【バック・トゥ・ザ・フューチャー】見逃し配信・動画無料視聴方法!ネタバレ

フジテレビの土曜プレミアム枠で放送されている映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー(Back to the Future)」のあらすじやネタバレ、キャスト・原作情報や無料動画や見逃し配信のノーカット無料視聴方法や再放送のことなどについて紹介したいと思います。

気になる番組は何回も見たいし、TVer(ティーバー)やGYAO!(ギャオ)、加入者の多いHulu(フールー)やNetflix(ネットフリックス)など、どういったサービスで観れるんだろう?って気になりますよね?

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のあらすじ・ネタバレ

超高画質“最新リマスター版”を本編ノーカットで地上波初放送!製作総指揮S・スピルバーグの大ヒットSFシリーズ1作目!デロリアンで過去へタイムスリップ!

シリーズ3部作の1作目『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は1985年に公開。親友の科学者ドク(クリストファー・ロイド)の発明したタイムマシンで、1985年から1955年にタイムスリップしてしまった高校生のマーティ(マイケル・J・フォックス)。彼はそこで自分の両親になるはずのロレーン(リー・トンプソン)とジョージ(クリスピン・グローヴァー)に出会う。だが、内気なジョージは彼女に告白できないまま、乱暴者のビフ(トーマス・F・ウィルソン)にこき使われる毎日。しかも、ロレーンがマーティに恋をしてしまい…。

アカデミー賞など数々の賞にノミネートされ世界的な大ヒットを記録し、マーティ役のマイケル・J・フォックスを世界的スターに押し上げた名作。今回は地上波初となる最新リマスター版(※4Kレストア版=最新のデジタル技術を駆使して、フィルムの傷や、汚れ、退色などを修復し、高画質化した映像)での放送!

さらに本編ノーカット放送!放送と連動したプレゼント企画も実施!

出演者
マーティ: マイケル・J・フォックス(山寺宏一) 
ドク: クリストファー・ロイド(青野武) 
ロレーン: リー・トンプソン(佐々木優子) 
ジョージ: クリスピン・グローヴァー(富山敬) 
ビフ: トーマス・F・ウィルソン(谷口節)

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のネタバレ

1985年のカリフォルニア州ヒルバレー(架空の都市)に住む、ロックとペプシコーラとスケボーが大好きで、トヨタ・ピックアップに憧れる高校生マーティ・マクフライは、冴えない家庭の事情や中々上手く行かないバンドマンへの夢に押し潰されそうになりながらも、それなりに前向きにごく普通の人生を過ごしていた。

ある日、科学者であり歳の離れた親友でもあるエメット・ブラウン博士(通称ドク)から、長年の宿願だったタイムマシンがついに完成した事を聞かされ、成り行きで実験の手伝いをする事になる。深夜のショッピングモール「ツインパインズ・モール」の駐車場にて、スポーツタイプの乗用車デロリアン・DMC-12を改造してドクが開発したタイムマシンの実験を10月26日1時20分にする。

ドクの愛犬アインシュタインを乗せたデロリアンを1分後の1時21分にタイムトラベルさせる実験は無事成功したが、タイムマシンの肝である次元転移装置の燃料であるプルトニウムを調達するためにドクが騙したリビアの過激派の襲撃に遭い、ドクはAK47の凶弾に倒れてしまう。同じく命を狙われたマーティはとっさにタイムマシンに乗ってモールの駐車場内を逃走するが、シフトレバーを動かす際に肘で次元転移装置のスイッチを入れてしまった為、はからずも30年前の1955年11月5日にタイムスリップしてしまった。

1985年10月26日に戻ろうとするマーティだったが、プルトニウムを使い果たしてしまった為、タイムスリップすることが出来なくなっていた。そこでマーティは1955年のドクと会い、未来に帰る手助けをしてもらう事を思いつく。最初は疑念の目を向けるドクだったが、マーティが持っていたJVC製ビデオカメラに残っていたタイムトラベル理論を思いついたきっかけなど、当時の自分しか知らないはずの事情をマーティが知っていたことから彼を信じ、協力する事となる。しかし1955年に容易にプルトニウムなど手に入るはずもない事をドクから聞かされ、途方に暮れていた所、1955年11月12日22時4分にヒルバレー裁判所の時計台に落ちるはずの落雷(マーティーがたまたま1985年から持ってきたチラシにこのことが書いてあった)が発生させる雷の電力を利用し、タイムマシンの次元転移装置を稼動させる算段を立てる。

しかし、もう1つ大きな問題が起きた。1955年はマーティの父、ジョージと、母ロレインが結婚のきっかけを得た年で、ロレインの父がジョージを車ではね、交通事故の救護のため自宅に運び込まれたジョージにロレインがひと目惚れするはずだったが、はねられそうになったジョージを助けたためにマーティがはねられてしまった。そのため運び込まれるのはマーティに入れ替わってしまい、若き母のロレインは未来の息子、マーティに恋をしてしまう。

このままでは父と母が結婚せず、マーティが生まれなかったことになってしまい、存在が消滅してしまう危険をドクから示唆されたマーティはジョージとロレインをくっつけるべく奮闘するが、ジョージの不甲斐なさや学校一の不良でロレインに片思いしているビフ・タネンと子分の妨害もあり、中々上手く行かない。

1955年11月12日に行われたプロムで、臆病者のジョージがビフを退けてロレインとキスをする手助けをしたマーティは、かろうじて自身の消滅を免れ、時計台に落雷する22時4分ギリギリにタイムマシンに乗り込み、ドクの命がけの助力で「1985年10月26日のドクが銃撃される11分前の1時24分」への帰還に成功する。

すぐに現場に駆けつけたマーティだったが、あと一歩及ばずドクはまたも過激派の銃撃を受けてしまった。その場に泣き崩れるマーティだったが、彼の目の前でドクはゆっくりと起き上がる。1955年から帰還する直前にマーティが残した手紙で、自分が銃撃される未来を知っていたドクは防弾対策を施していたのだった。1985年10月26日にドクとの再会を喜んだ後に自宅に戻ったマーティは、朝になって自宅が裕福になっていたことに驚く。1955年11月12日にマーティの介入によって、ビフを倒したジョージは自信を付けて臆病な性格を改善し、夢だった小説家として大成しており、ビフは逆に零細自動車整備業の名ばかり社長としてジョージに頭が上がらない歴史となっていたのだ。

困惑するも冴えない家庭が立派になって喜んでいたマーティの目の前に、再びドクがデロリアンに乗って現れる。未来で重大なトラブルが起こったので、解決のために同行して欲しいというのである。マーティと、その場に居合わせたガールフレンドのジェニファーを乗せ、未来の技術で改良されたデロリアンは、空を飛んで未来へと向かうのだった。

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映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」について

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は、1985年のアメリカのSF映画。ロバート・ゼメキスが監督とボブ・ゲイルと共に脚本を務め、マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、トーマス・F・ウィルソンらが出演する。

1985年7月3日にユニバーサル・ピクチャーズにより公開され、高い評価を受けた。3億8,110万ドルの収益を上げ、1985年の全世界における最高の興行収入を記録した。批評家からは、ストーリー、コメディ、キャスト(特にフォックス、ロイド、トンプソン、グローバー)などが高く評価された。複数の賞にノミネートされ、アカデミー賞、サターン賞、ヒューゴー賞を受賞した。また、主題歌であるヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「The Power of Love」は、世界的に大きな成功を収めた。現在では1980年代の最高傑作の一つ、SF映画の最高傑作の一つ、そして史上最高の映画の一つとされている。2007年には、アメリカ議会図書館がアメリカ国立フィルム登録簿に登録された。

その後、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)と『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年)の2つの続編が製作された。

構想・執筆
ボブ・ゲイルとロバート・ゼメキスは、1980年に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を構想した。彼らはタイムトラベルをテーマにした映画を開発したいと考えていたが、満足のいく物語を作るのに苦労しており、また、最近の作品が批評家や商業的に失敗したことで、成功するプロジェクトを必死に探していた。

ゲイルとゼメキスは1980年末に草稿を書き始めた。原案では、映像作家のブラウン教授がタイムマシンを作って、幼なじみのマーティを1950年代に送り、両親の初対面を邪魔するという設定になっていた。1980年9月、ゲイルとゼメキスはコロンビア ピクチャーズの社長フランク・プライスにアイデアを売り込んだ。プライスは『ユーズド・カー』を気に入っており、2人との仕事を熱望していた。ゲイルは、プライスの気が変わる前に、ゼメキスの情熱的な提案を抑えなければならなかったと振り返っている。ゲイルとゼメキスは、1981年2月21日にプライスのために第1稿を完成させた。プライスはそれを大幅に改良する必要があると考えていた。

初期のコンセプトのいくつかは放棄された。当初、1955年への変更は1985年により大きな影響を与え、より未来的なものになったが、脚本を読んだすべての人がこのアイデアを嫌った。タイムマシンはトラックの荷台に乗せて移動させる静止した物体だった。ゲイルとゼメキスは、タイムマシンの生みの親を顔の見えない企業や政府ではなく、個人にすることを選んだ。2人は、主人公が個人的な利益を求めてはいけないので、タイムトラベルは事故でなければならないと考えていた。

開発
プライスは、第2稿を承認しないことを選択した。『アニマル・ハウス』(1978年)、『ポーキーズ』(1981年)、『初体験/リッジモント・ハイ』(1982年)など、当時最も成功したコメディ映画は性的で下品な要素を含んでいたが、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はそれに比べておとなしすぎると考えられた。このプロジェクトはターンアラウンド(他のスタジオがアイデアを購入するプロセス)に入った。理由としては、コンセプトが現代の反抗的な若者には魅力的でないこと、『ファイナル・カウントダウン』(1980年)や『バンデットQ』(1981年)といった他のタイムトラベル映画の失敗などが挙げられる。ウォルト・ディズニー・プロダクションは、マーティが未来の母親の誘いを断ることが、彼らのブランドにとってあまりにもきわどいことだと考えたため、このプロジェクトを拒否した。しかし、ゲイルとゼメキスは、これまでのコラボレーションが相対的に失敗したとみなされていたため、再び失敗すると、スピルバーグの友人だからこそ仕事を得られるという評判になることを恐れていた。

ゼメキスは次にオファーされた『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』(1984年)を引き受けることを選んだ。公開前の期待に反して、この映画は大きな成功を収め、ゼメキスは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に戻るための十分な信頼性を得た。ゼメキスはプロジェクトを支援しなかったスタジオを恨み、プライスが働いていたユニバーサル・スタジオに自らの製作会社アンブリン・エンターテインメントを設立していたスピルバーグに目をつけた。スピルバーグは『E.T.』を拒否したことからプライスを嫌い、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』への関与を最小限にすることを要求した。シドニー・シャンバーグは、スタジオのプロジェクトへの投資を監督するためにチーフ・エグゼクティブに就任した。アンブリンのエグゼクティブであるキャスリーン・ケネディとフランク・マーシャルは、映画の製作総指揮としてスピルバーグに加わった。

しかし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の権利はコロンビア映画に縛られたままだった。コロンビア映画のプライスの後継者であるガイ・マッケルウェインは、ユニバーサル所有のノワール映画『深夜の告白』(1944年)を風刺した『ビッグ・トラブル』(1986年)を開発していた。『深夜の告白』に似ているということは、ユニバーサル映画の著作権を侵害していることになる。製作が差し迫っていたため、マッケルウェインはプライスに権利を要求し、その代わりにプライスは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の権利を獲得した。

シャンバーグは、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では観客の共感を得られないと考え、タイトルを『冥王星から来た宇宙人』(Space Man from Pluto)に変更するなど、映画の修正を提案した。ゲイルとゼメキスは、シャンバーグの怒りを買うことなく、シャンバーグの提案を拒否する方法がわからなかった。そこで、スピルバーグが介入し、シャンバーグに次のような内容のメモを送った。「ハイ、シド、君の最高にユーモラスなメモをありがとう、みんな大笑いしたよ、これからもよろしくね」。スピルバーグは、シャンバーグが自分のメモが真剣に受け止められることを恥ずかしくて認めないことを知っていた。シャンバーグは後に、この話は「でたらめ」だと主張した。1984年7月までに第3稿が完成した。

続編
元々は第1作のみで完結するものとして製作されたが、1987年に本作がビデオソフト化された際に、ラストシーンに「TO BE CONTINUED…(つづく)」という劇場公開時にはなかったテロップが入れられた。このテロップの本意は「マーティ達登場人物の人生の旅(冒険)はこれからも続く」という意味のジョークであったが、これを見た人たちによる続編製作希望の問い合わせが殺到したため、急遽シリーズ化された。

マイケル・J・フォックスも、リリースされたビデオを初めて見た際にこのテロップを見て驚いた1人で、「エージェントに電話しようかと思った」と語っている。続編の製作が決まった際、当初は続編1作のみを製作する予定だった。しかし、監督のロバート・ゼメキスが共同脚本のボブ・ゲイルと構想を練るうちにいろいろといいアイデアが出てきたため、それを約2時間の枠に収めると内容が半減してしまうことから、さらに1作増やし結局3部作となった。

資金
当初のクライマックスは、核実験場に行き核爆発を利用してタイムスリップをする予定であったが、100万ドルの撮影費用が必要と試算され、予算の都合から断念された。その後、新しいアイディア(落雷のエネルギーを利用)を思いつき公開版のシーンになったが、結果として格段に良くなったと脚本を担当したボブ・ゲイルは語っている。

出演者交代
マーティ役は元々マイケル・J・フォックスが候補に挙げられていたが、当時フォックスはテレビドラマ『ファミリータイズ』のレギュラーを持っており、共演者が産休に入っていたためフォックスが番組を担っていた。そのため、映画との掛け持ちを許されなかった(『ファミリータイズ』のプロデューサーは優れた脚本に対し「彼にオファーしないでくれ。彼はこの映画を大変気に入るだろうが、出演はできないことは確実なので、私が彼に一生恨まれる」と言った)。彼へのオファーは断念され代わりにエリック・ストルツが起用される。また、マーティ役がストルツに決まるまで時間がかかり何度も撮影延期され、ようやく撮影が開始される頃、ジェニファー役のクローディア・ウェルズはスケジュールが合わなくなり、代わりのジェニファー役にメロラ・ハーディンが起用された。

しかしストルツはドクとの掛け合いでの違和感などの理由から撮影開始から6週間で降板させられ、再度『ファミリータイズ』のプロデューサーに掛け持ちを打診したところ「女優も復帰したから、マイケルが“イエス”と言えば出させてもいい。ただし、ドラマの撮影の方を優先する」との条件で了解が得られ、最終的にはフォックスに落ち着いた。さらに、ハーディンはフォックスよりも身長が高かったため、2人のバランスが合わないことが原因で降板、フォックスが撮影に合流する頃にはウェルズのスケジュールも再び合わせることが可能であったため、ウェルズがジェニファー役に復帰した。

当時のフォックスは朝6時に起きてドラマの撮影、夜は映画の撮影で自宅に戻れたのは深夜2時を回っているのがザラだったという。そのため、撮影は深夜とドラマの撮影のない週末にかけて行われた。撮り直しのための追加の出演料や、スタッフへの深夜、休日出勤の手当を支払うこととなり、撮り直しの費用は300万ドルに上った。

なお、ストルツの映像部分は5週間で全体の3分の1ほどを撮り終えていた為に映像が残っていたが、脚本のボブ・ゲイルはDVD版発売時のインタビュー(映画雑誌『プレミア日本版』2003年1月号掲載)で「もう過去のことだし、エリックにも自分達にも格好いいものではないから」との理由でDVDへの収録は見送っていた。 しかし、2010年10月26日発売のブルーレイ版には、新たな映像特典としてその一部が収録されることとなった。

リビア人に発砲されて、デロリアンに飛び乗るシーンや、ビフの顔面を殴打するシーンなどはストルツの映像を流用している。

またビフ役には当初、ビフの手下であるスキンヘッド役のJ.J.コーエンが当てられていた。しかし、マーティ役に183cmのストルツが起用されたため、ストルツよりもさらに大きいトーマス・F・ウィルソンが起用された。その後、ストルツは降板し、163cmのフォックスがマーティ役となったが、ビフの役はそのままだったため、約30センチほどの身長差が生じる結果となった。ゲイルは「最初からマイケルに決まっていたらトーマスの起用はなかっただろう」と述べている。

トーマス・F・ウィルソンはストルツの解雇で撮影が中断していたとき、説明のためにゲイルに呼び出された。事情を知らなかったウィルソンはてっきり自分が解雇されるものだと思い込んでしまった。車でゲイルの元へ向かうときには「人生で最も長い時間だった」と回想している。

カメオ出演
主題歌『The Power of Love』を歌うヒューイ・ルイスが、序盤のオーディションのシーンで拡声器を持って「もういい、音が大きすぎる」と言う審査員役でカメオ出演している(ただしノンクレジット)。ヒューイは、「こんな姿がMTVに晒されたら僕はおしまいだ。映画に出て以来、落ちぶれたって言われるよ」と、ジョークを飛ばした。

なおこのときの「音が大きすぎる」は、ヒューイ自身が『We Are the World』のレコーディング時に、プロデューサーから「声が大きすぎる」と、注意を受けているメイキングビデオからのパロディである。

デロリアン(タイムマシン)
ドクことエメット・ブラウン博士が、アメリカのデロリアン社が発売したDMC-12を改造して開発したタイムマシン。タイムトラベルの核となる次元転移装置(フラックス・キャパシター)を始めとする装置が車内にぎっしりと詰め込まれており、ボディもコードやホース類で囲まれている。

リアハッチのガラス窓も取り払われ、原子炉やミスター・フュージョンなどといった、タイムトラベルに必要な莫大なエネルギーを賄う発電装置と、それに関わる様々な機器が所狭しと詰め込まれている。これらの配線・配管や内部機器・発電装置は、作品ごとに若干変化する。初めてのタイムトラベルはドクの愛犬であるアインシュタインを乗せて、1分後の未来へタイムトラベルする実験を行ったときである。

バック・トゥ・ザ・フューチャー2の飛行シーンでは、DMC-12の車体底面も大幅に改造され、電飾が点滅するギミックが仕込まれていることがわかるが、どのような目的の機構かは触れられていない。

トヨタ・ピックアップ
トヨタ・ピックアップは主人公のマーティが最も憧れる車である。過去から戻って来た後の1985年では両親からプレゼントされた車両が車庫に納まっている。

変更要求
当時のMCA、ユニバーサル・スタジオ社長兼CEOのシド・シャインバーグは脚本にあった「ブラウン教授」という呼び名を変更すること、母親の名前の変更(当時はメグという名前だった)、ドクのペットの変更(当初はチンパンジーだった)、タイトルの変更を求めた。ゼメキスとゲイルは要求を飲み、「教授」から「ドク」と呼び名を変更し、当てつけに母親の名前を彼の妻のロレイン(ロレイン・ゲイリーから)に変更、ペットを犬に変えたが、タイトルの変更は阻止した。しかしシャインバーグはタイトルを本気で変更しようと「Spaceman from Pluto(冥王星から来た宇宙人)」という改題提案を送り、困った2人はスピルバーグに相談。スピルバーグは社長に「面白いジョークをありがとう。朝からみんな笑って撮影現場に活気が生まれた」と返事をした。シャインバーグはそれっきりタイトルの話はしなかったというが、公開後、「あのタイトルだったら、もっとヒットしたはずだ」とゲイルに嘯いた。

ストーリー関連
冒頭の時計がたくさん並んでいる場面は「タイム・マシン 80万年後の世界へ」のオマージュ。
マーティの下校時に選挙カーが走っている時に流れている曲は「ワシントン・ポスト」。

ドクがマーティを呼び出したアーケードは「TWIN PINES MALL(二本松モール)」。当時その場所はドク曰く「見渡す限りの畑だった。地主のピーボディ老人は変わり者で松の木を栽培していた」。しかし、タイムスリップしたマーティがデロリアンで畑の松を1本轢き倒してしまったため、タイム・パラドックスによって帰還した未来では「LONE PINE MALL(一本松モール)」となっている。

マーティが1955年にタイムスリップしてヒルバレーの町にやってきた際、ガソリンスタンドに入った車を複数の店員が清掃・点検する様子を彼は興味深げに見ていたが、これは1985年当時のアメリカではすでにセルフサービス式が一般的だったからである(ちなみに日本では1998年の消防法改正まで、セルフ式スタンドは禁止されていた)。

マーティが車にはねられるはずだったジョージを助けてロレインの家に運び込まれた際、彼女はマーティが履いていたパンツに書かれたブランド名を彼の名前だと思い込んで「カルバン・クライン(邦訳ではカルビン・クレイン)」と呼ぶ。彼は自身の名前が「マーティ」であると言ったが、その後もロレインは「カルバン・マーティ・クライン」と誤解していた。これは、下着でさえ持ち物に名前を書くアメリカ人の習慣に由来するネタである。なお、カルバン・クライン社が設立されたのは1968年のことで、公開当時アメリカ国外ではあまり知名度がなかったため、この場面がヨーロッパ各国で翻訳された際には、イタリアやスペインでは「リーバイ・ストラウス」、フランスでは「ピエール・カルダン」にそれぞれ変えられた。

当初のマクフライ家の車はシボレー・ノバだったが、過去から戻ってきた時にはBMW・7シリーズと、マーティが憧れていた、トヨタ・ハイラックスに変わっていた。

タイムスリップに必要な電力は1.21ジゴワットと言っているが、これは共同脚本家のボブ・ゲイルのミス。本来「gigawatt(ギガワット)」と書くべきこの単語の綴りを、ボブは 「jigowatt」だと信じ込んでおり、脚本にもそう書いてしまった、と DVDのコメンタリ で認めている。小説版では正しく「ギガワット」になっている。今でこそ、コンピュータの分野を中心に「ギガ」という単位は広く知られているが、映画製作当時は、まだそのような大きな単位への馴染みが一般には薄かったためである。ちなみに、日本語吹替版でもそのまま「ジゴワット」と発音されている。

放射線防護服で宇宙人に紛したマーティがジョージの家に侵入し、アイワの携帯音楽プレーヤーを使い、ハードロックで拷問を加えるシーンで出てきたテープには、バンド名であるヴァン・ヘイレンではなくエドワード・ヴァン・ヘイレンと書かれている。これは、エドワード以外のメンバーがバンド名の使用を承諾しなかったためである。ただし、カセットテープのインデックスには「エドワード」の文字だけ小さく書かれているため、パッと見は「ヴァン・ヘイレン」と書かれているようにしか見えない。

マーティがヒルバレーでビフとその子分たちに車で追い回された際、マーティは子供が使用していた木製のキックスクーターを借りてハンドル部分を取り外し、スケートボードのように使用して追跡から逃れようとした。これはスケートボードの原型がキックスクーターのハンドルを取り外した物であるという説に則っている。なお、スケートボードが本格的に流行し始めたのは1960年代以降である。

マーティが魅惑の深海パーティーに赴くため借りた1955年当時のドクの車は、1948年式パッカード・カスタムエイト・ヴィクトリア。旧式だが当時のアメリカにおいて格の高かった最高級車の一つで、1985年当時のデロリアン共々、ドクの自動車への趣味的こだわりを示唆する。なおパッカードもデロリアンも経営破綻で消滅した自動車メーカーである。

魅惑の深海パーティーで指を負傷したギタリスト、マーヴィン・ベリーの代理としてマーティがギターを演奏し、その後のアンコールで「ジョニー・B.グッド」を歌った際、それを聴いたマーヴィンが「新しい音楽を探していた」従兄弟のチャック・ベリーに電話してマーティの演奏を聴かせた。つまりこれによってロック・アンド・ロールが誕生した、というタイムパラドックスを絡めたジョークである。「ジョニー・B.グッド」はチャック・ベリーの代表曲であり、シングルとして発売されたのは作品の舞台から3年後の1958年である。途中ヒートアップしたマーティがチャック・ベリーのダックウォーク、ザ・ベンチャーズのクロマティック・ラン奏法(いわゆるテケテケ)やピート・タウンゼントのウインドミル奏法、ジミ・ヘンドリックスの背面弾き、エドワード・ヴァン・ヘイレンのライトハンド奏法、ステージに寝転がる(AC/DC)、アンプを蹴り倒す(ザ・フー)など、1955年以降に流行するロックの演奏スタイルを披露してしまったため、困惑したバンドメンバーや観客に向かって「みんなにはまだ早かった」「君たちの子供はきっと気に入る」と釈明するシーンがある。なお、このシーンで使われているエレキギターのギブソン・ES-345は、1955年当時はまだ発売されていなかった(発売開始は1959年)。当時のギブソンはエレキでもフルアコのギターが多く、ギブソン・レスポールは1955年当時には既に発売されていたが、まだシングルコイルピックアップのものしか発売されてなかった。

ストーリー以外
2006年に『Looking Back At The Future』という関連作品が公開された。これは関係者のインタビューを集めたもの。
「ジョニー・B.グッド」の演奏シーンでマーティは“ロ調で”と指示するが実際に演奏された調は変ロ調である。しかし運指はロ調で行われている。

マーティが未来へ帰る時計台のシーンでドクは85年のドクがスーツケースに入れていた“自分の”靴を履いている。
30年前の世界との変化を表現するため、ロゴデザインが変更された会社と契約を結んだ。テキサコやペプシはその典型である。

2007年に放送されたマイクロソフトのCMにBTTFをモチーフにした作品があり、クリストファー・ロイドが再びドク役をつとめていた。また、おなじみのパターンや、映画版と少し異なるデロリアンが登場している。

2010年10月14日から、アメリカのSpike TVが同年10月19日夜に放送するスクリーム・アワード授賞式特番2010の”Special Tribute”として49歳のマイケル・J・フォックス本人がデロリアンに乗車するCMを放送していた。このCMの内容は、25年前に劇場で公開された「パート1」の予告編の映像を再現したものである。

テレビ用にマーティの台詞「asshole or something?」の部分が「jerks or something?」に変えられたものも撮影され、テレビではこちらの台詞のカットが使用されている。また、エンディングには「To be continued」が加えられて、劇中のフッテージにエンディングロールが加えられ、『バック・イン・タイム』がフェードアウトすると同時にアンブリン社のロゴが出て終了するという編集がテレビ用に制作されている。日本国内ではこのバージョンのエンドを「思い出の復刻版」のテレビ吹き替えディスクで観ることができる。

カナダのポップ・ロック歌手であるコリー・ハートは、スティーヴン・スピルバーグより、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の「スクリーンテストを受けにこないか」という依頼を受けるが断り、その役はマイケル・J・フォックスが演じる事となった。

1986年に製造された本作品の未開封ビデオソフト(VHS)が2022年にオークションに出品された。オークション会社によると、このビデオソフトは本作品でビフ役を演じたトーマス・F・ウィルソンが所有していたものでVHS規格が事実上廃止され、ソフトを視聴することが困難になったことや本シリーズが完結してから32年を迎えたのを機に手放すことを決断したとしている。このビデオソフトはニューヨーク在住の収集家が7万5千ドルで落札した。

影響
アメリカ合衆国第40代大統領のロナルド・レーガンは1986年年頭の一般教書演説で、パート1のドクのラストのセリフを引用して次のように述べている。

さて、今夜、私はアメリカのより若い世代の皆さんに率直に申し上げたい。なぜなら、あなたがたこそ我々の合衆国の将来を担っているからです。(中略)
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で述べられているように、我々がこれから行こうとする場所には、道など必要ないのです。 (“Where we’re going, we don’t need roads.”)
— ロナルド・レーガン

1955年のドクに出会ったマーティが、「1985年のアメリカ合衆国大統領は(1955年当時は俳優であった)ロナルド・レーガンだ」と言ったのを、ドクが「俳優の? じゃあ副大統領はジェリー・ルイスか? ファーストレディはジェーン・ワイマンか?」などと馬鹿にして信じない場面がある(実際の副大統領はジョージ・H・W・ブッシュ、ファーストレディはナンシー・デイビス)。「レーガン批判」だという人もいたが、当のレーガンはこの場面をとても気に入り、この場面を巻き戻させたという。

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