【マスカレードナイト】のネタバレと感想!犯人や犯行動機を徹底解説!

木村拓哉さん主演で長澤まさみさんとのコンビが話題の映画「マスカレードナイト」のあらすじやネタバレ・感想などを徹底的に紹介していきたいと思います。

この映画は前作の「マスカレードホテル」が話題となり作られた続編なのですが、このマスカレードシリーズは東野圭吾の長編ミステリ小説が原作で、「マスカレードホテル」と「マスカレードナイト」の間にもう一作、新田と尚美が出会う前の、新人時代を含めたそれぞれのエピソードを掲載した「マスカレードイブ」があります。

今後、こちらの「マスカレードイブ」も映画化されるのか、それともフジテレビでスペシャルドラマとして放送されるのかどうかも注目なところですね!

ということで、「マスカレードナイト」の感想や犯人、そして犯人の動機などを紹介します。

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映画「マスカレードナイト」のネタバレ一覧

ここから、記事を全て読んでいただくのも嬉しい限りですが、記事が何分長いので、気になるところにジャンプ出来るように、それぞれのネタバレなどを項目ごとに用意しました!

気になる箇所をクリックしてみてくださいませ!

・あらすじ・基本情報はこちらから

・ネタバレ感想についてはこちらから

・犯人のネタバレについてはこちらから

映画「マスカレードナイト」のあらすじ・基本情報

数々の傑作ミステリーを世に送り出してきたベストセラー作家:東野圭吾が描く「マスカレード」シリーズ(集英社刊)は、累計発行部数470万部を突破し、屈指の人気を誇る。

その第一作である『マスカレード・ホテル』は2019年に実写映画化され、興行収入46.4億円の大ヒットを記録した。

あれから2年、“水と油”のバディが再び難事件に挑む。

破天荒な刑事・新田浩介を演じるのは、数々の大ヒット映画・ドラマに出演し、音楽やCMなど様々なジャンルで常にトップを走り続ける木村拓哉。

東野が木村を「あてがき」したと語る新田は正真正銘のハマリ役。

木村×東野×鈴木監督はマスカレードでしか味わえない極上のマリアージュとなった。

そして新田の相棒となる真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美を演じるのは、『コンフィデンスマンJP』シリーズ、映画『MOTHER』、ミュージカル『フリムンシスターズ』とコメディからシリアスな役まで演じ分け、第44回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞も受賞した、実力派女優の長澤まさみ。唯一無二の“バディ”の復活だ。

舞台となるのはまたしても「ホテル・コルテシア東京」。

大晦日のカウントダウン・パーティーに現れる殺人犯を捕まえるため、新田は再び“全てを疑う”潜入捜査官としてホテルのフロントに立つ。

他方フロントクラークからコンシェルジュに抜擢された山岸はホテルマンとして“お客様を信じる”ことで最上の時間の提供を心掛ける。

2年の時を経ても、2人の考え方は相容れない。

そこへ、次々と現れるパーティー招待客≒容疑者を演じる日本映画界を代表する豪華でクセ強めのキャスト陣。

誰もが怪しく、謎は深まるばかり。

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原作「マスカレードナイト」のネタバレ・感想

【マスカレードナイト】のネタバレと感想!犯人や犯行動機を徹底解説!

面白かったですが、評価は分かれるかも

作品に対する評価はそれぞれなんで何が正しいというのはないと思うのですが、結構ミステリーに感じては持論を展開される方が多いようです。かえって純文学っぽいものの方が何でもありかな??

トリック重視の方や、伏線がちゃんとしている云々とか、社会派さんはトリックよりストーリーだとか。まあそれなりに楽しいのですが・・・。

個人的には最後で犯人や容疑者の種明かしっぽい話でそれまでに知らなかったこと(書かれていないかったこと)がいっぱい出てきて締めくくられるのはあんまり好きでない方で、どんなミステリーでも最後に種明かしがあるのは否定しませんが、今回のこの本は後半字数の関係(書き下ろしだということです)かどうか分かりませんが、どっとやっつけ仕事になっている感じが否めません。

ただストーリの展開はさすがで一気に読ませる才能はこの作品でも遺憾なく発揮してます。だからもったいないような気が。

それと設定にちょっと無理が、こんな込み入ったトリックどう考えてもおばはん2人(しかも途中で裏切る)が考え付かんと思うし、それを受けた犯人が考えたトリックもなんだかなあと思うし、最後に人の時計でタイマーをセットするのもあり得ないと思う。詰めの部分がちょっとしっくりこないなあというのが正直なところです。

登場人物が多く、頭の中で時折混乱してしまう

途中まではかなりのんびり進み、後半でガッと展開されます。ただ複雑に絡み合い、結局誰を追うんだっけ?みたいな気持ちにもなりました。

個人的には新田とインストラクターの先生が良い感じになるのかな?(尚美ではなく)とかも想像して展開に期待したんだけど何も無かったなー。

そうだよね、尚美との関係を推したいですよね… 事件自体は詰め込み感が否めず、面白いけどもうひとつ何か欲しかったかな。

新しい事件で再びともに活躍する2人の物語

マスカレード・ホテル・マスカレード・イブと文庫本で読んでとても面白かったのでマスカレード・ナイトが文庫化されるのも楽しみにしていました。

そしてようやく文庫化されたため早速購入し読み終えました。警視庁の新田とホテルマンフロント係の山岸が三度タッグを組んで山岸の勤務先ホテル・コルテシア東京を巻き込んで起こる殺人事件を解決するというストーリーです。

これはイブ・ナイトと同じ舞台・同じ主人公となるわけですが、今回もハラハラ・ドキドキする展開に目一杯楽しませてもらいました。東野圭吾ファンそしてマスカレードファンであれば是非読みたい1冊かと思います。

おそらくマスカレード3部作ということで今回で完結でしょう。

さて今回ですがマスカレード・ホテルが映画化される前に読んだマスカレード・ホテル・マスカレード・イブとマスカレード・ホテルが映画化された後に読んだマスカレード・ナイトではちょっとだけ印象が違いました。

マスカレード・ホテルの映画をみた後はどうしても映画の長澤まさみ・木村拓哉の演技に引っぱられ山岸・新田のイメージを想像しながら読んでしまいました。実は私自身は映画化前は山岸・新田を映画とは別のキャラクターをイメージして読んでいました。

それゆえ主人公の山岸・新田への想いが少し変わって読むこととなりました。どちらが良いとか悪いとかはありませんが、やはり映画やドラマの登場人物の印象は影響が大きいですね。個人的には山岸・新田ともに長澤まさみ・木村拓哉とは違うと思っています。

都内で起こった女性の不審死

都内で起こった女性の不審死の犯人が高級ホテルの大晦日パーティーに現れるとのことで、主人公新田刑事がホテルに潜入捜査をすることに。

今回はコンセルジュに部署替えになった山岸さんの代わりにこれまたプロ意識の塊の氏原さんが新田の相棒に。

はじめは融通の聞かない堅物という印象が強かった彼でしたが、彼もまたプロ意識高い姿が素敵でした。そして相変わらずのプロフェッショナルな山岸さん。

またもや命を狙われるハメになるのですが、殺されるのを回避できたのはまさかの彼女のプロ意識のおかげ。伏線回収まで見事に面白かった。

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原作「マスカレードナイト」のネタバレ・犯人と犯人の動機

【マスカレードナイト】のネタバレと感想!犯人や犯行動機を徹底解説!

今回の事件、宿泊客のなかに紛れている犯人とは仲根緑でした。

しかし、そうするといくつもの疑問点が浮かんでくるのです。

・犯人は男性だったはず
・仲根緑はチェックアウトしていたはず

などですね。

実は、仲根緑は生物学上の性別でいえば男性なんです。

本名は森沢光留(もりさわひかる)

裕福な医者家系に生まれたお坊ちゃまで、肩書きは神経科クリニックの院長先生です。

森沢は完璧な女装をすることが可能であり、仲根緑の正体が男性であるとは誰も見抜けませんでした。

そのあたりがまたややこしいのですが、森沢本人は「男性でも女性でもない」と主張しています。

この発言の真意を理解するためには、少し森沢の過去について知る必要があります。

仲根緑とは

この仲根緑は、映画では麻生久美子さんが演じています。

仲根緑の過去などを簡単にまとめるとこうです。

・森沢には仲の良い妹がいた
・ある日、妹は男性に無理やり暴行された
・その後、妹は自ら命を絶った

この出来事がトラウマとなり、森沢は男性でありながら男性を憎むようになりました。

ここから話が事件につながってきます。

森沢は亡き妹の影を求めて、妹に似ている男性恐怖症の女性を狙うようになりました。

森沢はほとんど洗脳に近いやり方でターゲットの心を支配し、かつて妹が着ていたロリータファッションを着させるなどしていました。

森沢はそうして「妹の身代わり」にした女性を何人も手にかけてきました。

それは何故なのか・・・その理由は、彼女たちが他の男性と恋に落ちたからです。

森沢にとってそれは浮気というより裏切りでした。

だから、命を奪った・・・という勝手な思考です。

感電という手口を好んだのは、せめて遺体を美しく保つため・・・そして苦痛を与えないためでした。

仲根緑の真の犯行動機

森沢は「別に一億円払ってもよかった」と供述します。

実際、裕福な医者家系である森沢にとって、一億円くらいは自由になる金だったのかもしれません。

にもかかわらず、森沢はわざわざ危険を承知で貝塚由里(高岡早紀)を始末しようとしました。

それは何故なのか・・・実は、そこには森沢の本当の犯行動機が隠されていました。

それは・・・警察への復讐だったのです!

取り調べで妹がどんなことをさせられたか、おまえは知っているか。

襲われたときのことを何人もの刑事の前で、何度も何度も繰り返ししゃべらされ、細かいことを根掘り葉掘り訊かれ、おまけに人形相手にどんな格好で犯されたのかを演じさせられたんだ。

それでも妹は、警察が犯人を捕まえてくれるものと信じて、耐えた。必死で堪えた。

だけどどうだ?結果はどうだった?

警察は結局、犯人を見つけられなかった。

担当の刑事が薄笑いを浮かべ、妹に何といったと思う?

「お嬢さん、犬に咬まれたと思って早く忘れることだ」

そういったんだ。

犬に咬まれた?魂を失うほどの出来事なのに?

森沢は両手をきつく握りしめた。その拳がわなわなと震えている。

「妹が自殺を図ったのは、それから間もなくのことだ」

低い声でいった後、再び新田を睨んできた。

いつか、この恨みを晴らさねばと思っていた。

そこへ今回の事件だ。絶好のチャンスだと思った。

殺人犯を捕まえるために警察は万全の体制を敷いている。

そんな中で殺人事件が起きたらどうだ?

警察の権威は失墜する。

世間から非難され、笑いものになるだろう。

これだ、これほど痛快なことはない。

天国の世羅(妹)に顔向けができると思った。

だから話に乗った。あいつの取引に応じた。すべて世羅のためだ。復讐のためだ。

森沢の逮捕によって、事件は幕を下ろしました。

最後は、平穏を取り戻したホテル・コルテシア東京に新田が泊まりに来る場面でしめくくられます。

尚美がロサンゼルスの系列ホテルに移る(栄転する)ことになったので、その前に泊まりに来たのです。

尚美の栄転といえば「マスカレード・ナイト」の直前まで日下部(沢村一樹)があやしい行動をとっていたことを覚えていますか?

実は日下部はホテル・コルテシアの北米人事部長であり、尚美が優秀な人材かどうかをチェックしていたんです。

最初のプロポーズも、その後の一目惚れうんぬんも、尚美が無理難題にどう対応するかを確かめるためのテストだったのです。

もちろん狩野妙子(凰稀かなめ)もコルテシアのスタッフ。

日下部が外で狩野と会っていたことも、狩野の名刺が嘘だらけだったことも、これで説明がつきます。

そして事件を乗り越えた新田と尚美はこのようなやり取りをします。

「あなたにお礼をいってなかった。捜査協力に感謝します」

山岸直美は不意をつかれた様子を見せた後、にっこり笑って手を差し出してきた。

「こちらこそ、命を助けていただいたこと、一生忘れません」

二人で握手した。山岸尚美の手は柔らかかった。

「ロサンゼルスでも、がんばってきてください」

「新田さんも、お身体にお気をつけて」

手を離し、新田は歩き出したが、すぐに立ち止まって振り向いた。

「明日の(一緒に食事する)店の手配をお願いします。ゆっくりと話せる店がいい」

「かしこまりました」

山岸尚美は自信に溢れた表情でいった。

「どうぞ、ごゆっくりお寛ぎくださいませ」

新田は軽く手を上げて応え、大股でエレベーターホールに向かった・・・。

このようにして「マスカレードナイト」は完結します。

映画も原作と同じ展開になるのか・・・原作と映画の違いなども楽しみましょう!

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映画「マスカレードシリーズ」の主要キャストについて

新田浩介(にった こうすけ) 演:木村拓哉

警視庁捜査一課 警部補。年齢は30代半ばで精悍な顔つきの男性。

両親と妹は現在シアトル在住で、父親は日系企業の顧問弁護士。高校に入るまでは父親の仕事の関係で2年間をロサンゼルスで過ごした帰国子女であり、その経験上から英語を流暢にこなせる。

日本の高校に通った後は、ミステリ好きで知能犯との戦いを夢見てたことから、刑事になるために父親に苦言を呈されながらも大学の法学部に入学した。

相手の嘘や思惑を見破る眼力に長けており、色眼鏡をかけずに対象に疑いの目を向けられる資質を持ち合わせている。そして犯人目線で物事を考えたり、自ら現場周辺に身を置いて発見することにより大胆な推理力や閃き力を発揮し、犯罪者の思惑を見抜いていく。

また相手の何気ない言動からもヒントを得る事が多い。以上のように頭が切れるもののプライドが高い自信家で、言葉遣いが悪く言動に謙虚さが欠けた一面がある。加えて本質的には短気であるため、尚美を始め周囲と反発したりしている。

また功名心が強く、捜査で自分の手柄を立てることにこだわりを抱いているが、同時に自分の手柄に繋がらなくても悪を逃すことを良しとしない正義感を秘めている。

女性の心理にやや疎いところがあり、捜査一課に配属して間もない頃には彼女がいたが、彼女の希望でシティホテルを利用した後に、化粧に時間をかける彼女のルーズさに呆れて別れている(彼女自身も新田の無神経さに我慢ならなかった模様)。

嗅覚が鋭く、かすかに残った匂いを嗅ぎ分けられる。

山岸尚美(やまぎし なおみ) 演:長澤まさみ

ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク。地方出身で大学進学を機に上京、大学では映画研究会のサークルに参加していた。

大学受験のために宿泊したコルテシア東京で、スタッフ達のプロとしての仕事ぶりやホテルに忘れたお守りを試験会場に届ける手配してくれた気配りを目の当たりにし、お守りのお礼を言おうとした時に声を掛けてくれた藤木から受けた影響がホテルマンの仕事に憧れを抱くきっかけとなった。

責任感が強く仕事熱心な生真面目な性格で、新人時代には自主的な研鑽に励むなど勤務時間外でもホテルのために寝食を削り居残ることも辞さない。

ホテルマンとしての意識が高く、ともすれば公正とは言えない客の要望にも「お客様がルール」と臨機応変に応えていき、客の安全を守り尽くすことを信念としている。

観察力に優れており、訪れる客が宿泊代等を踏み倒すスキッパーか否かを見極めたり、わけありの客の本性や秘密に気付いていくが、ホテルマンの矜持としてたとえ客が見下げた人物であっても無暗に立ち入らずに、客の秘密を暴かず守ることに務めている。

こうした真面目さの反面、上述の通り立ち入りはしないものの自分と年代的に近い女性の宿泊客の身なりを観察したりしてしまうなど、好奇心を働かせてしまうところがある。しかし色恋沙汰に関する彼女の女性ならではの発想が、新田の推理に一役買うことがあった。

本人は後輩の指導に苦手意識があり、助言は的確でわかりやすいが、自他共に認めるように厳しくなりすぎるきらいがあるため、指導を受けた新田には陰で「三十路は超えている」と毒づかれた。

恋愛面においては、高校時代に交際の経験はあるが、大学入学前にDVDで観た映画グランド・ホテルの話で意気投合した同じサークルの先輩だった宮原隆司とは2年以上関係が続いていた。

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