を受けた羽京。
矢に石化装置をくくりつけ、敵アジトのドアに向けて矢を放つ。
船内では銀狼が騒いでいた。
石化装置は必須武器のはず。
電池切れしているとはいえ、敵に切り札を渡すようなものだ。
しかし、むしろそれが狙いだった。
ゼノであれば、石化装置を見てすぐに21世紀レベルを超えた科学物体であることに気づくはず。
しかし、だからといって、石化装置をあげただけで威圧になるのだろうか?
それは問題ない。
なぜなら、ウソ解説者付きだから。
敵陣には、メンタリストのゲンが捕まっている。
ゲンであれば、状況を察して話を合わせてくれるだろうと考えていた。
石化装置はすぐにゼノの元へ。
ゲンは装置を見るなり、オーバーリアクションで驚いてみせた。
「ええええっそれってもしかして石化装置・・・!!?」
明らかに知っているような素振り。
対して、ゼノはまだ、これが何の装置なのか分かっていない。
ゼノの反応を見て、何かを察して思いついたようにゲンは説明し始める。
まずは、投げ込まれたのは石化装置というもの。
南の島でいっぱい拾ったため、たくさん持っているとアピールする。
そして、古いオーパーツであるがゆえに、今回は不発弾だったため、自分達が石化せずに済んだと説明したのだ。
さすがゲン。
装置が投げ込まれただけで「ハッタリ目的」だと気づいていたようだ。
だが、敵からすれば、ゲンから聞いた科学リーダー情報が間違っていただけに、もうあまり信用はしていない。
ゲンの信ぴょう性はさておき、ゼノも装置が旧世界の科学を超える代物ということは分かっている。
ゼノ達が会話していると、いつのまにか帰って来ていたスタンリー。
タバコに火を付けながら「起動法・発動時間・効果範囲」をゲンに尋ねる。
だが、ゲンは首脳陣しか使い方をしらないと伝えたうえで、スタンリーを脅す。
「焦って船を攻めれば全員石化されちゃうかもね♪」
何も言わないスタンリー。
いくらゼノあっても、未知の科学の真偽を確かめることはできない。
ゲンが十分ハッタリをかましたところで、どこかへゼノが向かって歩き出す。
すると、後ろにいた筋肉質の女性はゲンの両耳を手で押さえた。
力が強すぎて、ゲンの顔が少し歪む。
さらに女性は、ひどい音痴の歌声を響かせながら、ゼノやスタンリーと共に移動し始めたのである。
彼女の歌声がひどすぎて、ゲンは周りの会話が聞こえなくなってしまった。
薄暗い地下牢。
なにやら大きなモノを開発中のようだ。
メカニック担当するのは、スキンヘッドが特徴のブロディ。
これさえ完成すれば、敵に石化光線というものがあろうが、スタンリーの腕によって敵の船を制圧することが可能になる。
では、例のアレはいつ完成するのか?
ブロディは「二週間で仕上げてやる」と返事をした。
ゲンにこの会話は聞こえてない。
でも、状況からして、敵が秘密の科学アイテムを作っていることはわかる。
なにより、時間稼ぎに成功したことは間違いないはずだ。
ゲンはニヤリと笑う。
もちろん、時間ができた分、互いに敵の科学も前に進んでしまうだろう。
これは、タイムリミットありの
科学VS科学のクラフト決戦なのだ!
敵アジト付近。
クロムはさっそく準備開始。
ロープを取り出し、スイカに引っ張ってもらう。
これは「三角測量」といって、現地まで行かなくとも線の長さや角度で、距離が計算できる方法だ。
クロムは頭がパンクしそうになりながらも、必死に紙に数式を書き込む。
ストーンワールドでは、文字すら存在しなかったため、クロムは一から文字や算術を学んだ。努力の賜物といっていいだろう。
こうして、クロムによって初作品「オリジナルロードマップ」が完成した。
ロードマップは、ほとんど絵で表現。
そこに「ひらがな」や「カタカナ」で文字が書き込まれている。
初めてにしては上出来だろう。
クロムにとって、思いついたご自慢のアイテムは『どぼくさいくつ・りんてんしき・ループナイフ』だ。
漢字にすると「土木採掘輪転式ループナイフ」となる。
自動で回せば、トンネルを掘りまくれる。
これは21世紀もなかっただろうと、クロムはドヤ顔で説明。
ところが、現代組の司と羽京が、クロムのロードマップを見て言った。
「ドリルだ・・・!!」
「あったよ!」
と、ガッカリするクロムであった。
「ドクターストーンDr.STONE」19巻162話のネタバレ
ここは敵アジト付近。
緊迫した雰囲気。
焦る司。
氷月を止めるクロム。
驚く羽京とスイカ。
氷月は攻撃を繰り出していた。
「尾張御留流、貫流槍術!!」
また氷月が裏切ったのか!?
と思いきや・・・ただ、氷月が槍で穴を器用に掘っていただけだった。
「貫流槍術」で掘れるのでは?と提案したのはコハクらしい。
確かに穴は掘れているが、さすがに岩盤までは破れない。
やはりドリルが必要だ。
クロムが考えた「ドリル」の工作は、ペルセウス船にいるカセキ爺さんに頼んでいたのである。
ペルセウス船内。
溶解装置と向き合っているのはカセキ。
クロムに頼まれたドリルを製作中。
汗まみれになりながらも、ドリルの中心部分「グルグル刀」を完成させていた。
指示通り作ったものの、カセキは「グルグル刀」の使い道を知らない。
これで穴など掘れるのだろうか?
みんな不思議だったようだ。
カセキの力で「ドリル刃」が完成したところで、ラボカーと共に現地のクロムに届けなければならない。
トンネルを開ける大工事だ。
届けた者はその場に残り、工事に加勢したほうが良いと思われた。
人数が多ければ工事は早く進むだろうか、大人数だと敵にバレてしまう。
適役はだれだろうか?
龍水がお願いした人物は・・・大樹だった。
頭脳は劣るが、パワー自慢の大樹なら100人力といっていいだろう。
荷物を背負う大樹。
龍水からルートを教えてもらう。
そして、行く前に寄ったのは、千空が横たわる部屋だった。
眠っている千空。
大樹はルーナと杠に千空を頼み、ラボカーに乗って出動した。
ペルセウス船の様子を監視していたカルロスとマックス。
船から車が出たことを確認。
どちらかが追跡するべきだろう。
しかし、2人ともルーナこと「お嬢」の側から離れたくはない。
どちらが残るかで、激しいケンカになってしまう。
すると、ケンカをしている2人の側を大樹が乗ったラボカーが通過。
カルロスとマックスの姿を見るなり、大樹は手を振って叫んだ。
「おおおおおーい!!」
大樹から敵に接触!?
カルロスとマックスは驚きを隠せない。
大樹はラボカーから降りると、ご丁寧にカルロスとマックスにご挨拶。
大樹は日本人。
カルロスとマックスはアメリカ人。
日本語で話しかけたところで、2人は何を言っているのか理解できない。
しかし、構わず話しかける大樹。
2人が監視役なのは理解しているようだ。
カルロスとマックスは2人でヒソヒソ話。
言葉は分からないが、大樹がオーバーリアクションなので、なんとなく言っていることは分かったらしい。
2人が監視役ということは、大樹のあとをついてくるということだ。
だから、大樹は提案した。
「だったら一緒に後ろに乗っていけばいいじゃないかー!」
さすが大樹。
どこまでも真っ直ぐな男。
彼は隠しごとなどしない。
驚愕するカルロス。
マックスは呆れている。
大樹は「ついでだから」と笑うだけ。
結局、カルロスが大樹のラボカーに乗っていくことに。
マックスは残ることになった。
大樹がラボカーを運転。
車内に座るカルロス。
本来なら敵同士のはず。
カルロスは緊張していた。
大樹を警戒しているカルロス。
心配なのは、ルーナが無事かどうかということだ。
英語で話しかけるが、大樹も英語は分からない。
ただ「ルーナ」という名前は聞き取れている。
「あのルーナのことか」と、大樹も質問は理解したようだ。
もちろん、返事は日本語。
大樹もルーナが敵のスパイだということは知っている。
しかし、そんな事はどうでもいい。
彼女は千空を護ると引き受けてくれた。
敵だろうが、大樹にとってはそれで十分だったのだ。
「彼女を酷い待遇にしたりは絶対にしない安心してくれ」
大樹の言葉に耳を傾けるカルロス。
きっと悪い男ではない・・・
なんとなく感じたようだ。
真面目な話を終えたところで、心配なことが一つ。
大樹は普通にラボカーを運転しているが、運転免許など持っていただろうか?
いや、大樹は現代なら高校生の年齢。
さらにパワーはあっても、大樹は決して器用な男ではない。
ラボカーは木に激突ながら前進!
車内は大変なことになっていた。
焦るマックスだが、大樹は余裕。
笑顔で運転している。
カルロスは元々ドライバー担当。
見ていられなかったのだろう。
大樹に代わり、慣れた手つきでラボカーを運転していく。
いやいや、なぜ敵なのにカルロスは車を運転しているのだろうか!?
完全に大樹のペースに飲み込まれている。
もちろん、大樹のあとを監視役が追って行く自体は龍水も想定済み。
だからこそ、現地に着く前に羽京と合流することになっていた。
羽京の耳ならば、確実に敵の音を事前に捕らえることができる。
龍水は安心していた。
こうして、大樹は羽京と合流。
ソナーマンとして耳で捕らえるどころか、ラボカーに敵が一緒に乗っているという驚くべき状態。
羽京は、ひとまずカルロスを木に縛りつけることにした。
大樹からすれば、カルロスはここまで運転してきてくれた「いい奴」である。
でも、解放すればゼノの城に逃げ込み、「トンネル作戦」をバラされてしまう危険性がある。
自由にしておくことはできない。
カルロスは体を縛られ、口は塞がれているものの耳はしっかりと聞こえている。
「トンネル」というワードに反応。
驚きを隠せなかった。
クロムはさっそくラボカー内を確認。
「グルグル刀」に、宝島で使った「ドローン」などをおろしていく。
これだけあれば「ドリル」を作れる。
クロムは目を輝かせた。
カルロスは信じられなかった。
見た目からして、敵はルーナよりも少し年下といったところ。
高校生ぐらいのガキが、本気でトンネルを掘ろうとしているわけだ。
無謀だと思っていたのである。
ところが、少人数でありながら、着々とドリル作りが進んでいく。
心配なのは騒音だが、ゼノの城はもっと轟音で工場を動かしている。
工場付近にトンネルを繋げば、音でバレることはないだろう。
汗をダラダラと垂らしながら、製図に書き込むクロム。
字は上手く書けないが、イラストならば全体図を描くことができる。
クロムが中心となって、ついに初作品「ドリル」が完成した。
カルロスはずっと様子をみていて、
「なんてバカなことをしているのだろう」
とずっと思っていた。
ガキがドリルで穴を掘る?
絶対にできるわけがない!
だが、少年科学王国はこれまでも、幾度となく訪れたピンチを「科学」と「仲間の力」で乗り越えて来た。
完成したドリルを稼働。
パワー自慢の大樹が前に進めると・・・岩盤に穴が開いた!!
カルロスは驚愕。
着実に進んでいくドリル。
クロムは拳を握りしめて言った。
「掘り進むぜゴールまで一歩一歩土まみれでよ・・・!」
「ドクターストーンDr.STONE」19巻163話のネタバレ
ここはペルセウス船内。
龍水は、カセキ爺さんと共に「空母&飛行機」の完成を目指していた。
クロムの活躍で「地中」は獲ったが、「空」がダメでは決戦で勝てない。
急ピッチでペルセウス船の空母化が進んでいたが、仕上げは千空の指示なしでは出来ない作業ばかりだった。
未だ寝たきりの千空。
大量の汗を流し、ゼェゼェ言いながら、次の作業へ指示を出す。
それを、フランソワが隣でメモ。
千空の指示を忠実に伝えていく。
周りにいた杠やルーナは、無理して喋る千空が心配でならない。
しかし、いくら止めたとしても、千空は科学の指揮をやめないだろう。
だからこそ、円滑な指揮伝達こそが最善の治療だとフランソワは考えていたのだ。
「おーし、次は俺のメンテだ・・・!」
指示を終えたあとに、つぶやく千空。
ルーナが近づき治療を再開する。
まずは聴診器を胸にあて、左右の肺の動きを確認。
千空をじっと見つめるルーナ。
内心、とても感心していたのだ。
年齢が同じくらいにも関わらず、この厳しいストーンワールドで、千空は地道に一から全て作って来た。
簡単にできることではない。
ルーナの夢は、デキる女になってデキる彼氏を作ること。
千空と初めて会った瞬間から、実は「いいな」と思っていたのである。
やはり、自分の直感は間違っていない。
口の悪い千空こそがデキる男だった。
絶対にこの人を死なせてはいけない・・・ルーナは真面目に診察。
左の肺だけ息の音が弱いため、血が溜まっていると思われた。
すると、千空自ら針を肺に刺して血を抜くように指示してきた。
驚愕するルーナ。
しかし、やるしかない。
ルーナはビビりながらも「私はデキる女」と言い聞かせて注射針を握る。
どうやら、千空は科学だけでなく、医療の知識も持っていたようだ。
もちろん、千空の指示を実際に行うのは全てルーナだ。
千空もルーナが敵なのは分かっている。
でも、治療できるのはルーナだけ。
「テメェしかいねぇ」と千空は、辛そうな表情を浮かべながらお願いする。
すると、ルーナは「一つだけお願いがある」と条件をだしてきた。
投降しろとでも言うのだろうか?
それだけはお断りだったが・・・
「もし治ったら彼氏になって」
千空の予想を超えたルーナの条件。
衝撃過ぎて、千空は開いた口が塞がらなかった。
場所は代わり、敵アジト付近。
トンネル開通工事が行われていた。
ドリルが完成したおかげで順調に掘り進めてはいるが、できれば敵城内の構造を知りたいところ。
そんな司と氷月の会話を聞いていた大樹。
なにを思ったのか、縛られているカルロスに向かって笑顔で言った。
「君なら知っているだろう、ゼノの城の地図を書いてくれないか!」
カルロスは激怒!
もちろん、書くわけがない。
すると、突然なった無線。
ペルセウス船からのようだ。
羽京が無線に出ると、知らない女性の声だった。
近くにいたカルロスは、声ですぐにルーナだと気づく。
さらに、ルーナから聞かされた衝撃的な情報によりカルロスは号泣!
突然、泣き叫び始めたのである。
カルロスが泣くのも無理はない。
なんと、ルーナは無線で「カレシができた」と笑顔で報告。
相手は千空だというのだ。
カルロスは、石化する直前にルーナにプロポーズしていたくらいだ。
大失恋に涙が止まらない。
カップル誕生に喜ぶ大樹。
クロムやコハクはいたって冷静。
千空のことだ。
何か裏があると考えていた。
敵である千空とルーナがカップルになったと知ったカルロス。
真剣な顔になり、ゼノの城の地図を書くと申し出た。
たとえフラれても、カルロスとマックスは地獄の果てまでお嬢の味方。
ルーナが敵の味方になったならば、自分も味方になるということだろう。
カルロスは予想以上に、正確な地図を描き始めた。
これなら、変なところに穴を開けることなく、城内に侵入できるだろう。
城内に出られれば、あとはスパイとして入っているゲンに案内してもらえばいい。
しかし、「上杉信号」で連絡を取っているなどゲンには伝えていない。
説明を受けなければ、「上杉信号」などただの謎数字。
解読はできないだろう。
しかし、コハクは大丈夫だと豪語。
めっぽう信用できない男だからこそ、なんとかすると信じていたのだ。
信用しているのか、していないのか分からない言い方である。
ここはゼノの城内。
ゲンは閉じ込められ監視されている。
しかし、耳や手首には、アクセサリーの形をした無線機を身につけていた。
ずっとペルセウス船とクロムのやり取りを聞いていたのである。
ゲンは、上杉暗号で連絡を取り合っていることは事前に知らされていない。
解読はできないが、ゲンはメンタリストである。
暗号
簡易に解読できない
ゼノには理解不能
となれば、これは上杉信号?
なんと、やり取りを理解していたのだ。
すると突然、城内に響く機械音。
ゲンは扉に耳を近づけ、どうにか室外の音を聞き取ろうと試みる。
聞こえて来たのは、歓喜するゼノの声。
メカニック担当のブロディによって何かが完成したようだ。
決戦の決行日は明後日。
明らかにマズイ状況なのは分かる。
ゲンは心の中で焦っていた。
場所は戻りペルセウス内。
ルーナは、フランソワの作ったドリンクを飲みながら悩んでいた。
千空は付き合うと言ってくれた。
でも、付き合うってどういうこと?
ルーナの質問に微笑むフランソワ。
付き合うといっても手すら握らない。
一緒に遊ぶでもない。
ルーナは不安になっていた。
いや、でも万が一の話。
千空は彼氏彼女とかに興味がなく、目的のためにいいことを言っただけ・・・?
嫌な汗が流れるルーナ。
でもさすがに、そんなメチャクチャな人はいないはず・・・ところが、周りにいたカセキ爺さん・金狼・杠・南の4人は顔をそむける。
そう、千空とはそういう男。
目的のためなら、過去に結婚して離婚までした男である。
ルーナは衝撃的な事実に驚愕していた。
ルーナが驚愕していた頃、監視をしていた陽が何かに気づく。
ついに敵が来たようだ。
ペルセウス内は一気に戦闘モードへ。
緊張が走る。
ペルセウス船に戦闘機で近づくのは、もちろんスタンリー。
そして、ペルセウス船も準備はすでにできている。
敵からいただいた戦闘機は修理済み。
空母も完成。
戦闘機を運転するのは龍水。
後ろにはなんと千空が乗っている。
体調は万全ではないが、軽く動けるようにはなったようだ。
ヘルメットをかぶり息巻く龍水。
これは千空のリベンジ弔い決戦。
科学VS科学のドッグファイトだ!
「ドクターストーンDr.STONE」19巻164話のネタバレ
ペルセウス船は空母に改造済み。
射出機(カタパルト)をカセキ爺さんが引くと、龍水と千空が乗った戦闘機が発射!
空へと舞い上がる。
驚いていたのはスタンリーだ。
まさか、少年科学王国も戦闘機があるとは思わない。
慌てて旋回。
敵の戦闘機と距離を取る。
ペルセウス船では、科学王国メンバーが龍水たちの戦いを見守っている。
飛行機対決に沸いているが、龍水たちが負けたら命はないだろう。
なにより、千空は病み上がり。
さすがのルーナも心配していた。
戦闘機の後部座席に乗っている千空が取り出したのはマシンガン!
しかし、これはハッタリ。
スタンリーが乗る戦闘機は本物。
こちらに機銃がないと分かれば、すぐに乱射されて終わりになってしまう。
こちらにも武器があるとアピールするためだった。
龍水が持っている武器といえば、陽からパクった拳銃一つだけ。
武器だけなら、龍水たちの方が圧倒的に不利だったのである。
ただ、スタンリーはマシンガンが使い物になると思っている。
スタンリーは元軍人。
正々堂々潰してやろうと息巻いていた。
本日は快晴。
太陽の光が照りつくなか、はるか上空を戦闘機が舞っている。
すると、龍水が操縦する戦闘機と、スタンリーが操縦する戦闘機が追いかけっこするように、グルグル回り始めた。
戦闘機で勝利するためには、まず敵を正確にロックオンせねばならない。
つまり、敵の背後を取った者が勝ち。
2機の戦いを解説するのは科学王国メンバーのひとり、漫画家のおじさん。
彼はミリタリー漫画描きだったため、戦闘機に詳しいようだ。
龍水の華麗な操縦によって戦闘機は回れているが、その分Gがとんでもない。
ジェットコースター以上の圧が千空たちを襲う。
さらに、戦闘機の一部まで外れてしまった。
突貫工事で修理しただけに、龍水が操縦する戦闘機はもろい。
急いで修理をする千空。
破損する可能性があるからこそ、千空は病み上がりでも乗ったのだ。
そうこうしている間にも、スタンリーが確実に背後から近づいてくる。
さすが元軍人だというだけあって、スタンリーの操縦は見事だ。
対して、龍水は日常の買い物ぐらいでしか自家用機など操縦しない。
(龍水は「七海財閥」の御曹司で金持ちだったため、自家用機があった)
スピード勝負では負けてしまう。
だからこそ、スタンリーの速さを利用して勝とうと考えていた。
龍水はブレイクターン。
左へ急旋回した。
上空では、車のように急ブレーキをかけることはできない。
つまり、急旋回したことにより、スタンリーは猛スピードで前へ。
一気に形勢逆転。
龍水が操縦する戦闘機が、背後を取り返してロックオンも可能になった。
ところが、簡単にはいかない!
龍水が背後を追いかけようとすると、前を飛んでいたはずのスタンリーがいない。
消えたのか!?
いや、違う。
スタンリーはさらに上空へ。
太陽に向かって飛んでいる。
スタンリーがやろうとしていることは「ハイスピード・ヨーヨー」という攻撃テクニックだ。
まず上空へ急上昇。
そのあと急減速。
追いかけて来た敵の内側へ回り込み、急降下&急加速で背後を取る。
原始的な飛行機にも関わらず、スタンリーは現代と同じようなテクニックを見せつけて来たわけだ。
焦る千空に対して、龍水は目を輝かせて言った。
「・・・欲しい、貴様のようなその腕が、技が・・・!!」
スタンリーに背後をとられた龍水。
距離も撃墜される射程範囲内。
完全にロックオンされている。
スタンリーは相手が少年だろうと容赦はしない。
確実に命を奪う気だ。
ところが、龍水は諦めていない!
命がけの空中戦。
ピンチだからこそ挑戦することができる。
龍水はスタンリーに感謝していた。
スタンリーはハッとする。
「・・・バカな」
龍水が操縦する戦闘機が急回転!
いきなり縦向き方向へ立ち上がる。
これは「コブラ軌道」というテクニック。
原始的な飛行機で繰り出す技ではない。
こんなことをすれば、失墜して墜落してしまうだろう。
姿勢を戻すにはパワーが足りないと思われたが・・・態勢を戻した!?
驚愕するスタンリー。
同じ戦闘機を使っているはずなのに、なぜ耐えられたのか理解できなかった。
スタンリーが考えている通り、石油燃料だったら墜落していただろう。
しかし、少年科学王国の戦闘機の燃料はトウゴマのひまし油。
超高品質のエンジンオイルだった。
日本は、アメリカと違って石油がなかなか出ない。
だからこそ、コツコツ手作業で作ったエンジンオイルを使っていたのだ。
燃料の質の差といえるだろう。
「コブラ軌道」を成功させた龍水。
再びスタンリーの背後へ。
おそらく、これが最後の反撃。
龍水は身につけていたゴーグルを取り、拳銃を構えた。
ゲームで鍛えた龍水の右腕。
千空の科学。
2人のタッグ技によって大逆転。
スタンリーの戦闘機をロックオンしたのである。
「ドクターストーンDr.STONE」19巻165話のネタバレ
スタンリーの背後を取った龍水&千空。
チャンスは一度だけ。
龍水は、スタンリーの戦闘機を堕とすべく、銃を構えた。
だが、スタンリーも黙ってはいない。
ハンドルを激しく左右に動かし始めた。
これは「ジンキング」といって、スタンリーは機体をあえて激しく揺らすことで、発砲から逃れようとしていたのだ。
機体が激しく動いては、弾も当たらない。
ペルセウス船から応援する科学王国メンバー。
これで龍水が撃ち落とせなかったら、ペルセウス船が撃たれてしまう。
みんなが上空に注目している間、松風だけは地上に注目していた。
なぜなら、敵はスタンリーひとりだけではないからだ。
注意が上空に向いている間に、他の者が攻撃してくるかもしれない。
だから「警戒すべきは下だ」と、松風は周囲を見渡していたのである。
しかし、ストーンワールド化した後に生まれた松風は知らなかった。
21世紀人類の科学世界を・・・ペルセウス船にゆっくりと近づく潜水艦。
乗っているのはゼノ。
他にも武器を背負った強者が数人いる。
潜水艦はペルセウス船の真下へ移動。
船を突き上げるように水上へ。
ペルセウス船は激しく揺れ、突然の事態に科学王国メンバーは大パニックだ。
南は、水上から少し見えている潜水艦を見て驚愕していた。
潜水艦は一見、構造が難しそうに見えるが、深海に潜らないのであれば、既存のボートに蓋をするシンプルな構造で作ることが可能だ。
メカニック担当のブロディが作ったものとは「潜水艦」だったのだろう。
潜水艦は、水上へ浮上したのと同時に、ペルセウス船の先端に激突。
激しい爆発音と共に煙があがる。
煙に紛れるようにロープが船にくくりつけられ、ゼノ側の仲間が船内に侵入してきたのだ。
大男が大きな槍のような武器を売り回し、科学王国メンバーを脅す。
「全員手を頭の後ろに組、床に伏せろ!ガキ共、動く者は即座に射殺する!」
それでも、盾を持って戦おうとするメンバーだったが敵は一人ではない。
彼らは、スタンリーが従えていた元軍人たちであり、攻撃方法はプロ並み。
10秒で船内は制圧されてしまった。
一方で、上空で戦う龍水と千空。
スタンリーにジンキングをされてしまっては、撃ったとしても当たるはずがない。
龍水が持っている武器は拳銃一つだが、ハッタリでマシンガンを見せている。
スタンリーはマシンガンで攻撃してくると思っているはずだ。
千空からすれば、これはチャンス。
スタンリーはお得意の「スピード」を、攻撃を避けるために「揺れ」に交換した。
ということは、今この瞬間だけ、スタンリーはトロくなっているはずだ。
千空の指摘にハッとする龍水。
笑いながら、機体を上空へ。
せっかく背後からロックオンできていたにも関わらず、スタンリーの真上へと移動したのである。
スタンリーは敵の意図が理解できない。
旧世界のルールではありえないだろう。
しかし、これは科学のバトル。
龍水は言った。
「この新世界では、ルールすら創らねばならん」
マシンガンなどが開発される前のドッグファイトは、原始的に工具を投げ合っていたものだ。
ならば、今回は少しだけ科学的にバトルしてやろうではないか。
千空が取り出したのは何個ものビン。
思い出して欲しい。
初めてスタンリーが攻撃してきた時、どうやって戦闘機を撃墜したかを。
なにも武器がないにも関わらず、キリサメの投擲によって墜落させることができた。
投げたビンに入っていたのは「アセチレンガス」だ。
人体には無害だが、エンストを起こすことができる。
千空は、真下にいるスタンリーの機体へとビンを何本も投げ始めた。
そして、ペルセウス船でも動きがあった。
暗闇のなか、船内を移動する大男たち。
すると、現れたのはモズと松風。
彼らはストーンワールド後に生まれた人間で、島育ちであるため「マシンガン」の脅威を知らない。
最強の近戦武器だろうと、島戦士は怯えることはなかった。
モズは言った。
「俺ら島戦士タッグは堕ちないかな、知らないんでね」
血だらけで倒れる大男。
なんとモズと松風が一瞬で敵を倒してしまったのである。
「ドクターストーンDr.STONE」19巻166話のネタバレ
「少年たちの本陣を制圧したようだ」
ゼノの言葉を聞き、近くにいたゲンは驚いている。
「制空権争いは空の闘いだけじゃねんだよ」
飛行機のキミらが戻る場所、空母を抑えてしまえば勝ちだとゼノ側の戦士たちが言う。
そこへ、フラフラになりながら甲板に登ってきた敵。
松風はその敵に追い打ちをかけるように管槍で攻撃する。
氷月に特訓をしてもらっていたようだ。
敵が今度は上から、手榴弾を投げつけてきた。
「手榴弾」を知っている者は驚く少年たちだが、松風は知らない。
(石化装置のような 範囲攻撃か)
投擲対策をしていた松風は、手榴弾を槍で弾き飛ばした。
手榴弾は打ち上げられ、上空で爆発する。
悔しがる敵は、さらに爆発物を手に持つ。
しかし、狭い所で使ったら何人死ぬと思っているのかと仲間に止められる。
「人手不足の君らは生きた奴隷が欲しい だから無茶できない そうだろ??」
「ほらぁ みんな無茶しない もうドックファイト 終わったみたいよ」
敵の飛行機のエンジンに不調が出て、落ちていく。
飛行機は地面に墜落していった。
「はっはー 堕としたぞ スタンリーを!!」
自信気に言う龍水だが、後ろで千空が力尽きかけたのか瓶を落とし割れてしまった。
煙を出しはじめる千空たちの飛行機。
(もしやこれは)
(うん 俺らの飛行機も吸い込んじゃったね)
墜落し、千空たちの飛行機も地面に刺さってしまった。
「敵機はあそこだ 直ちに確保・・・」
そう言って近づいた龍水の後ろの木に銃が撃ち込まれた。
(この距離でスタンリーが 外した?)
不思議に思う龍水。
仮面を取った中から現れた顔は、スタンリーではなかった。
「神腕スナイパーが張ってるってなったら お前ら船内に籠るだろが!」
スタンリーだと思わされていた飛行機を操縦していた女は言った。
「ホラもう終わったから かくれんぼはおしまい♪ 主役のご登場よぅ」
手を鳴らし合図をする敵。
瞬間、潜水艦から飛び出て、一瞬で甲板にいた松風たちを制圧してしまう。
「全員 とっ捕まえたぜ 終わりだ 仕事は」
スタンリーがあらわれ、ペルセウスを制圧してしまった。
「最強のナイトで 実にエレガントな詰み チェックメイトじゃあないか!」
チェスをいじりながら言うゼノ。
「・・・あぁ 最強のナイトでチェックメイトだ・・・ お互いな」
千空が言うと同時に、司が壁を貫き、ゼノに向けて剣を向けていた。
「ドクターストーンDr.STONE」19巻167話のネタバレ
「興味深いね どうやってここへ辿り着いたのか」
ゼノは当直の銃声一つもなく、闘わず潜入した司たちに話しかける。
「空?いや―トンネルか!! おお 実に エレガントだ・・・!!」
司の手についた土を見て、判断したゼノ。
クロムたちが掘ったトンネルは、城内の家畜小屋に出ていた。
そこには、沢山の牛とイエローデントコーンの飼料があった。
「これだけ大量のコーンを育てられれば食料も復活液も作り放題」
コハクは嬉しそうに言っていた。
扉の前に銃を持った見張りがいたが、スイカは転がり敵の注意を引き付ける。
そこへ、ゲンがドクターゼノに胃薬もらえたら・・・と近づき、盛大に吐き出した。
「おい こんなとこで吐くな バカ!!」
見張りが慌てだしがゲンの吐いたのはトランプ。
驚いている瞬間に、氷月とコハクは見張りを倒す。
扉を開けるコハクだが、中には敵がわんさかいたがつかさが瞬殺したようだ。
ゼノを取り囲んでいる司達。
「・・・ヤベー これが 21世紀人のガチ科学かよ!」
クロムは建物の中を見て震えている。
その言葉にゼノが反応するが警報が鳴り、敵が集まりだしてきたようだ。
「長居はできんぞ」
コハクはゼノを縛りあげ、抱きかかえて連れ出した。
トンネルの出口につき、船のようなカゴにゼノをのせる。
「来てる 来てる敵 もうそこまで来てる!!」
ゲンは慌てながら、敵の状況をみんなに伝える。
「おぅ 心配すんな!このバクダンでドッガーン一発!!」
大きな爆弾に火をつけながら、爆風でカゴが脱出し、城側の入り口も塞いで一石二鳥だと説明するクロム。
「なるほど さすがだなクロム! で 誰がそのバクダンをドッガーンさせるのだ?」
ゼノ自身がやるわけはなかろうとクロムに尋ねるコハク。
クロムは考えていなかったようで、焦りながら固まっていた。
それを見てみんなも焦っていた。
「急げ みんな・・・」
慌てながら急ぐ大樹たち。
爆弾は爆発し、爆風がカゴを勢いよく押し出す。
大きな音が鳴り響き、ゼノと一緒にカゴに乗っていたクロムは転がっていた。
「落盤したようだ 両サイド共に」
ゼノはすぐ状況を理解したようで叫んだ。
「お互い両サイドから掘んだよ こりゃ先に掘り破った方が勝ちの 穴掘りスピード勝負だ・・・!!」
地上から回り込んで制圧しようとした敵もいたのだが、バトルになると止めて掘り始める敵側。
クロムもカゴの部品を外し、クワのようにして内側から掘り始める。
「クロム 君はまさか生き残り人類の人類の子孫かい?」
ゼノは内側から掘り出しているクロムに話しかけだした。
結果はどうであれ、トンネルやケーブルカーでの脱出計画をエレガントとほめだすゼノ。
「君の船と仲間たちは既に全滅 スタンが全員制圧した・・・」
ゼノはクロムに合理的に考えてくれと言いながら、どちらに行くべきなのか話し出す。
ゼノの言葉にクロムは驚くが、ゼノは話をつづけた。
「決着はついたんだ これ以上一人も殺す気はない」
君たちは僕が統べる地球の一員になるだけでいいと言うゼノ。
21世紀ですら、科学の価値も理解せず拳を振り回すだけの人間がいたと。
クロムはマグマの事を思い浮かべた。
「君なら幹部になれる 愚者たちを科学の力で支配しようじゃないか・・・!!」
ゼノに言われるが、クロムは同意しなかった。
たしかに力が一番とか、筋肉大好きと言うのは欠片も分からないがと、クロムは続ける。
「俺は人の好きなモンを下に見るほど偉かねえよ」
壁に穴が開き、穴がつながる。
先に合流できたのはクロムと大樹たちだった。
クロムは無線で報告をする。
「確保したぜ 千空!! 敵のキング ドクターゼノをよ・・・!」
「ドクターストーンDr.STONE」19巻168話のネタバレ
「確保したぜ千空!! 敵のキング ドクターゼノをよ・・・!!」
クロムの無線を敵も聞くが、日本語の為わからなかったようだ。
スタンリーやばすぎるだろと、マックスも船に向かった。
「良かったぜ 無事で お嬢・・・ ってなんだコレ 今どういう状況!?」
マックスは縛られているルーナを見て、驚き叫んだ。
縛られているルーナに近づき縄と切るマックス。
ルーナに耳打ちされ号泣するが、すぐに気を持ち直したマックス。
「誰が要るよ その彼氏の救援隊に!?」
マックスは小声でルーナに尋ねていると、フランソワがミノムシのように近づいてきた。
「応急措置手伝ってもらえるフランソワと・・・」
ルーナが言うと、近づいたフランソワは「カセキを」と言った。
バレないようにこっそりとカセキの縄を切ろうとするマックス。
しかし、カセキは自分で縄切れると言い、ルーナは不思議そうに見ていた。
フランソワが面白そうなクラフトアイテムとして、トラクターを紹介する。
カセキは興奮してムキムキになり縄を引きちぎった。
見ていたルーナは驚いていた。
フランソワとあらかたの荷物を持ったカセキは、船から川に飛び込んだ。
マックスはふたり川に落ちたぞと叫び、ルーナはたすけにいくねと叫ぶ。
マックスを先頭に、ルーナとフランソワ、カセキは飛行機が落ちたほうへ向かった。
一方。
ゼノを捕まえたクロムたちの場所では。
ゼノを捕まえたため日本語放送そのものが暗号だと、右羽は現在地を知らせていた。
「あー 一応縛っときゃ ふん捕まえとく必要はなえ」
上から千空が声をかけると、その声に反応してゼノが振り向く。
「無意味に暴れるほど 非合理的なバカじゃねえよ・・・その男 ドクターゼノは世界トップクラスの化学屋だぞ」
どこか嬉しそうな顔をしながら近づいてきた千空。
ゼノは千空に出会い、嬉しそうな顔をしていた。
縛られたまま川の中央の岩で話しているゼノと千空。
「やあ生きていたのかドクター千空・・・」
スタンリーが仕留め損なうはずはなく、何らかの化学的手段で銃弾を破ったとゼノは言った。
「おお まさに サイエンス イズ エレガントだ・・・!!」
「NASAにメールした小3ん時から数千年・・・ 楽しい思いでトークしたけりゃ この先腐るほど時間あんだ」
今は日が沈む前に動かないと、そう言った千空にゼノは尋ねる。
「この先?どこへ行こうと言うんだ 戻る場所などないよ」
君たちの仲間も船も制圧し、戦いは終わりと言うゼノ。
「はっはー その通り 戻る場所など無い ならば 進むのだ 違うか!?」
龍水は楽しそうに言っているが、クロムは理解していないようだ。
そこへ現れたルーナたち。
フランソワは自らおもてなしをしだし、カルロスとマックスは腕を組んだ。
(会いたかったぜ・・・ 俺に会いに逃げてきたのか やるじゃねーかルーナ テメー・・・!!)
千空にあえて妄想をしだしたルーナだが、千空がどういう人かいい加減わかったと手を振って否定する。
「どさくさ紛れにカセキとフランソワ二人も攫って逃げてきたのか やるじゃねーかルーナ テメー・・・!!」
千空にそう言われ、ルーナは
「はんぶん 合ってた」
と嬉しそうだ。
「でも これで 全員だね 進むメンバーは・・・」
右羽が言うと、メンバーたちは行動しだす。
「はっはー 拝借するぞゼノ 貴様たちのボートをな ペルセウス号とトレードというわけだ・・・!!」
すぐに戻ってくると思わないという隙をつき、敵の船を拝借した千空たち。
龍水は楽しそうに船を操縦しだした。
この船で攻め込むのかと尋ねるコハクに千空は言った。
「目的は 外交だ」
敵の連中で一番話が通じる奴は誰だと千空が訪ねると、クロムは一人心当たりがあるという。
「英語で良く分かんなかったけど バトろうとした奴止めて 俺ら助けようって掘るの優先した奴がいんだよ」
クロムの言葉に、ゲンが多分メカトニックのブロディだといった。
「・・・よう 俺に用か 人質交換してえってんなら 人数が違いすぎるぜ 青二才」
通信に応対したブロディが言った。
「あー だろうな だから その差埋めて釣りも出るほどの100億%そそりまくる情報くれてやるよ」
「石化復活液のレシピは アルコール+硝酸のナイタール液だ」
千空が叫ぶと仲間も驚き、ゼノもブロディも声を失った。
コーンで好き放題作れて、コツは俺らの船の連中が知っているとつづける千空。
「とりま 人類100万人!! コーンの巨大シティを建造する そこだけは目的一致してんだろ??」
それを聞いたブロディは言った。
「人質安全保障で同盟か スタンリーは納得しねえだろうな」
スタンリーは地の果てまでゼノとテメーらを追いかけるぞと言われたが、地獄の果てまで躱してやると答えた。
「戦争しながら同盟組んで? 仲良く建国しようってか??マジで頭イカれてるぜお前ら・・・!!」
「・・・ああ 任しときな アタシらに コーンの街はさ」
残ったメンバーたちはコーンの街を作るために、コーン畑で力強く腕を上にあげた。
「ドクターストーンDr.STONE」19巻169話のネタバレ
「アホほどのコーンで アホほど石化復活液作って 100万人を 呼び覚ます・・・!!」
千空の言葉に、ゲンは規模の大きさに慌て、龍水は月に行くならマンパワーは欲しいと楽しそうだ。
会話を聞いていた敵のブロディは言葉が出なくなっていた。
「へ てことは コーンの街作りするみんなとは ここで お別れってことなんだよ・・・!??」
スイカの言葉に乗っていた他のメンバーも、理解したようで驚いている
「実際 街作る連中と日米首脳会談やってくれ」
千空は先に進まなきゃいけないからと、ペルセウスのメンバーに任せ通信を切った。
ペルセウスのメンバーの中で英語がわかる南と、ニッキーが代表で話し出す。
南はみんなの安全保障を要求するが、ブロディの主導権・武力じゃこっちが上という強気な態度。
南は焦り、言葉に詰まってしまいます。
「う・る・さ・い・ね ゴチャゴチャといいからとっとと縄解きな アタシのじゃないよ 全員のだよ!!」
ニッキーが起こりながら大声で叫びます。
ブロディは慌てることもなく、いずれそうなるがその前に復活液作りのコツを・・・といいだす。
「す・ぐ・に・だ・よ 耳穴にコーン何粒詰まってんだいこの耄碌ジジイ!」
ここまで来たら駆け引きも減ったくれもないと、ニッキーはブロディ―の言葉を遮るように叫んだ。
別動隊でバトりながら、アタシらは仲良くコーンシティを作るのだと。
「そこだけは目的一緒!紳士協定だよ それしかないだろ 今は!?」
ニッキーの強気な言葉に、ブロディは豪快に笑いだす。
「いいだろ 気に入ったぜえらい気風いい姉ちゃんよ!!臨時の大統領同志 仲良く調印といこうじゃねえか」
ブロディとニッキーは協定を結ぶことに成功した。
「ドクターゼノを連れ戻すまで、ここコーンシティは人類100万人復活の平和特区だ・・・!!!」
「つうわけだ青二才 ゼノ引きつれてせいぜい必死に逃げるこったな」
スタンリーだけは誰も止めねえと言うブロディ。
同時に、川を下っていくと必ずスタンリーと鉢合わせることになり、どうやって海まで逃げる気だ時になっていた。
ブロディの言葉を聞き、不敵な笑みをする千空。
「千空 なんでで生きてんよ」
スタンリーはイラついていた。
「来たぞ 上流から!!」
千空たちが乗る船がペルセウスに向かってきている。
それを見たスタンリーはすぐに射撃体勢に入った。
千空たちの船の舳先には石化装置がくくられていた。
それを聞き、杠は機転を利かせ仲間たちにひそひそと話をする。
「キャアア 石化光線が来るゥ 逃げんぞー・・・!!!」
慌てる科学王国の様子を見て、敵もスタンリー以外やばいと川に逃げ込んだ。
スタンリーは舳先の石化装置を狙い、撃ち落とすが石化装置は起動せず川に落ちていく。
その間に千空たちの乗る船は、ペルセウスと交差し通過していった。
「そういう ことか やんじゃん・・・!!」
スタンリーは以前ゲンが言っていたことを思い出しながら、銃を下ろして言った。
「・・・抜けた 海の方に・・・」
科学王国の仲間たちは、叫びながら喜んでいる。
皆に別れを言いに行くと甲板に出ようとするクロムを右羽が危ないと止める。
「挨拶などしに 今甲板に出れば蜂の巣かもしれませんよ リスクと別れ どちらが重要なんですか」
氷月に言われるが、クロムは言った。
「そりゃ 別れだろうよ!!」
甲板に出て腕を上げ、叫ぶ科学王国の仲間たち。
ペルセウスに乗っていた仲間たちによって、スタンリーの銃の射線も防げたようだった。
「また会うぞ みんなで必ず 世界中に 街を建てて・・・!!」
大樹はうつむき、涙を流しながら言った。
「行くぞ南米!! 数千年前人類を全員石化させた あの光線の発信の地に・・・!!」
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